MS-Windows client から手軽にファイルを操作するために、加えてファイルサーバを構築するために samba を導入します。
詳細は日本Sambaユーザ会を参照すべきです。
日本語版 samba が有りますのでそちらを使用する方がいろいろと有利です。
日本語版 samba のインストール方法
ここでは Software Companion CD に収録されている samba 2.0.6 を利用してみます。
インストールには pkgadd を使用してみます。
# pwd |
swat (Samba Web Administration Tool) を使用するための幾つかの準備をします。
swat が上書きする前の smb.conf をバックアップしておきます。
# pwd |
/etc/services に以下を追加します。
swat 901/tcp # swat |
/etc/inetd.conf に以下を追加します。
swat stream tcp nowait.400 root /opt/sfw/bin/swat swat |
swat の起動を有効にするために inetd を再起動します。
# ps -ef | grep inetd |
これで swat を使用する事ができるようになります。
サーバホストに接続できるウェブブラウザから http 接続します。
http://hostname:901/ |
hostname は適切なホスト名に置換します。パスワードを求められますので、サーバホストの root としてログインします。
swat ホームメニューから GLOBALS を選択します。以下のように設定します (詳しくは help を参照します)。
item | value | note |
---|---|---|
work group | PERSONAL | ワークグループ名です |
netbios name | CASPER | samba 上のホスト名です |
interfaces | 192.168.5.46 | 使用する NIC の IP アドレスを指定します |
security | USER | ホームディレクトリを参照するために USER を指定しています |
encrypt passwords | Yes | Windows98/NT/2000 がクライアントの場合です |
update encrypted | No | デフォルトです |
coding system | euc | ホストの文字コードを指定します |
client code page | 932 | Shift JIS を表します |
設定した後 Commit Changes ボタンを押して変更を反映させます。
swat ホームメニューから SHARES を選択します。Create Share テキストボックスに share 名を入力して Create Share ボタンを押します。以下のように設定します。
item | value | note |
---|---|---|
path | /export/storage | share するホスト上のパスを記述します |
username | tachi | アクセスを許可するユーザ名を記述します |
valid users | tachi | 同上 |
read only | No | 書き込み許可を与えます |
Commit Changes ボタンを押して変更を反映させた後、続いて Homes の設定もします。
item | value | note |
---|---|---|
path | /home/%S | ホームディレクトリを表します |
valid users | tachi | アクセスを許可するユーザ名を記述します |
read only | No | 書き込み許可を与えます |
create mask | 0600 | ファイル作成時の保護モードを -rw------- にします |
browseable | No | 冗長な表示を抑制します |
必要な場合はさらに設定を追加します。
swat ホームメニューから PASSWORD を選択します。User Name テキストボックスにユーザ名を、New Password, Re-type New Password それぞれのテキストボックスにパスワードを入力して Add New User ボタンを押します。
以上で設定が完了です。
設定が調いましたので samba を起動します。これも swat から行えます。
swat ホームメニューから STATUS を選択します。Start smbd, Start nmbd ボタンをそれぞれ押します。
これで samba が起動し MS-Windows クライアントから設定したディレクトリが参照できるようになります。
samba をシステムブート時に自動的に起動させるように設定します。samba 起動スクリプトを Software Companion Sources から取り出します。
casper% pwd |
以下のように環境に合わせて編集します。
# Edit these lines to suit your installation (paths, workgroup, host) |
/etc/init.d/ 下にコピーしパーミッション等を変更します。
# pwd |
/etc/rc2.d/ 下にシンボリックリンクを張ります。
# pwd |
以上で自動起動の設定が完了です。