2001.12.24 谷村有美 渋谷公会堂

LOVE LIVE LIFE Party×2

4年ぶりのクリスマスライブ、会場のスタッフもサンタの衣装で気分を盛り上げます。
「即日完売」の情報どおり会場いっぱいのお客さん。グッズ売り場も大盛況です。
開演予定時刻近くに入場したので知人との挨拶もそこそこに客席に入り、開演を待ちます。

18時07分頃客電が落ち、プロローグ〜愛する勇気〜ほんとの私〜BLUEじゃいられない〜
明日の私に会いたくて〜 という凝ったSEとともにバンドメンバー、続いてタニムラが
ステージに登場します。金色のノースリーブのワンピース。胸元が大きく開いていて、
ラメがキラキラ輝いています。最近お気に入り?のギターを携えています。
ステージのセットは割にシンプル。4本のカーテンがつり下げられ、各々別の色のライトで
照らされています。

1 DESTINATION 〜Over the Rainbow 虹の彼方へ〜
  曲中で「メリークリスマス!会いに来てくれてどうもありがとう。久しぶりの
  クリスマスコンサート、しかも今日はクリスマスイブ!最後までよろしく」と
  ご挨拶。続いて「谷村有美のコンサートが初めての人、2回目の人、3回目の人、
  ....もっともっとたくさん会いに来てくれている人」と確認し「今日はもうお祭りです。
  盛り上がったもの勝ち!いっぱい笑ってお腹の底から歌って、メチャメチャ幸せに
  なって帰ってください」とのMC。引き続き合唱を求めますが、こちらは不発気味。

2 いちばん大好きだった
  客席も「お約束」の手拍子で大喜びのナンバー。
  M1に続きギターを弾くタニムラ。

MC>どうもこんばんはー(深々と礼)クリスマスにお目にかかるのは大変お久しぶり。
  今日はお見受けするところカップルの方が多いようですが、男性同士女性同士、
  はたまたタニムラ昨今キャリアを積んできたので(笑)ご家族でのご参加も見受けられて
  嬉しい限りです。もちろん一人で来てくださった方も(笑)ありがとうございます。
  目一杯盛り上がりたいと思います。
  メンバー紹介 Bs とみくらやすお Dr 江口信夫 Perc 菅原裕紀
  Key もりむらけん Vi 弦一徹 Gt 加藤道明
  新しい曲ももちろん懐かしい曲も用意してますので最後までよろしく〜

3 もうすぐあなたが帰ってくる
  緊張がほどけてきたのか高音の伸びがよくなってきます。
  しかし、それとともに歌詞間違いもチラホラと。

4 最後のKISS
  ショルキーを弾きながら。タニムラ、「ワイパー」を見てウルウル来てしまったようです。

5 真実の花
  Gtに持ち替えます。少し抑えた歌い方。

MC>(カメラマン前田さんの紹介の後)今年は私にとって大切なアルバムができました。
  もちろん皆さんはレンタル?(笑) 買っていただけましたか?(客拍手) ありがとう
  ございます。最近浜田省吾さんのライブに行って素晴らしいと思った言葉があって
  それに習って言うと、今年日本で一番売れたアルバムではないかもしれない、二番目に
  売れたアルバムでもないかもしれない、でも間違いなく谷村有美が選ぶ『Album of the
  Year』じゃないかな、と。ちょっと受け売りな分、照れも入りましたが(笑)でもそれくらい
  素晴らしい才能、スタッフやミュージシャンと出会いました。皆さんにとっても大切な
  一枚になってくれるのではないかな、と自信を持ってお送りしています。

6 フラジャイル
  後ろからのスポットライトに照らされてシルエットが浮かび上がります。後奏での
  スキャットと共に印象的なシーンでした。

7 プロミス〜約束〜
  バンドメンバーが全員退き、Key弾き語りとなりました。曲中何度かブレイクして
  客席に問わず語りをしながら、というスタイルが定着しました。
  「渋谷公会堂では2回目」と話して「3回目!」とツッこまれたのはご愛敬。
  歌い終えて深々と礼。Keyの森村氏を呼び込みます。

8 雪の朝
  エレピの音色に合わせて軽快に歌い進めます。ファルセットも綺麗に伸びてバッチリ
  ....と思いきや、コーダの部分で森村氏と呼吸が合わず、3度も歌い直し。
  もったいないものです。

MC>あードキドキした(笑)。今日は久しぶりの渋谷公会堂ということで、楽しいクリスマスを
  ありがとうございます。皆さん一人ひとりの顔がよく見えるので上を見ていないと
  こみ上げてくるモノがこぼれてしまいそうで。
  さて、ツアーもラストということで燃え尽きましょう。最新の新曲を用意してきました。
  皆さん聞いていただけましたか? 買っていただけましたか? じゃ、みんなもう
  踊れますね(笑)。ご覧になりましたか?あのジャケット写真。私も最初見たら「え!?
  誰、これ」(笑) すごくきれいに撮れていて、「写真ってすごいな」って思いました。
  でも私、朝起きてシャワーを浴びたらあんな感じよ(笑)。

9 エントランス
  バンドが全員戻ります。
  振付指導。客席との一体感を高めるには効果的ですが、ミディアムスローの曲には
  似合わないと思います。
  しかしながら、嬉しそうに客席に深々と一礼するタニムラ。

10 一緒に暮らそう

11 好きこそものの上手なれ
  Keyを弾きます。2番の入り口で歌詞をとばすなど、またぞろ悪い癖?が。
  この曲あたりからちょっと高音の伸びが落ちてきたような印象を受けました。

12 はじめの一歩
  蛍光色のタンバリンを手に、ステージを左右に動き回ります。

13 ベストセラー
14 A・RA・WA
  いずれもKeyを弾きながら。

MC>どうもありがとうございました。カッコイイっすよ、みなさん!
  タニムラは2年半ほどの休養を終えて、昨年から活動を再開しました。たくさん
  たくさん心配をかけてしまいました。ゴメンナサイ。どれほど励まされたこと
  でしょう。どれほど幸せを感じたことでしょう。本当にこうやって認識するもの
  なんだと思いました。
  クリスマスといえば、渋谷公会堂をいっぱいにすることができて、その次の年は
  NKホールで、その辺からクリスマス(ライブ)になっていったと思います。
  気が付けば恒例になっていて毎年の楽しみにもなっていたのですが、お休みをして
  クリスマスを2回過ごすことになりまして、その時にずっとやってみたかった、
  例えば家族と一緒に過ごすとか、犬と過ごすとか(笑)友達と一緒に過ごすとか、
  クリスマスパーティに出かけてみるとか、仮装パーティにも出かけてみましたが、
  それはハロウィンじゃないかという説もありましたが(笑)、いろんな過ごし方を
  する中で、それはそれで幸せで楽しかったのだけれど、何か足りないなと。
  「何だろう、心の隙間に吹く風は? そうかぁ、歌を唄ってないじゃない」と
  気が付いて、それまで毎年当たり前だと思っていたモノをお休みしてみてすごく
  寂しかったです。本当にね、夏にツアーをさせていただいて、オールスタンディング、
  立ち見ですわ(笑)、今回やっと椅子があるけど使ってないじゃない?!(笑)、夏の
  コンサートの時に鳴りやまない拍手の中で「クリスマスにコンサートやっちゃおうかな」
  ってポロッと言ったことがクリスマスイブに渋谷公会堂で、場所柄もいい、お日柄も
  いい、こうして音楽と共に『谷村有美』をキーワードに集まったみなさんとスタッフと
  メンバーとで過ごせることを大変たいへん幸せに思います。今日は本当にどうも
  ありがとうございました(深々と礼)
  なんかこうやってギターを携えながら喋るのも最近板に付いてきたかな、という
  感じですが、こうして過ごせることを感謝しながら1曲1曲クリスマスプレゼントの
  つもりで歌ってきました。次も皆さんにとって新しく来る年が素敵な2002年になるように、
  暖かく素晴らしい年になりますように、心暖まる日々でありますように願いを込めて
  お送りしたいと思います。
  最近ラジオのお仕事をお休みしていますのでタニムラユミ情報に枯渇しているという
  声を聞きます。ありがとう。みんな済まないね。また機会がありましたらお喋りは
  好きなので、また番組を担当させていただければと思います。
  (キーボードマガジンの連載の話、ホームページの話をした後)
  またね、喋りたいけどね、今日最後の曲です。「一応」と言っておきましょう。

15 雪の扉
  Gtを弾きながら。ステージには白いモールが下がって雪のイメージになります。
  バイオリンの伴奏が優しい雰囲気を添えてくれます。

MC>メリークリスマース! どうもありがとうございました!

礼をしてステージを退くタニムラ&メンバー。すぐにアンコールの拍手が起こります。
5分ほどしてKey 森村さんの弾く『ジングルベル』に導かれ、タニムラも再びステージへ。
赤シャツに黒のパンツ。髪を後ろに束ねています。

E1 The Christmas Song
  ツリーのイメージのセットで、Key伴奏に合わせて。
  最後のファルセット、少し苦しそうでしたが何とか上手くまとめます。

MC>アンコールありがとうございます。
  (再登場するメンバー、Gt,Vi,Bsはトナカイ、ギター運びはツリーの扮装。
   グッズなどの営業トークをひとしきり展開します)

E2 しあわせについて。
  Gtを弾きながら。
  6月に初めて聴いた時は(悪い意味で)愕然としたナンバーでしたが、綺麗に高音が
  伸びるようになり、安心して聴いていることができました。

E3 FEEL ME
  「いってみますか!」とひとこと発してKeyに駆け寄るタニムラ。お馴染みのイントロに
  客席もすぐさま反応します。

MC>どうもありがとうー。みんなの元気な「Come on!」も聴けたし、皆さんの見えない
  ところでも随所にスタッフのみなさんがいろんなコトをしてくれて....(涙声で)
  見つけるたびに泣きそうになっている自分がいます。
  何と言ったらいいのか、いいときも喜びを分かち合ってきたし、私が自分の都合で
  お休みをしたいと言ったときも暖かく「いってらっしゃい」と送り出してくれ、
  また歌いたいと言ったらこうしてクリスマスイブに思い出のある会場を用意してくれ、
  12月のこの忙しい時期にたくさん会いに来てくれて、応援してくださった皆さんは
  本当に宝物だと思います。これだけブランクがあって、これだけ浮き沈みの激しい
  芸能界で、一応「芸能界」らしいんだな、ワタシ的には全然一般なんだけど、
  渋谷公会堂・赤坂BLITZ即日完売、本当にどうもありがとうございます(礼)。
  今日来てくださっている一人ひとりみなさんの御陰です。ホントいつもいつも
  支えてくれているスタッフや関係者の方々、どうもありがとうございます。
  ずっとこうしていると喋り続けそうなので....。今日は皆さんに新しい新曲を
  もう一曲用意してきました。とは言ってもc/wでございます。
  今年は色々なことがありました。同時テロの影響でアメリカに3日ほど滞在を
  余儀なくされました。心がほんわか温かくなる歌を唄いたくて、サムエルの
  今井くんと、最近恒例になってきているまことくんとで作りました。そして
  もう1曲は8/24にできた歌です。大阪府池田市カーニバルの日です。今年は
  中止になるかもしれませんでした。6月にあった事件の後、明るい催しは一切
  自粛になっていました。このままじゃ街が暗くなってしまって活気が戻ってこない、
  何か始めなきゃ、ということで実現させようとしたのがカーニバルだったそうです。
  そこにお誘いをうけて、ギター1本を携えて歌ってきました。その時、事件を知る
  前の歌では入りきらない、そこからこぼれてしまう思いがどうしても大きくなって
  しまって、池田市に向かう飛行機とクルマの中で歌を作ってきました。市役所前の
  仮設ステージで歌う時、「今日はどうしても歌いたい気持ちがあふれてしまったので
  1曲書いてきました。でも移動中に書いたので楽器もなく、伴奏もありません。
  なのでアカペラで歌います。できたばかりでタイトルもないので『名前のないうた』
  なんです」と言いました。そのときにすごく歌というものが人の心に届いていく
  瞬間を目の当たりにして、年齢性別を問わず集まった人の目に涙が浮かぶのを見て、
  あぁこんなにも傷ついているんだと実感してショックをうけました。でもそれと共に
  歌の持つ暖かい気持ちみたいなものの持つ力や、そういうものに携われる自分がすごく
  素晴らしくて、難しいこともたくさんあるけど、すごい瞬間に立ち会えたんだろうと
  よい経験になりました。その『名前のないうた』、エンディングのところにスタッフ
  たちとコーラスを入れました。今日は皆さんと一緒に歌いたいと思います。しかも
  来年出るアルバムでは今日の皆さんの声を収録してしまおう! 風邪気味の人も大丈夫!
  歌はハートです(笑)。ちょっと練習してみましょうか? ♪ららら〜(会場大合唱)
  なかなかGoodじゃございませんこと?! でもそんなものでは足りません。今年はホント
  「嘘でしょ?!」ってことが多すぎた。携帯の1切り、メールも開かない方がいいし、
  隣に座る人すら信じられない世の中なんてヤダな! そんなことを吹き飛ばすくらい、
  そして来年が、始まったばかりの21世紀がもっともっと素晴らしい明るい心穏やかな
  日々になるように、皆さんにとっても素晴らしい1年になるように、そして谷村有美も
  「もうちょっとヒットしろよな!」って気持ちと(笑)「武道館3日間即日完売しろよな」
  みたいな(笑)的な、体中のオーラを込めてご唱和願います。ヨロシク!

E4 名前のないうた
  タニムラの思いが通じて会場から大合唱がわき起こります。タニムラの弾くGt伴奏が
  止まっても、客席の歌声は止みません。半泣き半笑いの顔で指揮をするタニムラ。
  歌い終えてタニムラもバンドメンバーも観客も盛大な拍手を交わします。

E5 風に任せて 〜 White Christmas 〜 風に任せて
  ボサノバ風のアレンジ。

もう一度メンバー紹介。メンバー全員がステージ前方に出て手をつなぎバンザイ一礼。
各メンバーと握手、抱擁を交わします。

MC>今日ここに集まってくださった皆さん一人ひとりに感謝の気持ちでいっぱいです。
  来年も素晴らしい暖かい年でありますように。そしてそんな中に谷村有美の音楽も
  ちょっとでも置いていただけたらとても幸せです! どうもありがとうございました!
  これからも長いこと歌い続けていきます! 付いてきてくれよなー!

手を振り投げキスをしながら退場していきます。が、再び盛大なアンコールが起こります。
程なくしてViの弦一徹さんだけが戻ってきます。続いて白のロングドレスに着替えた
タニムラ。いつの間にか星の輝くようなセットに変わっています。

E2-1 恋に落ちた
   弦を弾くような演奏で聴かせてくれます。
   高音のコーダが綺麗に決まって、最後の最後に見せ場を作ってくれました。

MC>ほんとうにどうもありがとうございました。よいお年をお迎えください。
  帰り道、賑やかな渋谷の街だと思います。心はホカホカですよね?!
  (涙を拭いつつ)もう何も出ませんわ、ね。どうもありがとうございました。
  気をつけて帰ってください。よいお年を、そしてメリークリスマス!

ステージの左右に行き丁寧にお辞儀、そしてセンターに戻って深々と礼をした後、
オフマイクで「どうもありがとうございました、メリークリスマス」と挨拶がありました。

ちょうど3時間になるライブになりました。
16日のライブとは一部メニューを入れ替えるなど、リピーターにも嬉しい工夫の跡が
見られます。後半疲れが出てはいましたが、持ち味の高音も結構いい感じに伸びていて
ほぼ復活と言えそうです。とはいえ、以前には考えられないほど歌詞とばしが頻発する
あたり感心できません。ライブは水もの、その場の流れでどうにでも変わるものでは
ありますが、もう少ししっかりしてほしいと思うのもまた事実です。
新曲(M9)も自作であるc/wのE4の方がよほどよい作品に思え、製作サイドの意図がよく
わかりません。今後の方向性も含め、じっくりと見守りたいところです。
まぁ色々と気になるところもありましたが、印象深いライブでした。 ..
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