2000.03.04 古内東子 グリーンホール相模大野

"spring star"

1年半ぶりのツアー初日。昨年12月1日にアルバムをリリースしてから3ヶ月の
熟成期間?をおいてのスタートで、1ヶ月半の間に全国15公演を行います。

古内さんの歌はとても具体的なシチュエーションを想像させる歌詞が特徴です。
成就した恋、かなわぬ思い、それらをまるでドラマのように描いてみせます。
観客の殆どが20〜30代の女性なのは、同性・同世代の共感ゆえなのかも知れません。
メロディーラインはミディアムテンポからバラード系が中心です。
声質が少々硬いですが、詞を際だたせるのにはピッタリです。

「アルバム8枚から選ぶのは難しいけれど、今日の選曲には自信がある」とは
本人の弁。当日披露されたのは最新アルバム「winter star」収録曲が中心ですが、
他に「みんなが聴きたいと思っている曲」や「今までやったことのない曲」(本人弁)も
交えての曲たち。『返事』はピアノ弾き語りで聴かせてくれました。

曲間のMCでは「ようやく一人暮らしを始めた。とても気楽で、家の中で裸ん坊で
過ごすこともあるが、窓掃除の人に見られてしまった」「雛祭りだというのにおひな様も
飾らなかった」「プレステ2を手に入れた(当日が発売日)が、これからツアーなので
遊ぶ時間がない」等々話していました。FM局でDJをしていた経験もあり、お喋りの
方もかなり滑らかです。

私が見た過去2回のツアーでは「照明がとても綺麗」という印象を持っていました。
今回も素敵なライトワークには圧倒されました。また、セットを利用しての衣装早変わり
(風にみせる仕掛け)など、ショーとして楽しませてくれる部分もありました。
2階席からでもバッチリで、いやむしろ2階席からの方が全体に目が届いてよいかも
知れません。

そしてそして、1曲歌い終えるごとに客席に向かってそっと一礼する姿は気持ちの
いいものですね。2時間を超えるステージに、会場いっぱいのお客さんも皆満足した
表情でした。

 45分/はやくいそいで/Red Sign/逢いたいから/歩き続けよう/ピアス/
 Jeans/返事/I miss you/友達に戻れない/ずっと一緒に/キッスの手前/
 いつかきっと/宝物/誰よりも好きなのに/大丈夫/星の数ほど
《アンコール》冬の日/Peach Melba/星空

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