2003.04.06 Kiroro 渋谷公会堂
Four Leaves Clover
千春さんの喉の不調から活動を一時休止していたKiroro。2月から復活の全国ツアーが
始まっています。
この日の公演も早々と売り切れて、立ち見も出る盛況ぶりでした。
開演予定より12分ほど遅れて、波の音のSEが『三人の写真』の仏語?カバーに替わります。
スクリーンにアルバムジャケット撮影で訪れたロシアでの二人の姿に続き、手書きの「心配
かけてごめんね」「会いたかったよ」とメッセージが映し出されます。
その間に綾乃さんはPf、千春さんはステージ中央の四つ葉のクローバーの上にスタンバイして
います。サポートはKey,Gt,Perc,Bs。
1 A song of love
千春さんは少し低く太い声になった印象。綾乃さんのサイドボーカルが頼もしく聞こえます。
2 長い間
千>こんばんは、Kiroroの玉城千春です
綾>綾乃です。どうもぉ。すごいね。
千>2月に始まったツアーも半分。東京に戻ってきた。沖縄の波の音で皆さんをお迎えして
ロシアの映像で始まりました。
2年前にのどを痛めて去年半年間休んだ。たくさんの人に心配と迷惑をかけた。やっと
歌えるようになって、ツアーも始まって本当に嬉しい。来てくれてありがとう!
(足をバタバタさせて大喜びの千春さん)最後まで一緒に楽しんでいってください
3 ひまわり
4 くもりのち晴れ
客席から自然に手拍子がわき上がります。
5 君の声
千春さん、タンバリンで手拍子を募ります。会場いっぱいの手拍子に嬉しそう。
このあたりから千春さんの声の伸びが徐々に良くなってきました。
千>楽しいですねぇ。Kiroroは去年12月にアルバムを出した。ホントはもっと早く出るはず
だったけれど、私が喉を痛めたので伸びてしまった。アルバムが出ないんじゃないか、
歌う時が来ないんじゃないか、と思っていた。(客席から「おかえりー」)ただいまー!
6年目に入ったけれど、休む時にあーやと話しをした。「休まないで頑張ろうか」とも
思ったけれど、結局休むことに決めた。いま歌えるようになったからいいけれど、あの時
続けていたら6年目に突入できなかったかも。休んで良かった、そしてこうして全国を
回るとたくさんの人が会いに来てくれて本当に嬉しい。
アルバムを聴いていない人、是非今日買って帰ってください(笑)。
恋愛の歌を聴いてください。
6 ひとつぶの涙
サポートは下がり、綾乃さんのPf伴奏のみで歌います。
切なさを感じるスローバラードです。
7 秋風
ハモンドオルガンの重実さんが戻って伴奏に加わります。
マイナーコード。力強く歌い上げます。
8 愛さない
メンバーが皆戻ります。綾乃さんのコーラスが綺麗。
後奏中に千春さんはステージから下がります。代わって綾乃さんがセンターに。
9 去りゆく日々(Vo.金城綾乃)
ソロボーカルだと少し頼りないものの、澄んだ歌声は心地よし。
丁寧に歌っている様子が感じられます。
綾>突然、綾乃コーナーが始まってしまったけれど、みんな帰らないでね(笑)
いつになく緊張してしまった。この曲はデビュー当時に作ったミニアルバムから。
東京に出てきたばかりの頃、たくさんいろんな仕事をして、悩んでいた。テレビに出て
人の名前を間違えたりとかね(笑)。自分の中では悩んでいた。「なんで笑われるのかな」
って。すごい重大な問題だった。そんな時にお父さんが東京に出てきたので、その悩みを
相談したら「今を大切にしなさい」って。そうかぁ、今を大切に、みんなが今を大切に
生きていれば素敵な未来が来るんじゃないかって。歌いながら自分を励ましている。
聴いてくれてどうもありがとうございました(礼)。
綾乃も歌うんですよね、ライブでは。済みませんねぇ(笑)。
もう1曲聴いてください。賑やかな曲なので手拍子をしてください。
10 Jessica [The Allman Brothers Band]
Pf演奏。とても楽しそうな綾乃さん。
11 ちんぬくじゅうしぃ
一転して静かな沖縄民謡? 重実さんが三線を弾きます。
12 Best Friend
千春さんが戻ってきます。前半より声の出が良くなってきているのがわかります。
13 未来へ
この日のベストがこの1曲でした。
千>どうもありがとうございました。いやぁ気持ちいいねぇ(笑) あーやと一緒に
お話ししましょう。あーやの歌にもいいのがいっぱいあるから聴いてね。
歌えるって幸せだね
綾>良かったねぇ。感動したよぉ(と二人抱き合う)
なんかステキね、渋谷公会堂
千>こんな私たちも今年化粧品のイメージキャラクターに選ばれました
綾>石鹸なの
千>綺麗にならなきゃね
綾>落としてね
千>今年26歳でお肌の曲がり角を過ぎちゃったし
綾>皺を伸ばしてねー。いいですよねー黒い石鹸。私、すごい黒かったのに
肌色になって、どんどん白くなってくのー
千>撮影でサイパンに行きました。雑誌にも載ります
綾>サイパンって沖縄っぽかったね
千>天才テレビくんのテーマ曲も作ったし。作家活動してます。夏川りみちゃんや
ISSAにも書いたので、是非聴いてみてください。
東京ということで、5年も経つといいねぇ。今までは緊張してた。知り合いも
いなかったし。
綾>他も一緒じゃない?!(珍しく?綾乃さんにツッコまれて動揺する千春さん)
東京の住人になったってこと? 居場所があるってこと?....花見が気軽に
できるってこと!
千>気軽だよねぇ(笑) 「今日晴れてるから花見行こう」って
綾>早くやんなきゃねぇ。明日雨すごかったしねぇ
千>昨日だよ!(場内爆笑) 明日のことなんて誰もわからないよぉ(ずっこける二人)
綾>今日はちゃんと喋ろうと思ったんだけどなぁ
千>今日もいつもと変わらないよ(笑) 最近興味持ってることない?
綾>え?!
千>さっき楽屋で話したじゃない?!(爆)
綾乃さん、吉本新喜劇を見に行ってとても楽しかったそうな。その面白さを伝えようと
するけれどなかなか伝わりません(苦笑)。
綾>可笑しいの、私たちだけだよ
千>今日のMC失敗(笑)。あぁもうつまらないねー
綾>これからも見に行きたいと思います。
千春さんは「東京にはいろんな人がいる」 スーパーマンの格好でスクーターに乗っている
人のこと、東京駅で見かけた不思議な人の話。数年前にヒッチハイカーを車に乗せた話など。
綾>ということで、おしまい?(確認してPfに戻る)
千>皆さんお元気ですか? 私も元気、二の腕もバッチリ振れます〜(振って見せる)
皆さんも一緒に後半戦盛り上がっていきましょう!
14 ちょきん
手拍子にワイパーで客席も盛り上がります。
15 チョコレート
綾乃さんはステージ前に置かれたKeyを立って弾きます。千春さんは踊っています。
千>いい感じで盛り上がってきました。桜も満開、一緒に踊って帰ってください〜
16 ランナー
千春さん、ステージを左右に動き回りゴーゴーダンス。ほとんどの観客が立ち上がります。
千>一緒に歌ってくださいね〜
17 最後のKISS
綾乃さんはPfに戻ります。お約束の箇所でマイクを客席に向ける千春さん。
18 約束
イントロに乗せて合唱部分の指導とメンバー紹介。
Bs 種子田健(たねだたけし) Perc 大石まりえ Gt 福原将宣 Key 重実徹
合唱は綾乃さんがマイクを向けるのに合わせて「mi mi」「ting ting」の合いの手と
後奏の♪ラララ〜 それほど易しいメロディラインではないのにかなり声が出ています。
千>ありがとう〜 ありがとうございました〜
メンバーと一列に揃ってご挨拶。一旦ステージをおりますが、すぐにアンコールの拍手が
起こります。そしていつの間にか『約束』の合唱を皆が口ずさんでいました。
Jungle Smileの渋谷クアトロ公演(2000.06.03)を思い出します。
ややあってツアーグッズのTシャツに着替えた二人が戻ってきます。ステージ中央やや上手に
椅子が置かれます。
千>素敵ステキ〜。みなさん楽しい時間をありがとう。アンコール歌います。
私たちも着替えてきましたー (「買ったよ」の声に)ありがとう!ホントに嬉しいさぁ〜
実は今日絶対に歌いたい曲があります。デビュー前に作った歌で、今日もたくさん私たちの
友達が来てくれてこの場を盛り上げてくれているけど、友達にプレゼントする気持ちで
曲を書き始めて....もう、泣けてくるでしょう?! 最後まで泣かないんだ!絶対に
ツアー終わるまで絶対に歌いきるんです! 歌ってみんなに届けて、「ちーはに出会って
良かったよ」って言われる人になりたくて。あーやとも出会ってもう10年くらい一緒に
いるけれど、飽きることなく毎日を送ってて(綾乃さんを振り返り)あんた最高よぉ。
あーっ、あーや泣いてる!
綾>(目元をそっとぬぐって)いきなり振り向かないでよ〜。千春が泣くからだよー。
千>東京でこんなにたくさんの人にねぇ
綾>二人で始まったことなのにね
千>メンバーの皆さん、スタッフの皆さん、今日ここに来てくれている皆さん、ありがとう!
(深々と礼)アンコールで歌うのは、デビュー前から仲の良い女の子がもう一人いて、
『三人の写真』という歌を作りました。一緒に頑張っていこうね、という気持ちを込めて。
(上手の椅子に目をやり)こうして椅子を用意してありますけど、一緒にいると思いながら
....実は来てるんですけどね(笑)。(綾乃さんを振り返って)あんたに会えて良かったよ
E-1 3人の写真
気丈に歌い続けますが、最後のサビのところで涙につまる千春さん。綾乃さんが
Pfを弾きながらも「頑張れ」と励ましていたのが見えました。
千>ホントにありがとうございます。ドライアイス流すなんて言ってなかったでしょ!
(照れ隠しにか涙の言い訳をする千春さん)最後まで歌えなくてゴメンナサイ。
みんなと輝いていこうね! ありがとうございました。
最後の曲です。沖縄の海で歌ってるような気分で歌いたい。(ステージ中央にシートが
敷かれて)バンドの皆さんも前に出てきてください。そして....まーみー、舞台に
出てきて一緒に歌おうぜぃ。『三人の写真』のまーみーです。
(客席から呼び込まれたまーみーさんも含めて車座に座るメンバーと二人)
花見だー(笑)
-2 月の夜
後半、紙吹雪が撒かれます。それを拾い集めて投げる千春さん。観客にも合唱を求め、
とても嬉しそうな表情です。
千>今日はホントに皆さんありがとうございました。
綾>ありがとう
千>また皆さんに会えるのを楽しみにしています。これからもよろしくねー。
また会おうねー。バイバイー(名残惜しそうに手を振る二人。最後は二人ヒシと
抱き合います)
2時間10分ほどのライブでした。
冒頭こそ千春さんの歌声に不安を感じてしまいましたが、時間が経つにつれ喉の故障の
ことなどすっかり忘れてしまうほど、よく声が出ていました。
二人の何とも言えぬ独特のテンポの会話もたっぷりと楽しませてもらいました。
後味の爽やかな、良いライブでした。 ..
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