Last modified: 04/09/01 00:41:07 JST複数の未使用スライスをミラー化し、多面ミラーのメタデバイスを構成します。
ここでは以下の３スライスで３面ミラーを構成します。ミラーのサイズは 2GB になります。
| slice1: /dev/dsk/c0t0d0s5 (2.00GB) → d0 slice2: /dev/dsk/c0t1d0s5 (2.01GB) → d1 slice3: /dev/dsk/c0t2d0s5 (2.01GB) → d2 |
|---|
ミラーは１つ以上のサブミラーで構成されるメタデバイスであり、サブミラーは１つ以上の連結或いはストライプ方式のメタデバイスで構成されます。
最初のミラーを作成する際の metainit コマンドの書式は以下です。
| usage: metainit [ generic_option ] metadevice -m submirror [ read_options ] [ write_options ] |
オプションは以下です。
| generic options | notes |
|---|---|
| -f | 対象スライスがマウントされていてもコマンドを強制実行します |
| -n | 実際のメタデバイス設定を行わずに構文チェックだけ行います |
| options | notes |
| metadevice | 使用するメタデバイス名を指定します (デフォルトで d0 〜 d127 が使用可能です) |
| -m submirror | 最初に作成する１面ミラーを構成するメタデバイスを指定します |
| read_options | notes |
| -g | 幾何学的読み込みを行います |
| -r | １番目のサブミラーからのみ読み込みを行います |
| write_options | notes |
| -S | 逐次書き込みを行います |
ミラーにサブミラーを追加する時の metattach コマンドの書式は以下です。
| usage: metattach mirror submirror |
オプションは以下です。
| options | notes |
|---|---|
| mirror | 追加対象のミラーを指定します |
| submirror | 追加するサブミラーを指定します |
下がミラー構成の実行例です。
まず metainit コマンドを使用して、サブミラーとなる連結方式メタデバイスを３つ作成しています。次に metainit -m コマンドで１面ミラーを作成しています。その後 metattach コマンドで２面ミラー、３面ミラーを構成するとサブミラーの同期処理が始まります。同期処理完了後にファイルシステムを新規に作成しています。
# metainit d0 1 1 c0t0d0s5
d0: 連結/ストライプがセットアップされます
# metainit d1 1 1 c0t1d0s5
d1: 連結/ストライプがセットアップされます
# metainit d2 1 1 c0t2d0s5
d2: 連結/ストライプがセットアップされます
#
# metainit d10 -m d0
d10: ミラーがセットアップされます
# metattach d10 d1
d10: サブミラー d1 は接続中
# metattach d10 d2
d10: サブミラー d2 は接続中
#
# metastat
d10: ミラー
サブミラー 0: d0
状態: 正常
サブミラー 1: d1
状態: 正常
サブミラー 2: d2
状態: 正常
パス: 1
読み込みオプション: ラウンドロビン (巡回的) (デフォルト)
書き込みオプション: 並列処理的 (デフォルト)
サイズ: 4195314 ブロック
d0: d10 のサブミラー
状態: 正常
サイズ: 4195314 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t0d0s5 0 いいえ 正常
d1: d10 のサブミラー
状態: 正常
サイズ: 4216120 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t1d0s5 0 いいえ 正常
d2: d10 のサブミラー
状態: 正常
サイズ: 4216832 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB 状態 ホットスペア
c0t2d0s5 0 いいえ 正常
# newfs /dev/md/rdsk/d10
newfs: /dev/md/rdsk/d10 last mounted as /mnt
newfs: construct a new file system /dev/md/rdsk/d10: (y/n)? y
/dev/md/rdsk/d10: 全セクタ数: 4195314 (シリンダ数: 4089、トラック数: 6、セクタ数: 171)
2048.5MB、64 シリンダグループ (64 c/g, 32.06MB/g, 5440 i/g)
スーパーブロックのバックアップの位置 (fsck -F ufs -o b=# のため) :
32, 65872, 131712, 197552, 263392, 329232, 395072, 460912, 525344, 591184,
657024, 722864, 788704, 854544, 920384, 986224, 1050656, 1116496, 1182336,
:
:
:
3349424, 3415264, 3481104, 3546944, 3612784, 3677216, 3743056, 3808896,
3874736, 3940576, 4006416, 4072256, 4138096,
#
# fsck /dev/md/rdsk/d10
** /dev/md/rdsk/d10
** Last Mounted on
** Phase 1 - Check Blocks and Sizes
** Phase 2 - Check Pathnames
** Phase 3 - Check Connectivity
** Phase 4 - Check Reference Counts
** Phase 5 - Check Cyl groups
2 files, 9 used, 2053087 free (15 frags, 256634 blocks, 0.0% fragmentation)
#
# mount /dev/md/dsk/d10 /mnt
# df -k
ファイルシステム kbytes 使用済み 使用可能 capacity マウント先
/dev/dsk/c0t3d0s0 1245975 816601 367076 69% /
/proc 0 0 0 0% /proc
fd 0 0 0 0% /dev/fd
mnttab 0 0 0 0% /etc/mnttab
swap 636292 0 636292 0% /var/run
swap 636304 12 636292 1% /tmp
galley:/export/home/tachi
38467555 26373581 11709299 70% /home/tachi
/dev/md/dsk/d10 2053096 9 1991495 1% /mnt
#
|
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