2006/1



--------------------------------------------2006/1/30
昨日はFISM2006のコンテスト試演会だった。

12人のチャレンジャーを見たが、はっきりいって挑戦しないほうがいいかも、というマジシャンもいた。
それはひどいという意味ではなく、まだこの段階では無理だということだ。
時間がもっとあれば改良してイイ方向にいくのは間違いないのだからもったいないし、3年後を狙ったって遅くはない。

私ですら次回はコンテストにでるつもりだからね。


さて、会が終わったあとはフィードバック(1/24参照)だ。

フィードバックは強制ではないから受けないコンテスタントもいたが、私と小野坂トンさんが意見を述べたり質疑応答をしてかなり白熱した。

普通、アマチュアマジシャンから意見を求められると悪いところはあまり言わないで、よかった部分を褒めることにしているが、今回は辛口にコメントした。

従って心が傷ついてしまった方がいるかもしれないが、私の本意はよくなってもらいたいからこその意見ですので許してね。。。。(弱気だ)

お腹すいていたし早くビールを飲みに行きたかったけど、みんなの真剣なまなざしをみていたら話を終わらせるわけにはいかないと思いまじめに意見交換をしたよ。

何かのお役にたってくれればイイと思うね。
頑張ってください。







来ましたよアマゾンから、カップスター! じゃなかったホームスター! (らーめんが来てどうする)

先日の付録のプラネタリウムは球体で部屋中に映るから本物のプラネタリウムに近い。
ただし欠点があってピンホール式のためあまり遠いところに映る★はぼやけて大きくみえてしまう。

一方ホームスターはレンズによる投影式だ。
しかし丸いドームに写すわけではない。
いわゆる昔のスライドのようなもので全天恒星の精密なフィルターを入れ天井に投射するというシステムだ。

どうかなあと思って寝転がって天井に写してみてびっくり!! あんら〜、満点の★! 天の川! 
しかもはっきりくっきり!
自転スイッチを入れるとあんら〜微妙に動いてる、流星スイッチをオンにすると、あんら〜時々★===が流れるうううう。
なかなかいいね! これ。でもコンタクトをはずすとぼおーっとなってしまうから見るときは必ずコンタクトやメガネが必要ですよ。
これにさらに付録のプラネタリウムをつけるとまさに回りが★だらけだ。
これ見ながら落語を聞いて寝転がっていると、ああ、極楽極楽って、ちょっとミスマッチかな…

そして何回も出てくる流れ★に、日本のマジック界の若い★達が世界で活躍することを祈ったよ。。。。



あ、もう1月も終わりかあ、早いなあ…。やることやろう。今日は酒抜くぞ!!
これで7勝目だ。
--------------------------------------------2006/1/27
そうそう、今日NHKBS2のどーも君にでますよ。夕方6時から。
見られないかたは日曜日に再放送がありますよ。午前10時です。



今月は6勝(酒を飲まなかった日)しているぞ、えへん。
その分、仕事がないときは家で創作活動をしている。本を読んだりネタをつくったり原稿を書いたりだ。

去年は飲み過ぎたよ、まじでね…(領収書があるからよくわかる)







さて知り合いの絵露マンガ家の画伯が「大人の科学」のプラネタリウムを作ったとブログに書いてあったので、私も大事に保存していたそれをさっそく作ってみた。



おお、確かにすごいね!!
結構リアル。
狭い部屋の方が星がくっきりするかも。我が家のリビングは100畳あるからなあ。

画伯は押入に入った、と書いてあるから早速、我が邸宅の和製ウオーキングクローゼットに這って入り込んで投影してみると、おー確かにいい!

寝床にしているドラえもんにも見せてやりたいよ。




星を見てると、なんか懐かしい気がしたよ。

子供の頃はよく天体望遠鏡で月とか惑星とかを見ていたからね。将来は天文学者になりたいと思ったほどだからね。




ところでプラネタリウムとえば今は無き渋谷の五島プラネタリウム。

けっこう頻繁に見に行っていたね。

ドーム内にはオペレーター兼解説者がいて、月ごとにその解説の内容がかわるのだが、必ずいうギャグ――というかつかみがあった。


そのつかみというのは、ドームの下の縁の切り絵のようにある建物のシルエットのことだ。

実際の方角にあわせてあるから東京タワーやら富士山やらがある。

そこで解説のおにいさんは必ず言う。
「実は隣の東急デパートもここにあるんですが、小さいですねえ。でも実際の大きさにしたらこんなになってしまって星が見えません(と言ってポインターという矢印ライトでドーム半分くらいの大きさのビルの示すのだ)」

ここで必ず観客は笑うのだ。

「他の客は笑っているぞ、よしよし」、つかみはオッケー!とは言わなかったがなぜか安心するというへんな小学生だったのだよ。

通いつめていくと、どこに座ったらいいかも当然わかってくる。

日本での惑星や月などの動きは南側で見られるのだ。
そこで北側に座りリクライニングする。
北枕だ。

北側といっても機械のそばだとそれが邪魔になる、だからといってドームの縁だと今度は北側が見にくい。そこでその真ん中でなおかつ東か西側に少しずれるのがベストポジションということになるわけだ。




……2000円くらいの雑誌のふろくでいろいろ思いを馳せられるというのは、結構いい買い物だったかもね。

神田の三省堂に去年の9月号が増刷されて、山積みされていたよ。。。。


と思っているうちに、なぜか指が勝手にアマゾンでセガの家庭用プラネタリウム・ホームスターを「買い物カゴ」に入れている自分にハッと気が付いた。

恐るべしネットショッピング…






絵露マンガ家のブログ→迷想マングロープ(挿絵は拡大できますよ)

--------------------------------------------2006/1/24
笑点2000回記念。視聴率19.9%とりました!
裏で大相撲の千秋楽がありましたので健闘したほうです。ありがとうございました。



ライブドアだけど、なんであやしいメールを消さなかったんだろうなあ。
不思議だな。私だってあやしいメール(?)は消しているのに。
忘年会でニッカポッカ姿の堀江社長が社員と一緒に舞台で踊っている映像をみると、なんとなく早大のスーパーフリーとイメージが重なるなあ。

「どこまでが違法でどこまでが合法かちゃんとやっている」
と彼は言っているけど、すでにそういう考え方がグレーゾーンに入っているということですよ。

ま、地道に働いて稼ぐしかないんだね、世の中。
あ、でも知り合いでロト6を3回ほど買ったらなんと1000万円当たった人がいた。
額はジャンボより少ないけど自分で数字を選ぶ分、普通の宝くじより当たるかもね…。





昨日のジャマライブはいつになく大入り。寒い上に月末なのに熱いお客さんでとてもよかったです。
みなさまに感謝。

幻の新ネタも予想外にバカ受けして一安心。
でもテレビではいろんな意味で出来ないので昨日のお客様はラッキーでしたね。


飛び入りでウイッキーさんが「思い出のグリーングラス」を歌ってくれました。やはり英語はうまい。




その帰り、道路にすごいデカイ物体を運んでいるトレーラーを撮影。
だぶんガンダムのアームの関節部分だろうな……。









今週の28日(土)29日(日)にFISMのコンテストチャレンジャーの壮行試演会が行われます。
今年の夏、3年に一度のマジックの世界大会FISMに日本からも挑戦します。

日本で彼らの演技がまとめて見れるチャンスはここでしかありません。
あとは本番でスウェーデンのストックホルムで見るしかありませんよ。

私も見に行きます。
というのもプロデューサーのyumiさんにフィードバックを頼まれたからです。

このフィードバックとは外国のマジックの世界では当たり前のことです。
それは先輩が後輩に演技についてアドバイスなどをすることです。
そして後輩はそれを参考にするというわけです。

みなさんもぜひ見に来てください。そして新しいマジックを堪能してください。
詳しくは以下のHPで。

http://www015.upp.so-net.ne.jp/yumimagic/information.html

--------------------------------------------2006/1/20
東大でもねつ造があったらしい。
多比良和誠という教授だ。
この人の名前は「たいら・かずなり」。アナグラムすると「かなりいたずら」と読めるね。





家のトイレに、もうだいぶ昔から絵本が置いてある。
子供達が小学生の頃に人からもらったものだ。
なぜトイレに置いてあるかというと本のタイトルをみればわかる。

『うんこのできるまで』

身体の消化の手順がマンガでかかれている。

それにならってというわけではないが、マジックがどうやって完成するのかを書いてみた。

題して
『マジックができるまで』




ジャマライブが近づいてきたが、ネタの組み合わせはぎりぎりで考える。
追いつめられるといい案がでるのだ。

ついおととい、新ネタが完成した。

どうやって新ネタができあがるのか、最近明確になってきた。

いろいろなパターンがあるが最後のオチを思いついてから逆に作っていくこともある。
何せ、不思議なだけじゃ収まらないのは観客も私も同じだ。

マリックさんなんかは不思議のまま終わらせてもいいが、コメディマジシャンの場合は「ちゃんちゃん!」で終わりたいのだ。
それがダジャレだったり、タネ明かしだったりする。

それは花王名人劇場で培われたといっていいだろう。
S田プロデューサーはマジックを見た後必ず言う。
『不思議なだけやなあ』(関西弁で)とか『それでどないなるんや?』(これも関西弁)

どないもこないも不思議を見せたら終わりじゃん、と思ったら採用されない。
オチをつける習性はもう治らないのかもね。


もうひとつはつねに頭にモチーフがある場合だ。
それは品物だったり抽象的なものだったりする。例えば携帯電話だったり世界平和だったりする。

今回出来たマジックは All OF ME というジャズのスタンダードナンバーがモチーフになっている。

この曲でマジックをしたい――とつねに頭にあったわけだ。これが第一段階。

曲の内容は
『私の心を奪ったのなら、どうして全部奪ってくれないの? 唇も手も全部あなたにあげるわよ。私のすべてを奪って!』
と実際に女性に言われてみたいものであるが、そこから連想を開始する。

さまざまな連想の中で次のものが心にひっかかった。

唇も手も足もいらない→バラバラ殺人→ブードゥートリック→呪いの藁人形

と熟成される。ここが第二段階。

呪いの藁人形をどうするのか?

もちろんずーと考えているわけではなく頭の隅に置いておき普通の生活をするのだ。食事して仕事をして飲んで寝る。


さていよいよ第三段階でアイデアが完成するのだが、それもまちまちである。

朝、寝起きに突然完成する場合があったり、何か別の物を見た瞬間、頭の中で結合して完成することがある。
今回その私の頭の導火線に火をつけたのは、お菓子の箱だったのだ(23日に披露するのでここで詳しくは書けない)

ALL OF ME と呪いの藁人形お菓子の箱――ちょっとそそるでしょ?

そして第四段階では、そのトリックを成し遂げるにはどのマジック原理を使うのかあるいはどのテクニックを使うのかを熟考(じゅっこう)するのだ。
ここはただひたすら考える。

そして第五段階で、その道具を作ったり仕掛けを作ったりしてマジックとしては完成する。

第六段階では実際に手順として演技を練習してみる。

このマジックは不思議だったり不気味だったりそしてオチは当然お笑いになる。

うーん、なかなかいいマジックだと思わずニンマリ。



しかし実際に演技したら、大ハズレということもあるから、ああ、怖いね。。。。
あとはウン次第。

 岩崎書店

--------------------------------------------2006/1/17
自慢じゃありませんが、私は錦糸町のフィリピン・パブに時々接待でいっています。
見かけた方はネットなんぞに書かないでね。よろしく。


BSどーもくんワールドの収録でシンガーの浜谷真理子さんと一緒になったよ。彼女は番組の中で作詞作曲もしてるよ。
サインもいただきました。



放送は1/27(金)18:00〜18:40BS−2
再放送1/29(日)10:00〜10:40BS−2

あ、その前の来週の1/22に笑点2000回記念にでますので見てね。



アメリカの奇術雑誌「MUM」の取材を受けたよ。
日本での特派員は以前テレビでも一緒になったスティーブ・マーシャルさんだ。
彼はコメディからクロースアップ、最近はイリュージョンもやっている。



掲載は4月号だそうです。





話は違うが、今年なって4勝13敗だ。

相撲や野球ではない。

4勝とは酒を飲まなかった日だ。まあ、自分の意志に勝つというところから勝利とした。
意志に負けて――というか従順な日を負けにしてみた。

勝率は2割3分5厘

バッターならトレードだな。


漫談のローカル岡さんも肝硬変で急死してしまったし酒はやはり身体にいいわけないのかもね。


ミクロの決死圏という映画で人間が小さくなって人の身体に入って治療するというのがあった。
さしずめ今なら沈黙シリーズのスティーブン・セガールが主人公だな。

タイトルは

「沈黙の臓器――肝臓救出作戦」

肝臓は悪くなっても痛みも症状もそれ自体を人間が感じないのだ。
沈黙は金というが、こと肝臓に関してはぎゃあぎゃあ騒いでほしいもんだな…。

今日も勝率をあげるぞ!!

--------------------------------------------2006/1/14
最近やっと分別ゴミがわかった。

生ゴミと思って捨てていたのが実は燃やさないゴミだったのだ。

それ以来、表示を見るようになった。
いやな習慣になってしまったが、環境にはいいはずだ。

マジックで使うバイスクルトランプの外装を見てみると、なんとちゃんと表示されているではないか!

↓外皮のフィルムはなんと不燃。シールは可燃とある。



つーことは、いままで剥がした後、使わない宣伝のカードなんかと一緒に燃えるゴミに捨てていたのは間違いか?

あれ?まてよ。トランプ1枚1枚は紙だから可燃ですてていいのか?
でも確か、1枚の間に薄いゴムがサンドイッチされてるんじゃないのかな。ゴムは不燃だから、いらなくなったカードは燃えないゴミの日に捨てなきゃいけないんじゃないの?

カード1枚1枚にプラマークとか紙マークは付いていないよなあ。

するとカードinレモンなんかで何らかの都合で、そのショーの時使わなかった物はレモンではあっても不燃に捨てるわけだ。

ついでに言っておきますがお札は紙ですが、ホログラムが付いているから燃えないゴミですよ。

もし、いらない紙幣があったら私があなたの家までいって無料回収しますので、そういう方はご一報ください。



もちろん私の過去にも燃やしたい心のゴミは山ほどあるけど、残念ながら結構、不燃ブツだったりするんだよね。
これが燃えないでくすぶってる…。






さて会社の新年会のようなものに行きました。体調はほぼもどりました。あまり酒を飲むのをやめようかと思いましたが、うまそうな酒が並んでいたのでつい飲み過ぎてしまいましたよ。

江戸文字の橘右の吉さんが色紙をみんなに書いてくれました。
一文字を言うと書いてくれます。

で、私は『掌』(たなごころ)と書いてもらいました。

マジシャンはあらゆる物をここに隠す。お金も運も掌握できるかも。そして女性に掌でもてあそばれる。
なんか意味深でいいでしょ?


ついでに抽選で『仲間由紀恵』の大型カレンダーがあたった!


で、早速、家の壁に飾った。
よくみたら、いい女だった。オレが男なら惚れてるね。

あれ? マジでよく見たら、いや冗談はさておき、いいねえ…。オードリーと乗り換えようかな。

 (C)Pruoduction OGI

ぼくらの仲間!

--------------------------------------------2006/1/12
やっべー、お腹壊した。

夜明けまで、便座にいた。便座エースだ。(意味不明)


医者にいったら「風邪のウイルスが胃腸に行く場合があるんですよ。あるいはノロ・ウイルスかも…」

――かもってアンタ。ノロ・ウイルスは老人だったら命を落とすものだ。

「とりあえず胃腸の薬だしておきましょう。それでだめならまた来てください」

――だめならってアンタ。ダメならこれないじゃん。

「とりあえず四日分ね」

――とりあえずってアンタ。五日後に死んだらどうすんの。

ま、いいか。やっぱ酒は控えるようにしよう。そういう運命だ。(この運命は変える必要がない)







「向日葵の咲かない夏」読了。
う〜ん、う〜ん。こっちは映画やテレビにはできないなあ…いろんな意味で。
でもページをどんどんめくらせる内容だったよ。








ファンの人からメガネスタンドをいただいた。
大きいメガネを掛けさせると私の顔になるそうだ。むしろ、昇太さんに似てると思うが…。



これは便利だ。レンズは傷つかないし、どこに置いても分かるからね。

いま主に一般生活で使っているのは写真のDOLCE & GABBANA。

他には色の濃いPRADA。色の薄いYVES SAINT LAURENT、の三種類。

それぞれ天候や気分によって使い分けてるよ。
メガネしてるから一杯もってると思うかもしれないが、無くしたりあげたりするからあまりないんだよ。
でもなぜかふと目にとまったものを買ってしまうんだよね。

ところでコンタクトしているのになぜサングラスをするのかといえば、まあ基本的には舞台でもしているというのが主な理由だろうけど、もうひとつは風防の役目をしている。風でほこりが目に入るのを防ぐため。ハードコンタクトしていてゴミが入るほどツライものはないからね。

むしろ舞台のが枠しかなく裸眼だから外の舞台はツライね。

もともとデビュー当時は本当に目が悪くてメガネを掛けていたんだけど、途中からコンタクトにしてもそのイメージがあるから伊達メガネをかけ続けていたというわけ。

しかもテレビなんかではライトの反射があって私のつぶらな瞳?がハレーションで見えないといやだからレンズを抜いてある。


ちなみに舞台用はCHRISTIAN DIOR
これでも長い芸歴の中で4代目くらい。あまりメガネを変えてはいないのだ。


このメガネは実は女性用の色の濃いサングラスだった。
なんか派手そうなおばさんがしそうな柄模様でしょう?

買う時に「レンズは使わないから取ってください」というと店員さんが驚いていたなあ。



写真のようにつるの部分にCDとある。
以前、デビッド・カッパーフィールドに会った時、彼がそこを指さして「おお、私の名前だ」と言っていた。


ところで『お眼鏡にかなう』という言葉があったね。

調べてみると『お眼鏡』とは鑑識(めきき)の尊敬語だそうだ。
――つまり、めききに認められるという意味だ。あまり最近は使われないかもね。

今年、私のお眼鏡にかなうメガネはどんなものだろうね。また買ったら紹介しますね。




あ、トイレ行こう。。。。。
--------------------------------------------2006/1/10
居間には加湿器の蒸気が昇っている。

私のはスチームタイプだ。

水の分子をふるわせて蒸気にするメカは寒々しくていけないね。


立ちのぼっている蒸気を見て思うのだが、アニメなら単純な動きの繰り返しでそれを表すだろうが、実際のものでは全く同じ蒸気の動きはありえない。

空気の動き、温度湿度、立ちのぼった水の分子の動き、隣の分子とのぶつかり合いで様子がかわる。

一体誰が計算してそのような動きをさせるのか、あるいはするのか?
自然から生まれた同じ人間には、そこに泰然と存在する自然の営みは理解に難しい。

ロケットを作って、発見した自然の法則にのっとって計算して目的の天体に飛ばすことができるのは、間違いなくその法則が規則正しいという証明になるわけだ。


だから人間も自然の申し子だから、運命までもが決まっている、と思うのは早計だ。

水の分子と分子がぶつかったらそのベクトルによって動きが変わるのは自然の法則だ。
しかし、人間の世界でぶつかったらその自然の物理法則では収まらない部分があるのだ。

たとえば町で人間と人間がぶつかるとする。自然の法則はどっちかがふらつきあるいは向きがかわる。
分子ならそれでおわりだが自然の法則を越えることがおこる。

「てめえ、どこ見てるんだ!」
「なんだとこのやろ、目あんのかよ、ぼけ!」
となる。

水の分子同士が「てめえあっちいけ!」とは言わない。

さてそのくだんの人間はひとりを殴ったとしよう。その部分に関していえば物理法則のそのままだ。

パンチの力、角度、スピードで片方の人間は計算したわけではないのに、空中を飛んでいく。
その着陸地点を計算するのは人間業では無理である。自然のままだ。

しかし、その身体が別の人間にあたって倒れたら、そこまでは自然法則、しかし今度はその人が怒って殴り合いになり回りの人々も巻き込んで乱闘になる、そしてその乱闘が乱闘を呼び起こす。さらに大乱闘が大乱闘を生む。

これは自然の法則ではないのだ。

――あれ? まてよ、これってもしかしたら核融合反応と同じかああ?
やはり大きな目で見れば、大自然にはかなわないってことか?

いや、そんなことはないでしょ。

最初にぶつかった人たちがお互い「あ、失礼」「いえ、こちらこそ」となれば自然界の中にあるはずの人間界だけは自分自身でコントロールできるということになる。

何を言いたいかというと、自分でなんとか自分の生き方は変えることができるということだ。

今年54歳になるが、いろいろチャレンジしたいという気持ちを、こんな長い話で言いたかったんだよ。

「宿命は変えられないが運命は変えられる」と人生相談でよく言われる。

まさに正論だ。男に生まれた女に生まれた日本人に生まれた金持ちに生まれた貧乏だった捨て子だった。。。
それは変えられん。しかし運命は変えられる。


昨日も酒抜いた。えへん!
私にとって酒を飲まないというのは運命を変えるくらいのことなんだよ。

私は実践している。生き方を変えつつあるのだ。

仕事がないときに夜の時間をいろいろな作業や創作に使えるというのは、かなりイイと思った。

すると酒を飲まない人の方が、勉強したり物をつくったりするのには有効だと思い始めてしまったよ。

マジシャンでいえばあいつとあいつでしょ、あいつも飲まないなあ。えらい!


というわけで、飲み屋さん、ごめんなさい。今年は通うのがへるかもね。許してね〜

(それが言いたかったのかい!)




でも、今日は飲み会があるから創作活動はできないよ。あはは。





↓写真はとある都内の新しいホテルの地下駐車場にあった「レントゲン電源盤」



きっと地下にレントゲン車が来て、ここから電源をとるわけだ。
何十年もあらゆるホテルの地下駐車場にいったがこんなのがあったのは初めて。

未知の放射線・X線を発見した物理学者のレントゲン博士も草葉の陰で喜んでいることだろう。


(ところで彼は酒飲みだったんだろうか? ドイツ人だからビールやワインを飲んだに違いない、と勝手に思っているが…)

--------------------------------------------2006/1/8
久しぶりにボルボに乗ってキーを回したら、うんともすんとも言わなかった。

バッテリーがない!

電話するとすぐ新しいのを持ってきてくれた。といっても新車ではなくてバッテリーの方だ(当たり前だ)

最後に乗った一週間くらい前からルームライトが点いていたらしい。


この車の生まれ故郷の北欧だったら凍死していたろう。
シートにヒーターがあって暖かくてこの時期快適なんだが、バッテリーがなければ「ピッチャーとキャッチャーのいない野球」のようで意味がない。

日本車ならルームライトはある時間点灯していたら自動的に切れるようだ。

日本人はなかなか細かい気配りをする。

しかし連絡したら販売店の人がすぐにとんでくるところは日本支店だからだな。結構結構。


N原先生はもっぱら日本車の△菱自動車フリークだ。
新車を買ったらしい。
「車はなんだかんだといっても△菱だぜ!!」と息巻いていたので、年頭の挨拶を車の後ろに貼ったらと提案した。

「今年も燃えるぜ!!!」
とか
「オレに近づくと火遊びだけじゃすまないぜ!!」
とか。

グッアイデアでしょ。








容疑者Xの献身」読了。
物語の設定がうちの近所だ。新大橋だの清洲橋だの…。篠崎、瑞江。。。
絵が容易に浮かぶよ。

中味の方は当然書けませんが、映画やテレビドラマになるのは時間の問題だろうね。

向日葵(ひまわり)の咲かない夏」(道尾秀介・新潮社)を読み始める。

これらの本は1600円だが、映画をじっくり見たと思えば安いモンだね。







今年に入って酒を二日抜いているぞ。えへん。



注:先日の木久蔵ラーメンの写真は売れ残りではありません。演芸場の店頭で売っている在庫分ですよ。
  もう全部売り切れてることでしょう。
--------------------------------------------2006/1/4
ある人が普段は遅く起きているのに、その日に限ってなかり早く眼が醒めてしまった。

玄関をあけるとなんと目の前に一匹まるごとの鮭が落ちていたのだ。

彼はその重い鮭を手にとってつぶやいた。

「早起きはサーモンの得、かぁ…」






こほん、しかし最近、お歳暮なんかに鮭の丸ごとが送られてくることがなくなったなあ。
子供の頃には家にあったよ。

サザエさんなんかにはよくお歳暮として熨斗(のし)をはって口を荒縄で縛られた鮭を持っている波平さんなんかの絵があったなあ。
きっと今は大家族ではないし若い主婦もうまくさばけなくなったからかもね。


腹の部分は食べてしまって、頭と骨と尻尾だけの真ん中の部分に大きなのしを巻いてあるマンガもあったなあ。

地方にいけばまだあるのかな。

もちろん手で持っている人がいないのは宅配便があるからに違いない。

今は無いちょっと懐かしい風物詩かも…










今年もうちの娘は巫女の仕事にいってきた。

隅田川七福神のひとつ「寿老神」を祀ってある東向島の白髭神社です。
(どうも江戸っ子はいけねー「ひらしげ」とキーを打ったら出なかった。しらひげだ。)

そこは、決してひなびてはいなく、実に趣のあるいいところですよ。
(娘が、宮司さんからお酒をもらってきたから宣伝しているというわけではなくはないこともなくはないと思う。ん?)








数少ない友人のN原まこと先生に電話すると

「いやー、お正月から寝ずにいるんだよ」
と悲痛な声。
「え、仕事で?」
「そうなんだよ、ホテルに缶詰めなんだよ」
「あらら、どこにいるの?」
「だからさ、ねづだよ。文京区の根津」
「ああ、なんだ!ずーと寝てないのかと思ったら、根津のホテルにいる!」

と勘違いで初笑い。


と書いてはみたが、この文章は非常に難しい。
もし推理小説なら佐野洋先生からクレームがつく可能性がある。

電話の向こうのN原先生の言葉として<根津>ではなく<寝ず>と表現している。

これは嘘になるからフェアではないことになる。

といっても聞いた私はそう聞こえたんだから<寝ず>とかかないといけないわけだからこちらの方がフェアであるともいえる。
もっとも全体が誰の視点にたっているかが問題だな。

私は〜という文章ならこれでいいかもしれないが、神の視点――彼はそう思った、などの文章だと作者は嘘を書いたことになる。

じゃあ、ひらがなで「ねず」と書いたらどうだろう、かろうじて許されるかも。
しかし地名は「ねづ」が正解だから、それも正確ではない。


読者も勘違いさせてフェアな書き方はこうなるが。

「いやー、お正月からねづにいるんだよ」

と書くべきだろうが、これはあきらかにあやしい文章になってしまう。
それとも読者はこちらの方がひっかかるだろうか。


横溝正史の「きちがいじゃがしかたがない」は、実にうまい使いかたをしたわけだ。(内容は書きません)







これはマジックを演じる際のセリフ回しにも通じるもので、フェアな言い方をしているかどうかが問題なのだ。

予言のマジックで<後出しで当てる場合>のセリフにこういうのがある。

「実はあなたがそれを選ぶのはあらかじめわかっていたのです」

これなんかもぎりぎりフェアだと言えるだろう。
観客は「だったら先に言えよ!」となるのだが、<あらかじめ>というセリフとマックス・メイビンのような怖い顔で近づいてそう言われると「そ、そうです。あ、あたってます」といわざるをえなくなるのだ。




また、マジックコントでこんなこともしたことがある。
病院風景で。

患者:「先生、検査してください
医者:「わかりました」

と言って医者は患者の首に剣を刺すのだ。
患者が怒ると医者は「だって、剣刺してください、といったじゃん」となる。



推理小説もマジックもセリフは難しいもんだと思う。






あー、ずーと飲み過ぎてる、酒糠なきゃあ…。

写真は浅草演芸ホールの舞台裏に山とつまれた「木久蔵ラーメン」


--------------------------------------------2006/1/1
とりあえず新年おめでとう!

とりあえずと書いたのはすぐに近況報告――といっても前の更新から二日しかたっていないが――したいからね。

今は厳密に夜が明けたわけではないからおめでとうとは言い難い。

昔はお日さまが出なければ次の日ではなかったのだよ。
元旦とは日が昇ってる様だからね…。12時過ぎが元旦ではない。。。

それはともかく、31日は仕事もなく掃除をしていて結構快適な時間だった。

3日くらいまえに届いたJALのマイレージで注文した「下関のふぐセット」で夕飯を食べた。
写真は、なんと皿ごと冷凍で送られてきたふぐ刺しだ。





他に鍋用の身とつみれとかなりゴージャスなものだった。ひれ酒用のひれもついてきた。
マイレージといっても仕事で乗ったチケットでためたものだから実質は只だからうれいしいね。

他にアイスクリームセット、オークラのスープセット、機内で出す「うどんDEスカイ」と「そばDEスカイ」やカレーやスープなどの詰め合わせももらった。



食事の後、特に見たいテレビもないが家ではBS笑点やら紅白やら格闘技やらが雑品ぐ――もといザッピングで画面が騒がしいので、坊主の――もといボーズのヘッドホンで「ダイアナ・クラール」のCDを聞きながら一人自分の世界に入りながら、食後のコパンとチーズでワインを楽しんだ。

フグ鍋の後とは思えない雰囲気だね。



この外部の騒音をシャットアウトするボーズのヘッドフォンはまるでジャズ・バーにいるようで快適だ。
誰かが話しかけても、外国人がするように両手を両サイドで上にもちあげて「わかんない」のポーズをすれば済んでしまう。


ふと思ったんだけど、今年は(2006年)は12月31日にジャマライブをしてみようかと思った。
紅白の出演がないかぎりあまり大晦日は仕事がないからね。

何人集まるかなあ…。リサーチしてみよう。でも店のマスターがやる気があるかが問題だ。そっちが先か。





私は今、超ミニスカートのようにめくられるのを待っている笑点カレンダーときつねさんを見ながら飲んでいるよ。




あ、さっきMXテレビで談志師匠の「芝浜」を聞いたよ。フルバージョンだ。
でも話の途中で家のブレーカーがとんでしまった。数秒聞けなかったよ。なんのこっちゃ。





そんなこんなで今年もよろしく。



初仕事は2日のにぎわい座で〜す。
元旦はずうーっと飲んでるぞ〜。
でも1日の朝7時30分からの演歌の番組でちょっとでますよ。見てください。

3日のNHKの生放送は時間的にはじめの方です。12時台です。


あ、そうそう、表紙のクリスマスプレゼントの写真集は無くなったけど、お年玉としてどっかにあるのは、わかるよね?