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バカボン

お茶会の前日

お茶会を翌日に控えた八月九日夜、闇太郎は相棒のペパーミント宅に電話をした。集合時間などの確認のためだが、なぜかペパの声は疲れていた。どうやら部屋に誰かいるらしい。女か?と思ったら突然、異常に元気な男が割り込んできた。「イエエーッ!お久しぶりッスーっ!」お茶会のために下山して、ペパ宅に泊まっている大橋オルガンだった。ヤツの声は頭に響くのでさっさと電話を切る。しまった、明日の確認をしていない。オルガンがいるということはおそらく眠らずに騒いでからくるだろう。大丈夫か、ペパーミント!
※大丈夫じゃないよ…。(ペパ談) 

 

 


松花堂

水道橋駅に集合 お茶会開始!

八月十日、お茶会の当日。スタッフ集合時間に見事ペパとオルガンは現れなかった。お手伝いの橘似さんと桜井えまさん、アキコさんたちの方が早く来た。待つこと数十分、松花堂弁当君が参加者の一番乗りで来た。それでもまだ来ないペパとオルガン。主催者の到着を待つという異常事態が早くも発生。いらつく闇太郎はついに待てず、松花堂弁当くんをスタッフに無理矢理引き込んで、会場に潜入した。わけもわからずスタッフ入りさせられる松花堂弁当くん。
会場の机の並べ替えも終わろうかという頃、やっとペパとオルガンが現れた。朝からやけにテンションの高いオルガンに比べ、ペパーミントはグッタリと疲れ果てている。会場に来るまでに、何かあったのだろうか?肩で息をするペパの姿に、闇太郎は怒る気を失った。 


開会&自己紹介

まずは主催者から「楽しんでいってください」と挨拶。続いてゲストのアキコさんからは、「恋人募集中」宣言。まだ募集していたのか…。人間あきらめが肝心だゾ。そして記念写真の撮影が行われた。闇太郎がその写真を現像に出してくる間に、自己紹介が開始される。総勢三十四名の参加者が、順番に自己紹介していく。古くからの読者、新しい読者、遠くから来た人、歩いて来た人、さまざまな性格、さまざまな年齢の人たちがいて、アニメVの、十一年の重みを感じさせた。