ビーロボ カブタック「心に友情あるかぎり」裏話


その1.取れなかったもの
その2.謎の雪上ラグビー


取れなかったもの
この話の前の回(第51話「審判ロボ意外な正体」)で、キャプテントンボーグはさかんに、
「取れない、取れない!」
と、言っています。
これを譲達は、
「トンボーグのマスクが取れなくなったのでは?」
と推測し、
「キャプテントンボーグは実は高円寺博士では?」
と誤解する訳ですが、結局本当に「取れなかったもの」が何なのかの説明はなされませんでした。
しかし実はこの話の脚本で、何が取れなかったか、説明するシーンはあったのです。
それは以下のようなものでした(シナリオより抜粋)。

コブランダー「トンボーグと高円寺は別人だったのか…」
譲「だって…取れなくて困ってるって…」
トンボーグ「(首を横に振り)取れなくて困っていたのは…ガムだ!」
    *   *   *   *
    回想―道を歩いているトンボーグ。
    捨ててあったガムを踏みつけた。
トンボーグの声「道を歩いていたら、捨ててあったガムを踏みつけてしまったのだ」
    *   *   *   *
トンボーグ「なかなか取れなかったのだが…さっきようやく取れた…」
    とガムを手にしていた。
蔵之助「じゃあトンボーグって何者?」
トンボーグ「最初から言ってるであろう!私はさすらいの審判ロボだと!」

ということで、取れなかったのは「ガム」だったんです。
このシーン、実際に撮影されたのですが、残念ながら時間の関係でカットされてしまいました。
上のシナリオを読んで、どんなシーンだったか想像していただけると幸いです。

謎の雪上ラグビー
最終回の対決の種目は「雪上ラグビー」。
ですが現実にはそんな競技はありません(たぶん)。シナリオにも単に「ラグビー」と書いておいたのです。
ところが。
撮影が行われた時期、東京にドカ雪が降ったのです。
なにぶん広いラグビー場のこと、完全に雪を除去するのは不可能。
そこで苦肉の策として、競技種目を「雪上ラグビー」としたのです。
ちなみに同じ時期に『星獣戦隊ギンガマン』の第1話の撮影が行われていたのですが、こちらはそこここに残った雪が ちょうどいい具合に異世界の雰囲気を醸し出していたとか。

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