2000.03.04 古内東子 グリーンホール相模大野

"spring star"

開演時間より14分遅れて、幕が下りたままのステージに古内さんがトコトコと
歩いて登場。赤いタンクトップに同系色のテンガロンハット、裾がほつれたような
ベージュ色のスカートにブーツというウェスタンスタイルのファッションです。
声援に応えるように手を振りペコリと一礼して、まずはアカペラで

1 45分
  新アルバムの1曲目からスタート。これは予想どおりの展開です。

  ステージには二階建ての商店風の建物に摩天楼のシルエット。
  ボーカル用のモニタが置いてないのでステージが広く見えます。
  今回のセットも照明がとても綺麗。
  一曲歌い終える毎に礼をするのも従来と変わりありません。

MC>みなさん、こんばんはー。今日は最後まで楽しんでいってください。
  よろしくお願いします。

2 はやくいそいで
3 Red Sign
  帽子を脱いでから歌い始めます。
  お馴染みのデビュー曲に続けて、またも新アルバムからの曲です。

MC>みなさん、こんばんはー。今日は一年半ぶりのツアー初日。たったの
  一年半という気もするけど、こうしてアルバムを出してツアーをやると
  いうことでは一年半はすごくご無沙汰ということになっている。
  いつもは一年サイクルでやってるのだけれど、プラス半年があるので
  私も皆さんに会うことと唄うことをとても楽しみにしてきた。
  今朝も気合を入れてカーテンを開けたら曇っていたのでビックリした。
  これから四月中旬までツアーで廻るが、終わる頃には桜も散っているだろう。
  お花見を楽しみつつツアーを廻ろうと思う。
  この間出たアルバムが8枚目。唄う曲を選ぶのがどんどん難しくなっていくが、
  今回の選曲は自信がある。皆さんの聴きたいであろう曲もあるし、今までやった
  ことのない曲とか新旧取り混ぜて唄っていきたいと思う。これを聴き終わったら
  ごはんでも食べて、楽しい週末にしてください。
  この曲は、いきなり唄いますね。なんでしょうね?(微笑)

4 逢いたいから
  私が古内さんの曲を聴くようになったきっかけの曲。
  珍しく男性の立場から描かれた、切ない想いを秘めた歌詞がいい。

5 歩き続けよう
6 ピアス
7 Jeans

  バンドメンバーが下がり、ピアノが中央に据えられます。

MC>今から唄う曲は結構新しい曲で、曲ができたとき珍しく「弾き語りでやりたいな」と
  思った。すごくシンプルなメロディーとすごく具合的な言葉とすごくアナログな
  シチュエーションで、忘れたくない感情だったりとか、忘れたくない感覚だったり
  とかを唄っている。この曲は「ふんわりやんわり」前向きな気持ちの曲です。

8 返事
  前回ツアーはボロボロ状態に聞こえた弾き語りですが、今回は不安なく聴くことが
  できました。切ないバラードが胸に響きます。

  再びバンドメンバーが登場。古内さんはピアノが片づけられたステージ中央の
  椅子に腰掛けます。

MC>さきほど「今日は今までやったことのない曲もやりたい」と言ったが、いっぱい
  曲があると、「こんな曲もあったっけかな」というのが自分(の曲)でもある。
  自分の作った曲だからカワイイはカワイイのだが、古い曲だとまるで他人の曲の
  ように新鮮な気持ちで聴くこともあって、もしかしたら皆さんも聴いたことが
  ない曲だったり、「あぁこんな曲もあったな」ってこともあるかも知れないので
  これを機に好きになってくれるといいなと思う。

9 I miss you
10 友達に戻れない
11 ずっと一緒に

  この三曲、照明で「朝」「昼」「夜」をイメージさせていたようで、
  11では大きな月がスライドで映し出されておりました。
  それにしても聞き覚えのない曲たちでした。

MC>楽しんでますか〜?
  メンバー紹介。Dr コモリケイスケ,Perc ワタナベオサミ,Gt スズキケンジ,
  Bs サワダヒロシ,Cho コサカリョウコ&フクヤマミナコ,Key クサマシンイチ,

  Pf ナカニシヤスハル(バンマス、アレンジ担当)

  近況をちょっと。去年実家から引っ越して一人暮らしをはじめた。
  いいですよ。やったことのない人にはお勧めします。なぜならすべてが自由なので
  お風呂はいる時間だとか、家で変な恰好してても怒られないとか、起きる時間
  とかもそうだけど、思わず家だと裸んぼうで過ごしてしまう(笑)。風呂上がりに
  何も着ないでいるのだけれど、リビングの後ろが大きな窓になっていて、時々
  窓拭きのおじさんが上からゴンドラに釣られて来る。何となく後ろに気配を感じて、
 「あ、今日は窓拭きの日だ」と思うのだけれど、そこで慌てると却ってヤラシイ
  感じがするので、そういうときは「いつも私はこうなのよ、悪いかしら?」
  って顔でいる(笑)。
  あと、一人でいるとひとりごとが炸裂している。実家住まいの時には気づかなかったけど、
  寝てて「さー起きるか」とか、テレビを見ていて反応してしまい、殺人事件のニュースに
 「うわ、最悪」とか、変なお笑い番組の寒いギャグに「もぅええちゅうねん」とか....。
  文章が長くなるとやばいけど、短い単語なら自分では「良し」としている(笑)。
  外にいるときも独り言を言っていないかとだんだん心配になってくるが、
  独り言を言わないとやってられないというのもある。電話でもかかってこないと
  一度も声を発しない日もある。夜に電話が来て「寝てた? 今起きたの?」と
  言われる。朝から起きてるんですけどね。あぁ第一声目なんだって。
  シングルライフ、一人暮らしお勧めトークでした

12 キッスの手前
13 いつかきっと
  歌う前に再び帽子を被り、歌いながらブティック風の建物に入ります。
  あれこれ衣装を選ぶシルエットが映し出されています。
  曲が終わると同時にその姿がフッと消え、舞台右袖からオレンジと赤の
  ロングドレスに着替えた古内さんが現れます。なかなか洒落た仕掛けです。

14 宝物

MC>どうもありがとうございまーす。
  今日は3月4日で、昨日はひな祭りでしたね。女の子は祝いましたか? 「雛人形を
  しまうのを忘れると嫁に行けない」と言いますよね?! 飾りもしなかった私は
  どうなるんでしょうか(笑) ちょっと心配です。
  で、今日はなんの日だか知ってますか? 「ひな祭りの次の日」じゃないですよ。
  今日はプレステ2の発売日じゃないですか! 私は手に入れました(笑)。
  すごいでしょ?! オバ狩りに遭わないよう気をつけないと。予約がすごいらしくて
  帰ったら正座して開けようと思う。これからツアーなのにプレステ2を手に入れるって
  どういうことなんでしょう。私に「死ね」ってことでしょうか(笑)。目の下に
  クマがいっぱいできそうですけど、両立していきたいと思います。

  プレステ2の話から行きにくくなっちゃったけど、この曲も好きな人が多いかな、
  という曲です。「切ない」という言葉がピッタリくる曲で、何度となく歌って
  きたけれど、時間が経ってみるとさらに噛みしめる感じで、作ったときよりも
  自分の中で大きくなっている。感情を込めて歌えるんですよ。

15 誰よりも好きなのに
16 大丈夫

MC>今日はどうもありがとうございました。最後の曲、聴いてください

17 星の数ほど

手を振りながらステージを去る古内さん。盛大なアンコールの拍手に迎えられ、
程なく緑のロングドレスをまとって再登場します。

E1 冬の日
  曲の後半から40人近いコーラス隊が舞台うしろに登場(『クロスロード・
  アカデミー・コア』と紹介していました)。スケール感が増します。

MC>どうもありがとう。去年の暮れに出たアルバムが「winter star」、いま唄った
  歌が『冬の日』、でも今回のツアータイトルは「spring star」。その辺の深い
  意味を問われると非常に辛いものがあって、春になるから「spring....」に
  してみた(微笑)。今日は私も含めて(衣装も)春らしい色で攻めてみた。そして
  やはり春と言えば歌詞に「月」も入っているこの歌を唄いたい。

E2 Peach Melba

MC>どうもありがとう。ありがとうございます。
  本当に短い時間で、時は矢のように過ぎていく。最後の曲は私の中でも大切な曲で、
  (どの曲も)みんなかわいいんだけれども、やはり若干だけ依怙贔屓もあって、
  今日は皆さんの前で歌えて光栄。ぜひ最後のこの歌を胸に 帰ってほしいのと、
  (さっきまで)ちょっと曇っていたけど、外に出たら綺麗な星が出ているといいなと
  思いつつ唄います。今日はどうもありがとうございました。

E3 星空
  綺麗な照明にイメージが膨らみます。

MC>どうもありがとう

  歌い終え、メンバーと一礼、その後古内さんは投げキッス。
  2時間のステージが幕を下ろしました。

  残念ながら外は小雨が残っていて星空は見えませんでしたが、心の中には
  満天の星空が拡がっているような気になりました。

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