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もっと自分の感覚を信頼しても大丈夫


理由がわからず苦しくなってしまうとき、人間は自分が何を感じているのかがわからなくなっています。自分が何をしたいのか、したくないのか、何がほしいのか、ほしくないのか、誰に会いたいのか、会いたくないのか。自分で自分の気持ちがわからなくなってしまったとき、生きることはわけもなく苦しく、辛いものになります。

「いや、そんなことない、自分が感じていることはよくわかっている。苦しいし、助けてほしいんだ」

そう。そうだとしたら、まずその感覚を信頼して、その感覚の中に入っていきましょう。自分を抱き締めて(あるいは、何かを抱き締めて)「苦しいよ、苦しいよ」とつぶやいてみましょう。叫びたくなったら、叫んでみましょう。

そして、その次に出て来る感覚をよく味わってみます。

あなたは、自分が感じたことを表現したり、自分がほしいものをほしがったりすることをいけないことのように感じているのかもしれません。もしかしたら、そうすることをあからさまに禁止されるような環境の中で育ってきたのかもしれません。そうしてしまうと、何か大変なことが起こってしまうと感じているのかもしれません。

それほどでなかったとしても、自分の思う通りに考えたり行動したりすることに、いつのまにか罪悪感のような感覚を感じるようになっているのかもしれません。

でも、本当はそんなことはないのです。あなたはもっとあなた自身の感覚を信頼しても大丈夫です。そうすることをサポートしてくれる人は、実はあなたのまわりにもたくさんいます。

身体の声を聞いて下さい。今どんな気分ですか?疲れていたら、ちょっと横になって休んであげましょう。身体を動かしたい気分だったら、外に出て散歩してみましょう。

何が食べたいですか?甘い物がほしかったら、甘い物を食べることを自分に許してあげましょう。十分満足出来ましたか?食べたいと感じるものを食べても、何か満たされない感覚が残っているようだったら、その感覚を信頼して下さい。あなたが本当にほしがっているものは食べ物ではないのかもしれません。

どんな小さなことでもかまいません。あなた自身が心の底から喜びを感じ、満たされた感覚を感じられることを見つけて、それを少しずつやってみて下さい。

自分を信頼すること、自分を信頼しても大丈夫だと感じること。これは楽になっていくために大切なプロセスの一つです。

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Written by Shinsaku Nakano <shinsaku@mahoroba.ne.jp>
Last Update: 2005/10/06