南海奇皇「海潮のいる店」裏話


その1.安藤一家・名前の謎
その2.三長老・名前の謎


安藤一家・名前の謎
第2話から登場しているスーパー安藤とその一家。
ですが企画書には「安藤(夫婦)」「中学生の娘」と書かれているだけでした。
ちゃんとした名前がついてなかったです。
さて、私が担当することになったこの話。
安藤一家が話の中心になります。
そうなると、名前がないのは居心地が悪い。
そこで原作の會川さんに訊いてみました。

「この一家の、下の名前はどうなってるんですか?」
「好きにつけていいです」
「あ、そうですか」

とはいえ。
私はキャラの名前を考えるのが、あまり得意ではないのです。
どうしよう……
悩む私の脳裏に、一つの名前が天啓の如く閃いたのです。

安藤春代!

おおっ、いい名前じゃないか。でもどっかで聞いたような……

従姉の名前だ……

でも、それ以上考えても、いい名前は出てきそうにありませんでした。
その時点で私は開き直りました。
「こうなったら、徹底的に実在の名前を使ってやる……」

実在の安藤春代さんの旦那さんは、純一さん。
スーパー安藤のご主人もこの名前をいただきました。
実在の安藤夫妻の長女の名前は、裕美ちゃん。
この名前も使わせていただきました。
かくして、スーパー安藤のご一家の名前は決まったのです。

ちなみに実在の安藤一家には、もうひとり娘さんがいらっしゃいます。
一家のうち、ひとりだけ名前を使わないのは不公平。
というわけで(名前だけですが)別な話で使わせてもらいました。
それに関しては、その話の「裏話」コーナーで明らかにしたいと思います。

三長老・名前の謎
第2話から登場しているバロウ島の首脳である三長老。
ところがこちらも企画書には「バロウ島の皆さん」と書かれているだけで、名前はなし。
ついでに言うと、人数も流動的でした。
さて、三長老が日本にやってくるこの話。
やはり名前がないとかきづらいので、原作の會川さんに訊いてみました。

「三長老の名前、どうしましょうか?」
「好きにつけていいです」
「あ、そうですか」

とはいえ。
やはりキャラの名前を苦手な私。
ウンウン頭をひねった挙げ句、すごく安直なネーミングを思いついたのです。
三長老の名前を並べてみれば、一目瞭然です。

国務大臣・ラノ
大蔵大臣・ンボ
外務大臣・ガル

縦に読んでみましょう。
「ランガ」「ノボル」となる訳です。
「ランガ」に関しては説明不要でしょう。
「ノボル」は原作者の名前からとらせていただきました。
つまり、三長老が合体すると、ネオランガと會川さんが生まれるわけで……
想像するとちょっと怖いですね(^^;)

戻る