99.10.30 Kiroro 国立代々木競技場第二体育館
Kiroroの旅〜体育館編
アリーナの中央やや後ろにステージが設けられています。中央にピアノ。緑のシートが
敷かれ、屋外に置く椅子や机、ツタの絡まる脚立、黄色い自転車、立木などが無造作に
並んでいます。足下には落ち葉も散らしてあり、庭か公園のイメージ。
観客の年齢層はいつものことながらかなり幅広いです。小さな子供さんから中年層?まで。
一番左右のスタンド席は残念ながら空席のままでした。
予定より十数分遅れてライブのスタート。
玉城千春さんは青い半袖シャツに黄色と黒のチェックのスカート。金城綾乃さんはデニムの
長袖シャツに赤いスカート。頭の後ろで髪を二つに縛っています。
客電は殆どついたままになっています。
1 ちょきん
夏の「公園ライブ」と同様のオープニング。打ち込みをかなり取り入れてます。
綾乃さんのピアノがあまり活きてこない感じ。
千春さんはタンバリンを片手に、舞台上を左右に動き回っては手を振ります。
曲の途中で「こんにちはー、Kiroroですぅ。今日は楽しんでいってください」と
挨拶します。1曲終わるごとに丁寧にお辞儀する姿は変わりません。
2 最後のKiss
千>こんにちはぁ
綾>こんにちは。
千>やって来ました。
綾>ここは東京です。
千>そうでございます。
綾>いい天気だったねぇ。
千>(反応に困る千春さん)....私たちがなぜ体育館を選んだかというと、中学・
高校の頃、体育館で一緒に歌ってました。そういう気持ちを思い出しながら
歌いたいなぁと思っていましたが、どうでしたか?
綾>うーんとねぇ、電気がカワイイ。
千>なるほどね(苦笑) #相変わらず噛み合わない会話です(笑)
私たちは夏にも野外ライブをやりましたが、今回もガーデンパーティの感じで
楽しんでいっていただきたいと思います。前半は楽しんでなごんでいただきたいと
思います。
綾>千春、緊張してるんだよ(笑)
千>だってぇ。久しぶりの東京なんだよ(笑)。皆さん元気ですか?
早く喋りすぎますね(笑)
3 ランランラン
千春さんがエメラルドグリーンの派手なギターを演奏。しかし打ち込みの音が大きく、
ギターの音は埋没気味。
千>はい。夏に野外コンサートをやったんですけど、あーや、どうだった?
綾>面白かった。すごく。風と太陽と友達って感じ?
千>はい、夏のコンサートではあーやが歌ったんですけど、私たちはいつも新しいことに
チャレンジしていきます。毎回ね。だから今回もあーやに歌ってもらうわけなんですが
綾>みんな、逃げないでくださいね。私が歌ってるとき、誰もいなかったらどうする?
千>大丈夫よ。
綾>あたし、聴く人いなくなったら困るから(笑) #照れ笑いする綾乃さん。
千>次は沖縄の歌を唄います。これはどういう歌?
#と、綾乃さんに歌の内容を説明させようとしましたが、綾乃さんはとっちらかって
全然意味が通じません(笑)。仕方なしに説明し直す千春さん。
4 てぃんさぐぬ花(沖縄民謡)
この曲から打ち込みを使わず綾乃さんのピアノ伴奏のみ。
千>続いて高校三年生の時、親友に贈った歌を聴いてください。
5 三人の写真
6 青のじゅもん
綾乃さんのピアノ伴奏だけの曲が続きます。
千>ここからは金城綾乃コーナーに入りたいと思います。お待たせしました。
綾>はい、みんな、大人しくしたらダメです。私のアルバムは「昼休み」と
いいますが、その中から賑やかな曲を選んできました。
千>逗子の公園ライブの時から歌ってますが、聴いた方もいらっしゃいますよねぇ?!
(観客拍手)あーや、あのとき人前で歌うのが初めてだったんですよね。それから
どんな風に成長してきたでしょうか?(笑)
綾>プレッシャーだなぁ。変わってないよ。
千>大丈夫だよ。変わってるよぉ(笑)。どんな感じですか?
綾>大変です。だって、歌うことが楽器になるわけがない。
千>??? 歌うことが難しいってこと? はい、ありがとうございました。
#と、無理矢理に話をまとめる千春さん。
さて、みなさん、このままじゃダメですよ。#ちょっと語気が強くなりますが....
みんな、引かないでくださいよ(笑)。怒ってるんじゃないんです。
あーやのコーナーなんだから楽しんでください。
綾>みんな静かだったら私緊張するよ....。#「綾乃、頑張れー」と声援が飛んで
え、千春は? 千春はさみしがり屋だから(笑)
#「千春、頑張れー」の声にニッコリ応える千春さん。
綾>それじゃ歌いますかねぇ。皆さん、心の準備はいいですか?(観客拍手)
7 本当は何になりたいんだろう
綾乃さんはギターを弾きつつ。千春さんがピアノとコーラス。打ち込みを加えて
賑々しく歌います。お客さんも手拍子でもり立てます。
8 HAPPY HAPPY DAY
千春さん、今度はコンガを演奏。綾乃さんはハンドマイクでノリノリです(笑)。
綾>thank you〜。ありがとうございました。ありがとう。緊張しました。
すんません、こんな感じです。
千>いいよー。楽しかったよー。やっぱり性格がでるねー(笑)
綾>でも私も静かなヤツ、あるよ。
千>はい、今日は楽しい曲を持ってきましたが、泣ける曲もあるんですねぇ。
綾>だって悲しいときだってあるもの。
千>聴いていただきたいですね。
綾>誰に? あ、みんなにかぁ(笑)。でも気合い入れて聴いちゃいけないんだよ。
遠くで鳴らしてね。昼休みだとバッチリだよ。まぁそんな感じです。
千>(話についていけなくなり)....んー、なんなんだろう(苦笑)。
あーやの雰囲気っていいよね。あたし、東京に一人で来ていたら絶対に
挫折していた。この人がいるからねぇ(笑)
綾>なによー
千>たまに誉めると嫌がられるんです(笑)。それではちょっとホッとしたところで
バラードの世界へ皆さんを招待したいと思いますぅ。今頃になってやっと普通の
気持ちになりました。今までちょっと緊張してたんだよね。みんなとあーやの
お陰です。ありがとう。
私たちがどんな恋愛をしてきたか、想像しながら聴いて下さい。
9 あいたい(表記不詳)
客電をすっかり落としてしっとりと聴かせる雰囲気を作ったのに、イントロで
いきなり音を外してしまう綾乃さん(苦笑)。千春さんがMCでフォローした後、
歌い直します。ここから再び綾乃さんのピアノ伴奏のみになります。
10 もうすこし(表記不詳)
11 フォトグラフ
ライブではお馴染みながら、未CD化曲が続きます。
千>アルバムのレコーディングも終わりました。公園ライブの時にリクエストの
多かった曲と、そのアルバムに入る曲を続けて聴いて下さい。
12 キセキ
13 結婚しようね
綾乃さんのピアノソロがゴージャス。CD音源には入っているのかな?
千>11月にシングルを出します。今までライブでは唄ってきた歌です。
私、冬は大嫌いだったんです。冬に失恋することが多かったんですね。
イヤな思い出があったんですけど、東京に出てきたら、紅葉の季節、それから、
雪が降ったりして(悪くはないです。)冬は人恋しくなります。
そんなときはあーやと一緒に鍋をしたりするんですけど、切なくなるけど
冬だからこそ感じられるものもありますね。この曲を聴いて暖まってください。
14 好きな人
15 冬のうた
千>今年のKiroroはCMにも出ましたし、甲子園の入場行進曲に『長い間』が
使われたり、すごく良い一年でした。ライブも全国を廻って、たくさんの
「友達」(=お客さん)ができました。1年目の時は歌うことが恐かったり
何のために歌っているのかわからなくなることもあったんですけど、今年に
入って、みんなに伝えたいこと、楽しんで歌わなくちゃいけないって思ったし、
自分たちの目標とか二人の気持ちとかもちゃんと固まってきています。
ライブを中心に活動してきてるんですが、そのライブを通じてたくさんの人から
勇気・元気をもらいました。んー、ライブってすごく早く返ってくるでしょう?
拍手だったり笑顔だったり。そういう空気感を大切にしながら全国をまわって
みんなと出会って、ちょっとずついろんな事にチャレンジして、少しは大人に
なっていってるんじゃないかな、と思います。
私たち二人、力を合わせて、平坦な道ではないだろうけど楽しく、転んでも
あとで振り返って「あんとき転んだよねー」と笑って言えるように、これからも
頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
16 僕らはヒーロー
17 未来へ
後半はずっと綾乃さんのピアノだけでした。シンプルな音の中で、Kiroroの
詞とメロディーが豊かに拡がります。
千・綾>どうもありがとうございました。(深々と礼)
ここで約1時間半経過。盛大なアンコールの拍手が起こります。
程なく、着替えせずに二人が登場。
綾>アンコールありがとうございます。
千>なんかいい感じですねぇ
綾>みんな元気そうだね。いいことだ。
千>あーやは?
綾>元気元気(とピアノの前に座ろうとします)
千>(綾乃さんのスカートを引っ張って)もう行くの?
アンコール呼んでいただきありがとうございます。
一応ですね、用意してあるんですよ(笑)。でもね、その前に....。
11/15から2週間、マツモトキヨシの店頭で『好きな人』のPVが1日に
20回流れるんだって。シングル『好きな人』のジャケットとかPV、是非
見てください。大人っぽくなってますよー。必見。罪な女になってます。
騙されるくらい、可愛く写ってます(笑)
綾>自分で言うなって(笑)
千>みんな、とにかく見てよ。そしてまた今度その話をしよう(笑)
(このあと、2/9の中野サンプラザ公演の告知。今度はバンド構成だそうです。
また、綾乃さんが高校のダンス部沖縄代表として中野サンプラザのステージで
踊った経験があることを暴露しておりました)
さて、アンコールの曲にいきましょう。練習してきました。私があーやに
リクエストした曲です。
綾>何と恐ろしいことに、あたしが歌いますぅ(笑)。でも今度は静かなやつなんです。
沖縄のおばあちゃんは92歳なんです。
E1 おばあちゃん
再びギターを携える綾乃さん。千春さんもピアノ&コーラス。
二人だけの演奏で、しみじみと聞き入ってしまいました。
E2 長い間
前フリがなくても、イントロが聞こえてきただけで拍手するお客さん。
千>ありがとうございました。楽しかったですねえ。
皆さん、まだ元気ありますか? じゃ、最後に一緒に歌って下さい。
また逢えることを楽しみにしています。
E3 最後のKiss
大勢のお客さんが立ち上がり、手拍子したり歌ったり。ステージ上との
一体感が拡がります。
曲の途中でも「また、皆さんに会える日を楽しみにしています。それまで
元気でね。イェーイ」と合いの手を入れる千春さん。
千>ありがとうございました。またみんなで踊ろうねっ。
綾>ありがとうー。またねー。気をつけて帰ってね。
投げキッスしながら舞台を退く千春さん。綾乃さんは大きく手を振ってます。
トータルでは1時間50分ほどのステージでした。
千春さんの歌唱は全く心配するようなところがありません。
構成が夏の公園ライブとよく似ていて、そこだけがいささかもの足りないものの
全体的には満足度が高かったです。
見終えた後ちょっぴり心が温まり、笑顔になれるライブでした。
1999年Indexへ
Topへ