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癒されたときの自分


最近はブログでもいろいろな文章を書いています。「心の癒しと意識の目覚めのために」もご覧下さい。

「癒されたい」と感じている人はとても多いでしょう。人によっては、それはリラックスしたい、ということと同じことかもしれません。このメールマガジンを読んでいる方の中には「癒し」という言葉にもっと違う意味を感じている方も多いと思います。

多くの方とお話をして感じることは、「『癒される』ということはあなたが今想像するどんなものとも違うかもしれない」ということです。

もちろん、癒されていくプロセスの中で、リラックスして力を抜いていくということはとても大切なことです。そうすることでもっと楽に生きていける、ということも重要な要素でしょう。

しかし、それが実際にはどういうことなのか、実際にそうなったときに自分の人生がどんなふうになっているのか、ということは今では想像もつかないことなのです。

わたしが自分の内面の世界に気づき、それを深く探究する道に入ってから15年余りの年月がすぎました。その詳細についてはホームページなどをご覧いただくとして、そのプロセスの中で何度も感じたことは「1年前の自分から今現在の自分のあり方は想像もつかなかった」ということです。

10年前も、そして今も、そこから1年前の段階では想像もつかなかった自分になっていました。1年前にはとうてい無理だと感じていたことを行っていたり、そもそもそんな選択の可能性があることすら気づいていなかった自分になっていたりします。

ということは「今から1年先のことを心配しても無駄だ」ということです。今、いくら頭をひねって将来のことをあれこれ心配したとしても、実際の1年後のあなたは今では想像もつかないものになっている可能性が高いのです。

ならば、心配することに向けているそのエネルギーを「今」「この瞬間」の自分自身に向けてみるのもいいのではないでしょうか。「今」「この瞬間」にしっかりと存在することができると、癒しのプロセスは大きな流れにのって、順調に進んでいくことでしょう。

【まほろば通信】vol.96掲載2004/01/01)


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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2004/10/14