2001.07.26　Seema,宇宙リズム,近藤名奈,加藤いづみ　赤坂グラフィティ

TOKYO ACOUSTIC NITE 2001　〜SUMMER SPECIAL〜

○Seema
　アコギのサポートで、まったりとしたバラードやブルース風の楽曲を５曲披露。
　自虐的な詩が多く、ファルセットの音程をわざと外したり絶叫したりするなど
　クセの強い歌い方。声質は大貫妙子さんか区麗情さんに似たものを感じました。
　客席を見回して「こんなにたくさんの男の人を見たのははじめて。女なので媚びて
　しまいそうになるが、最後まで媚びずに歌います」と言ったかと思えば、ステージを
　降りて一人のお客さんの目の前に座り込んで歌ったり、ちょっとあざとい感じがして
　あまり良い印象は持ちませんでした。　..


○宇宙リズム
　以前この場所で見たときは「クリーム」というグループ名でしたが、その後「宇宙リズム
　（そらりずむ）」と改称しました。
　Ｍ１はRIEさんのViとJACKさんのGtによるインスト。Ｍ２から近藤名奈さんが登場し、 
　コーラスとして参加します。　

　　カノン（パッヘルベル）／手をつなごう

○近藤名奈
　　メインボーカルの立ち位置をRIEさんと入れ替わり、近藤さんのステージに変わります。
　　そのまま宇宙リズムの二人はサポートとなります。

　１　根拠はないけど
　２　Kissだけじゃうまくいかない

　MC＞今日はSeemaさん、加藤いづみさんとこのようなライブを出来て嬉しく思う。
　　　Seemaさんとは先ほど初めて歌声を聴かせてもらい気持ちよくなった。
　　　いづみちゃんとは久しぶりの再会。二人とも「久しぶり」といいつつ何年ぶりだか
　　　思い出せない。年を経るごとに記憶は薄れていくもので、下手をすると昨日一昨日の
　　　コトすら忘れてしまう(笑)。
　　　今日初めてお会いする方もたくさんいると思う。93年にデビューしたが、その後の
　　　ことを長々と話すととても40分では終わらない。私には私なりにヒストリーが
　　　ありまして(笑)詳しくはHome Pageでも見ていただければ。
　　　１年ほど前からライブを再開して、ほぼ３ヶ月おきにライブをしている。この
　　　グラフィティでも１年ぶり。ライブではよくカバー曲をやっている。今日も洋楽の
　　　カバーを１曲。

　３　The Water is Wide
　　　Le coupleでもお馴染みのカバー曲。

　４　それが孤独でも
　　　サビのファルセットが少々不安定。

　MC＞８月に福岡・神戸・名古屋でライブを行う。福岡など初めてなので楽しみにしている。

　５　愛の名前

　張りのある歌声ですね。宇宙リズムの控えめな伴奏と相まって、心地よい清涼感を
　醸し出していました。　..


○加藤いづみ
　　サポートに高橋研さんを伴って登場。ペコリと小さくお辞儀をした後、ハイチェアに
　　腰掛けて歌い始めます。夏らしい半袖のワンピース姿。

　１　多摩川を渡って
　　　間奏でミニハーモニカを吹くいづみちゃん。

　２　カンパリソーダと７号線

　MC＞こんばんは、加藤いづみです。今日は先ほど点滴をうってきまして、絶好調です(笑)
　　　なんかやっぱりね、生きてるじゃないですか。体調がいいときも悪いときも
　　　ありますよね。今日はもう、絶好調です(笑)
　　　久しぶりの「Acoustic Nite」出演ということで、私このイベントにたくさん
　　　出ているんですよね。一番最初に、デビュー少し前に「加藤いづみ」として
　　　初めて人前で歌ったのも「Acoustic Nite」のオープニングアクトだったんですよ。
　　　今は亡き新宿の日清パワーステーションで10回近くも出たんじゃないでしょうか。
　　　その頃の私を知ってた人、います？　その時、誰が出ていたか思い出してたんですけど
　　　一向に思い出せないんですよ。開演の前に２曲歌わせもらったんですけど、
　　　ギターの高橋研さんにライブを誉められたの、後にも先にもこの時だけですね。
　　　（研さんに）覚えてます？
　研＞新人ならではの、アレが男心をくすぐりましたねぇ(笑)
　い＞最近はくすぐらないの？
　研＞全っ然くすぐらない(笑)
　い＞わかりました。今日は男心をくすぐるようなライブにしましょう(笑)
　　　高橋研さんがデビューの頃からプロデュースしてくれていて、少し離れた時期も
　　　あったんですけど、「またやり始めない」ってことで、去年ぐらいから途切れとぎれ
　　　なんですけどデモテープを作ったりしてまして、今日はですね、こういうライブでは
　　　珍しいと思うんですけど途中経過の曲を唄おうかなと。まだ完成してないんですけどね。
　　　聞きたいですか？(笑)　一番だけなんだけど(伝えたいことは)十分伝わると
　　　思いますので、折角なので一日も早くみんなの前で歌いたくて選びました。

　３　Real Life & Real Love（表記不詳）
　　　ゆったりとしたギターポップ。
　　　この曲の後で佐藤史朗さんが加わります。

　MC＞去年から自分の音楽だけでなくいろんな活動をするようになりまして、去年は
　　　小田和正さんのツアーをBacking Vocalということで回って、今年は今月から
　　　松任谷由実さんのツアーにコーラスで参加してるんですけど、あの、なんだろ、
　　　ありのままの自分、自分とは違う活動をするのって、違う自分を自分が発見する
　　　のってムチャクチャ楽しいですね。自分のコンサートでは座って全く動かないんですけど
　　　(笑)動けないんですけど、松任谷さんのコンサートでは傘回したりとか、おへそ
　　　出したりしてますからね。こうやって(モデルのように足を前後に開いて)立ってますから。
　　　ユーミンの話が出ましたが、入口にあった花、見ましたか？　見てない？
　　　何とね、藤原紀香サンからきてるんです。帰りに見て帰って(笑)　隣に小田さんから
　　　きてるんですけど小田さんは置いといて(笑)。ユーミンのコンサートを紀香サンが
　　　見に来ていて、「あぁナマ紀香だぁ」と思って見ていたんですけど、そしたら
　　　ユーミンに呼ばれまして「フジワラが会いたがってるよ」「えーっ」とか言って
　　　打ち上げの席に行ったら「キャーッ」って言われまして。なんかすごく私の歌が
　　　好きで聞いてくれてるらしいんですね。ビックリしちゃってこっちが「キャーッ」って
　　　感じで見てたんですけど、デビュー前にデモテープを録るときに私の曲を唄ったり
　　　とか色々私の曲には想い出があったりするんだって話を聞いて、その時思ったんですけど、
　　　自分の知らないところであたしの曲を聞いてくれていて、あたしの曲がその人の
　　　人生の中に入り込んでいて、「私、なんていい仕事をしてるんだろう」って改めて
　　　思ったりしたんですけど、どこかで私の曲を、音楽を耳にする時にその時のことを
　　　思い出すとか、ますますこうやって残っていく歌を歌い続けていきたいって思ったり
　　　したんですけどね。いい話でしょ？(笑)
　　　もう一つユーミンのツアーで影響を受けていることは「身体を鍛える」ということ
　　　なんですけど、点滴をうっておきながらこんなことを言うのはなんなんですが(笑)
　　　みんなスゴイ鍛えてるんですよ。楽屋に行くとアブトレーナーが置いてあって、
　　　それを必ずやってからリハーサルをするとか、寝そべって数字を書く「足上げ
　　　腹筋の数字書き」をやってます。ま、見えないところを鍛えてるんですが、
　　　まぁそんな感じで楽しく....。今日、調子が絶好調じゃない?!　とんでもないことを
　　　口走りそうな自分がいて楽しみなんですけど(笑)　全然緊張してないんですよ(笑)
　　　今までこんな感じでステージに立ってたことないんですけどね。楽しいです。
　　　....なんかシーンとしてませんか？　生きてる？(笑)　大丈夫？　死んでるように
　　　生きてる？(笑)　研さん、私、今日浮いてる？
　研＞いや、大丈夫、きっと(笑)　みんな優しいから大丈夫だよ
　い＞(笑)じゃぁ松任谷由実さんの曲を唄いたいと思います。いろいろ好きな曲があって
　　　悩んだんですけど詩がとても好きな曲を選びました。みんなも知ってる曲だと思います。

　４　守ってあげたい（松任谷由実）
　５　Lesson
　　　自然に手拍子がわき上がります。

　６　ドライヴ
　　　いづみちゃん、今日も間奏でピアニカを吹きます。史朗さんはここからアコーディオン。

　MC＞この間自分の昔のライブビデオを見直したり、５・６年前かな、一冊エッセイを
　　　書いたことがあるんですけど、それを久しぶりに読み返したりしてて、人って
　　　やっぱり変わるね。自分でそう思った。みんなで言うと昔の写真を見たり昔の
　　　日記を読み返したりってことだとおもうんですけど、「あれ?!私こんなこと
　　　考えてたんだ」って。仕事に対しての思いも違うし恋愛観も全く違うし、自分で
　　　ビックリしましたね。私は自分ではそんなに変わってない、芯の部分は何も
　　　変わってないんじゃないかと思ってたんですけど。歌もそうで、自分の中で
　　　どんどん変わって成長していくものなんですね。何年か前に唄った曲も、
　　　その時にレコーディングして唄ったときの気持ちと全然違う気持ちで唄えたり、
　　　今はあんまり唄えないなっていう歌詞があったり、いろんな曲があるんですけど
　　　最後に唄いたい曲は、最初に唄ったときの気持ちとかそういうことよりも、
　　　毎回毎回唄う気持ちが違って、ライブでも「今日はどんな気持ちでこの歌が
　　　唄えるんだろう」って楽しみにしている曲です。

　７　好きになって、よかった
　　　歌い始めは遠くを見つめながら、やがて眼を閉じ腕組みをして唄ういづみちゃん。


体調が悪い中、いつもどおりに落ち着いたステージを見せてくれました。　..