Last modified: 04/09/01 00:41:10 JSTミラーメタデバイス、RAID5 メタデバイスでスライス障害が起きたときに代替スライスとなるスライス (ホットスペア) のリストであるホットスペア集合を作成しメタデバイスに関連付けます。
以下のスライスをホットスペアとしてホットスペア集合 hsp000 を作成します。
| slice1: /dev/dsk/c0t2d0s3 (1.20GB) slice2: /dev/dsk/c0t2d0s4 (2.10GB) slice3: /dev/dsk/c0t2d0s5 (4.30GB) |
metainit コマンドの書式は以下です。
| usage: metainit [ generic_option ] hot_spare_pool [ hotspare... ] |
以下がオプションです。
| generic options | notes |
|---|---|
| -n | 実際のメタデバイス設定を行わずに構文チェックだけ行います |
| options | notes |
| hot_spare_pool | ホットスペア集合の名前を指定します (hsp000 〜 hsp999 が使用可能です) |
| hotspare | 物理スライスの論理名を指定します |
以下はホットスペア集合 hsp000 作成の実行例です。
# metainit hsp000 c0t2d0s3 c0t2d0s4 c0t2d0s5
hsp000: ホットスペアプールがセットアップされます
# metastat
hsp000: 3 ホットスペア
c0t2d0s3 使用可能 2516992 ブロック
c0t2d0s4 使用可能 4405248 ブロック
c0t2d0s5 使用可能 9019392 ブロック
#
|
次のスライスをホットスペアとしてホットスペア集合 hsp000 に追加します。
| slice4: /dev/dsk/c0t2d0s6 (9.10GB) |
metahs コマンドの書式は以下です。
| usage: metahs -a hot_spare_pool component |
以下がオプションです。
| options | notes |
|---|---|
| -a hot_spare_pool | ホットスペア集合の名前を指定します |
| component | 物理スライスの論理名を指定します |
以下はホットスペア集合 hsp000 に物理スライスを追加する例です。
# metahs -a hsp000 c0t2d0s6
hsp000: ホットスペア (1 つ) が追加されました
# metastat
hsp000: 4 ホットスペア
c0t2d0s3 使用可能 2516992 ブロック
c0t2d0s4 使用可能 4405248 ブロック
c0t2d0s5 使用可能 9019392 ブロック
c0t2d0s6 使用可能 19085312 ブロック
#
|
以下のミラーメタデバイス d10 を構成するサブミラー d11, d12 に対してホットスペア集合 hsp000 を関連付けします。
| slice1: /dev/dsk/c0t0d0s5 (2.00GB) → d11 slice2: /dev/dsk/c0t1d0s5 (2.01GB) → d12 |
ホットスペア集合の関連付け時の metaparam コマンドの書式は以下です。
| usage: metaparam -h hot_spare_pool metadevice |
以下がオプションです。
| options | notes |
|---|---|
| -h hot_spare_pool | ホットスペア集合の名前を指定します |
| metadevice | 関連付けするメタデバイス (サブミラー或いは RAID5 メタデバイス) を指定します |
以下はサブミラー d11, d12 にホットスペア集合 hsp000 を関連付ける例です。
# metastat
d10: ミラー
サブミラー 0: d11
状態: 正常
サブミラー 1: d12
状態: 正常
パス: 1
読み込みオプション: ラウンドロビン (巡回的) (デフォルト)
書き込みオプション: 並列処理的 (デフォルト)
サイズ: 4195314 ブロック
d11: d10 のサブミラー
状態: 正常
サイズ: 4195314 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t0d0s5 0 いいえ 正常
d12: d10 のサブミラー
状態: 正常
サイズ: 4216120 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t1d0s5 0 いいえ 正常
hsp000: 4 ホットスペア
c0t2d0s3 使用可能 2516992 ブロック
c0t2d0s4 使用可能 4405248 ブロック
c0t2d0s5 使用可能 9019392 ブロック
c0t2d0s6 使用可能 19085312 ブロック
#
#
# metaparam -h hsp000 d11
# metaparam -h hsp000 d12
# metastat d10
d10: ミラー
サブミラー 0: d11
状態: 正常
サブミラー 1: d12
状態: 正常
パス: 1
読み込みオプション: ラウンドロビン (巡回的) (デフォルト)
書き込みオプション: 並列処理的 (デフォルト)
サイズ: 4195314 ブロック
d11: d10 のサブミラー
状態: 正常
ホットスペアプール: hsp000
サイズ: 4195314 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t0d0s5 0 いいえ 正常
d12: d10 のサブミラー
状態: 正常
ホットスペアプール: hsp000
サイズ: 4216120 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t1d0s5 0 いいえ 正常
#
|
以下の RAID5 メタデバイス d20 に対してホットスペア集合 hsp000 を関連付けします。
| slice1: /dev/dsk/c0t0d0s0 (2.00GB) slice2: /dev/dsk/c0t1d0s0 (2.00GB) slice3: /dev/dsk/c0t2d0s0 (2.00GB) |
以下は RAID5 メタデバイス d20 にホットスペア集合 hsp000 を関連付ける例です。
# metastat
d20: RAID
状態: 正常
飛び越し: 32 ブロック
サイズ: 8387550 ブロック
オリジナルデバイス:
サイズ: 8387904 ブロック
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t0d0s0 330 いいえ 正常
c0t1d0s0 330 いいえ 正常
c0t2d0s0 330 いいえ 正常
hsp000: 4 ホットスペア
c0t2d0s3 使用可能 2516992 ブロック
c0t2d0s4 使用可能 4405248 ブロック
c0t2d0s5 使用可能 9019392 ブロック
c0t2d0s6 使用可能 19085312 ブロック
# metaparam -h hsp000 d20
# metastat d20
d20: RAID
状態: 正常
ホットスペアプール: hsp000
飛び越し: 32 ブロック
サイズ: 8387550 ブロック
オリジナルデバイス:
サイズ: 8387904 ブロック
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t0d0s0 330 いいえ 正常
c0t1d0s0 330 いいえ 正常
c0t2d0s0 330 いいえ 正常
#
|
こんどやりま〜す (サブミラーの１個電源断とか考えてます)。
Last modified: 04/09/01 00:41:10 JST