・まちにわ01プロジェクト (2008.9竣工)
「まちにわ」プロジェクトは
岡村泰之建築設計事務所×山菱工務店
による共同プロジェクトです。

「まちにわ」は、隣家が密接して建つ
低層住宅地において、豊かな空間を作り出す
ために生まれたコンセプトで、
東京近郊の低層住宅地に建てられました。

  ※「まちにわ」は販売終了いたしました。
   
これまで多くの方に、見学に来ていただきました。
   ありがとうございました。

現場実況blog→  
  
※当時の工事中の様子から、担当者の裏話まで、
    プロジェクトの熱気が伝わってくるblogです。
一般的にこのような地域の住宅では、
南側にスペースをつくり「にわ」をつくりますが、
本来の「にわ」として、機能することがあまりなく
「にわ」に面して大きな窓があるのに
隣家の視線が気になり、
カーテンを閉め切ったまま「にわ」を有効に
使えていないのが現状です。

「まちにわ」では、そのような「にわ」ではなく、
可能性のある「にわ」を、
まちの中につくっていこうと考えました。

そのために、わたし達は、
建物内部(お住まいの方)と
建物外部(お隣の方)、お互いにとって
良い環境となる「にわ」をつくることを
考えました。

建物内部にとっては…

「にわ」を室内の延長として使えるようになり、
樹木があるけど、見るだけの庭ではありません。

友達を呼んで、リビングと一体でパーティをしたり
親の目の届く範囲で、小さな子供が遊んだり、
ペットと一緒の時間をすごしたり、
様々なことが、行なえる場所になりました。


大きな白い壁で囲われている「にわ」なので、
プライベートも確保でき、
近所の視線を気にする必要がありません。


また、「にわ」を内部として捉えられるようになり
空間の拡がりを感じられます。


建築外部にとっては…

お隣の方に対して、大きく開く窓がなく、
明るい白い壁を立てたことで、
隣地境界線ではなく、外壁面まで
視覚的な拡がりを感じることができます。


また、お隣の方にとっても、
プライベートが確保されるので、
視線を気にせずに窓を開けられます。

以上のように
お互いに良い環境ができるので、
近隣との関係、まちとの関係が
良好になっていきます。

断面模型写真
All photos : michiho (中庭俯瞰・模型写真を除く)
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