2005/8



--------------------------------------------2005/8/29
数少ない友人にマンガ家の高井毛位置LOW先生(仮名)とその関係で知り合った作家の中原まこと先生がいる。

なぜ先生と呼ぶかは、単に私より生まれたのが先だからだ。
私だって中国にいけば植木先生と呼ばれる。これは歳には関係ない。

で、その高井先生の方はともかく、中原まこと先生の方のブログを以前紹介したことがあるが、今回の日記には実に興味深い話が載っている。

ごらんあれ。。。タイトルは「走れ歌謡曲








ちょっとお歳をめしたかたにMDウオークマンを買ってあげようとショップにいった。

「簡単操作でスイッチの大きいのありますか?」

との問いに

「うーん、MD自体が小さいものですから大きいボタンとかはないんですよ」

そりゃあ、そうだ。MDより大きいスイッチボタンがあったら不便かも。

「ほら、小林桂樹さんとか藤岡琢也さんが使えそうなヤツがいいんですが…」

「携帯ならあるんですがね。。。むしろお年寄りはカセットでしょう」

ああ、確かにいまだレコード屋さんとか駅のスタンドのショップにはカセットは存在しているな。
今の若者が歳をとるまでは、このカセットは健在かもね。。。。

で、結局、数ある中でもシンプルでスイッチボタンの大きいのを選んで購入したよ。値段も1万くらいだった。






中村俊輔が初ゴール。先日も平山が2ゴール。

海外で活躍するサッカー選手が多くなった。
これも競技人口の裾野が広がったからだ。

中国の卓球が強いのは、人口が多いからだ。

人材多ければ、逸材多し

と孔子が言ったかどうだかは知らないが、とにかくその競技の人口を増やすことが発展につながる。

翻って、マジック業界はどうだろう?

マジックブームで以前よりマジシャン人口は増えたに違いない。
これから世界に旅立っていけるマジシャンがどれくらいいるだろうか。

ただそれらを指導する先人達が多いかというと、残念ながらそうではないのだ。

むしろ、今の増えたマジシャン人口の人たちが年取った10年、20年後にいい指導者も増えて、より若い優秀なマジシャンが、育っていくんだろうと思う。








話は違うが、相田みつおさんは、いい詩を書くなあ。


浄玻璃(じょうはり)の鏡のまえにたつまでは

秘めておきたし

あのことも

このことも



浄玻璃とは閻魔様のいる地獄の鏡。その鏡には生きていたときの悪行が映し出されるという。



例えば、私が地獄にいったら、閻魔様にこう言われるんだろうな。

「お前は、マジックショーの時、『ではこのジョーカーをテーブルに置きます』といいながら、実は他のカードにすり替えておいたのは明白! この鏡に映った映像を見てみろ」

確かに鏡には、トップチェンジでカードをすり替えているシーンがスローモーションで映っている。

「したがってお前は地獄に落ちろ!」

「いやいや、もうここ地獄なんですけど…」





私はマジシャンとしても秘密は一杯あるけど……人間としても秘めておきたしこと……数多し…かも。。。。
みんなもそうでしょ?

--------------------------------------------2005/8/26

火曜日には甲府で北見伸とスティファニー、山上兄弟とでショーをした。
移動の途中、道路標識にこんなのがあった。


ふつう横断歩道には車とめないじゃん!

でも看板があるからには、止めるヤツがいるんだな。不思議なところだ。

むしろ

「山上兄弟が渡ります。横断歩道上には車を止めないで!! てじにゃーにゃ」

のがインパクトあっていいぞ。






いやー、25日は台風接近のさなかジャマライブを決行した。

お客さんの方が頑張ってきてくれたよ。私が行くの止めようかと思ったのに。。。

みんなが来るからには行かなきゃならん。
当たり前だ。


しかし低気圧と湿気の中でのスライ・ハンドはまさにツライ・ハンドだったな。
シルクは手にからみつくし、コインは落とすし、カードはなじまない。自分の中では3カ所失敗。
でもビデオを見るとそんな大失敗ではないから不思議だな。年の功か。

イトリキカレーで有名な富士吉田の糸力さんもわざわざお酒を持って来てくれた。
ありがたいね。
←秋田の十四代、限定品、出羽燦々。

いろいろな人からおいしいものや珍しい物、あるいは怪しいもの(含む:グミ)などいただいた。
いつも感謝しています。

ライブの写真はOhjiroのブログの8月25日の日記にありますよ。

次回は9月30日(金)と10月1日(土)の二日間。
予約はお早めになあーじゅへ。でもマジシャンお断りですのでよろしく。

あ、その前に
北見 伸プロデュース
マジックジェミーのエンター・ザ・ナイト」にボナ植木が愛情出演――じゃなかった友情出演します。
9月22日(木) 銀座小劇場です。
詳しくはウイッチステーション→03−5607−0680



あー、今週は酒二日抜いた。あと筋トレ二日できなかった。プラマイ・ゼロでいいか。何が?


--------------------------------------------2005/8/21
ちらっとベランダを見ると、ステテコが干してある。

「ん? ステテコ? うちにじいさんはいないはずだが…」

と思ったが、あ、息子が落語家に弟子入りしてたんだ、と思いだした。

その息子が、やっと前座名をいただいた。

三遊亭 かっ好

という。

なぜ、かっ好なのかというと鳥のカッコウは托卵(たくらん)する。
他の巣で育ててもらうわけだ。
つまり他のいろいろな師匠のところに行っていろいろ教えてもらえ、という意味が込められているようだ。
でも
鳥のカッコウは、その本来の巣のタマゴをけ落としてしまうんだが…
逆に自分が落とされないように気を付けるんだな。

そこで一句。

『ステテコで、ああ我が息子、落語家かぁ…』






さて、18日は清水のプティ・プリンスというレストランでライブをしてきた。
地元の人気マジシャン「松と梅」のショーでのゲストだ。

今回で私の出演は2回目だ。マニアの人はあまりいなくて普通?の観客が多くてうれしかったよ。

スタンダードなネタすぎて、あまりプロはやらないようだが、なんといってもリンキングリングはウけるね。
金属の輪がつながったり離れたりするマジックだ。

タネなんかもうばれているように思えるのだが、意外とそうではないらしい。
観客がタネを想像しても、マジシャンのテクニックでその考えを打ち消されてしまうからだろう。

あ、私がうまいのか、あははは。

30分間、笑わせたり驚かせたりで、あっという間に過ぎていった。
多分、どんなマジックをしたのか、お客さんは憶えていないだろうが「いやー、とにかく楽しかったよ」の声をきくと私はうれしいのだ。

それが本来のマジックショーの姿だろうね。

「あのファンカードのバックパームがよかったなあ」とか「ゾンビの浮いてるテクニックがよかったなあ」

なんて印象は一般人は持たない。

ただ、楽しい時間をマジックを使って過ごさせてあげるのがプロマジシャンのする仕事であると改めて思ったよ。



一泊して次の日のランチをスタッフの人と食べた。
うなぎの石橋」という店だ。

メニューは下の写真の定食しかない。一本焼きでおかしらも付いている。
あまりの大きさに尻尾が皿からたれていて、店の人がテーブルの端においたらそのまますぅーっと滑らしてくるから、その尻尾でテーブルを拭いてくる状態だ。

ま、このテーブルも長年のタレやら香りやらで茶色くなっているから、ご飯を頼んでテーブルにしゃぶりついてもウナギを食べた気分になるに違いない。

味はもちろんバカうま。
タレが染みついて皮はかりかりしているが中味は柔らかくじつに香ばしい。

ごはんとお新香と肝吸いとお茶と骨の唐揚げまでついてきて¥2、350ナリ。

ただし混むので必ず相席になるのと、30分くらい待つので時間に余裕があるときにいくといいかも。
どこにあるかって? 連れて行かれたからよくわからんけど、うーんと静岡市のどっか。。
駅から車で10分くらいかな。



店を出るときにサインを頼まれた。でも店内には山ほど色紙があってもう飾るスペースがないぞ。

誰かのをはずして飾っておいてね。







知り合いの編集者のブログを見ていたら思わず吹き出してしまった。
こんな工事をする業者があるんだ。

この人の日記はおもしろい。
淡々とした文章と適度にある行間に含み笑いが自然とおきてしまうのは、文才があるからだな。

衝撃の施工結果は8月19日の日記「天井工事」にあるよ。

http://spaces.msn.com/members/sanari7/

写真、アップで見てください。腹イテー!!
--------------------------------------------2005/8/16
先週はすっかり仕事を休んでしまった。お盆休みだ。
2−3の打ち合わせはすべて相棒にまかせてしまった。

といってもどこへいくこともなく、14日はジャマライブの日曜版をやった。
毎度のことながら、いつの間にか満席になってしまった。

席がキツキツのお客さんには申し訳ないと思っている。

「おいおい、寄ってくんなよ」
「しょうがねーじゃねーか、横が狭いんだから」
「そのピザ、俺の注文したヤツだろ」
「あんただってこっちのスパゲティ1本とっただろ」
「なんだと、足踏むなよ!この女」
「何言ってるの、私の胸さわらないでよ!」
「狭いんだからしょうがねーだろ。触るか!そんな貧乳!」
「なによ!」

「えー、ではトランプを一枚ひいてください」

「うるせー!!」


狭いからといってこんな状況にはなりません。
お客さんが紳士淑女だからです。

次回のジャマライブは8月25日ですが、もうソルドアウトです。
最近予約が早くなってきているので、常連さんも入れなくなってしまいました。
本当にごめんなさい!!!







知り合いの人が愛知博にいってきた。
「マンモス見た?」の問いに、「いやー4時間待ちだったからやめたよ」

その返事に思わずつっこんだ。

「おいおい、なんてこと言うのだ。あのマンモス君は何万年もの間、氷の下で、誰かが見つけてくれるのを待っていたんだぞ!何万年だぞ。なんだい、たかだか4時間くらい!!」







USBメモリなるものを買ってみた。バックアップ用にしようと思ったのだが、なかなかいいね。

ただ小さいから紛失する可能性がある。

で、ちょっと大きいアクセサリーをつけたよ。
それでも小さいから、データがなくなるよりUSBメモリ本体をなくしそうだな。。。。。







数ヶ月前に入ったばかりの美容師見習いの女の子が、最近、シャンプーも出来るようになったしマッサージもうまくなった。
成長していくのを体感するのって、うれしいね。もちろん、ちゃんと褒めてあげたよ。

写真は、私の爪のケアをしているところを写真にとろうとしたら『恥ずかしいです』と顔を伏せてしまった。
可愛い顔をしているのにね…。

○○ちゃん、テキトーに頑張ってね。




--------------------------------------------2005/8/11
野口さんの乗ったシャトルが無事帰還した。

世間では、トラブルだらけの機体なのによく帰ってきたというが、もともと昔のテクノロジーだし、アメリカ人の作ったもの?であれだけのことができるのはまさに奇跡なのだ。
アメ車と日本車を比べてみればよくわかると思うが。。。。


いままでだってタイルがはがれていたり、接着剤がとれていたりしたのは当たり前だったのだ。
それはまるで風呂のタイルがはがれるかのごとく、自然なことだったのだ。

今回、監視カメラがついたからわかったことであって、これがシャトルの限界だ。

もし、予算が足りないのならF1の車みたいに広告をとればいい。商業主義のアメリカなのになぜしないんだ?

SONYとかコカ・コーラTOYOTA、は20億円くらいだすだろう。
損害保険自動車保険なんていうのも目立っていい。

黒猫ヤマトの宅急便もいいが、黒いシャトルの腹の部分には黒猫のロゴはつけられない。

船外活動のロボットアームには「レンタルのニッケン」なんかもおしゃれでいい。

宇宙服の柄もヴィトンにすればかなりの宣伝になる。

料金設定は以下のようになっています。

●シャトル本体       =20億円
●両サイドの補助ロケット=1億円
●メイン燃料タンク    =5億円
●宇宙服部分       =5000万円


シャトル本体のCM料金は20億円くらいだけど、発射時の両サイドの補助ロケットは2分くらいで切り離されちゃうから1億円くらいでなんとか売れるだろうし、メインの燃料タンクは大きいから5億円くらいだ。

途中で断熱材がはがれたら繰り返し放送されるから、会社にとってはなかなかいい宣伝になるはずだ。

でもNASAもJALだけは断ったりして…




写真は飲み屋にいた美人OLさん。


後ろ髪を引かれつつ、その夜、私は無事、家に帰還した。

--------------------------------------------2005/8/8
8月8日かあ、、、今日は母の日か。。。。(うそ)



新聞を破ってもとにもどすというマジックがあるが、ステージにあげたお客さんで「破いてください」というと、大人、子供に限らす、くしゃくしゃにして丸める人がいる。

それは「破く」とは言わない。

だからジェスチャーでちぎるマネをしてみせる必要がある。

よく間違えるのがトランプの表と裏。

「ではトランプの表にサインをしてください」と言い放しだと、我々でいうところの裏にサインをしてしまうことがある。

一般人にはカードはいつも伏せた状態だから、上を向いているトランプの柄――裏を表と勘違いしてしまうことがあるのかもしれない。

だから当然、「こちらのマークと数字のある方にサインしてください」と、見本を示すことが必要だね。
毎度、言っているけどマジシャンは相手の立場に立ってものをいったり動作をしなくてはいけません。
つまり思いやりがないといけないのです。

この思いやりはマジックをスムーズにするという目的の他に、相手にやさしい人だと印象づけることができます。

たとえば、

「では、お客さんの右手に――つまりお箸持つ方の手に、それを持ってください」
「選んだカードを別のに変えてもかまいませんよ」
「あなたから向かって右のレモンですか? 左のレモンですか?」

ステージにあがってくるなら
「あ、脚もと気を付けてくださいね」
「いいネクタイしてますね」
「すてきなカードをお選びですね」


こんだけ親切でいい人を印象づけておけば『では、そのカードを一組の真ん中あたりに入れます』とウソをついてもなんら疑わないのだ。


人に幻想をおこさせる(刑法では『詐欺』)――には親切な人だと信用させるのがコツなんだよ。


前田知洋クンなんかは「いい指紋ですね」と警視庁の鑑識官でも言わないような褒め言葉を平然と言う。


もし、マジックをやり始めた人がいるなら、多分、いまは手順をこなすのが精一杯だと思うけど、褒め言葉のボキャブラリーも勉強しておこう。


とあるマジックレストランのマジシャンが話してくれたのだが、
あるマジックを始めようとすると複数いたお客さんのひとりが『あ、オレこれ知ってるよ、できるよ』と言った。

するとこのマジシャンはとっさに『おお、それはこころ強い!!
と叫んでしまったそうだ。

これはなかなかいいフレーズだ。

『知ってる』と言ったお客さんにしてみれば、鼻を明かしてやろうと思ったその人が、突然マジシャン側にまわってしまったのだから『あれはこうなってる』なんて言えなくなるし、『うざい客だなあ』と思ったかもしれない他の客からは笑いがおきる。

褒め言葉は世界を救うといっても過言ではない。


私のこのサイトがまだあるのも、ここを訪れる素敵なみなさんのお陰ですよ(本心から)





写真はメンテナンス中の『頭ぐるぐる』。(たぶん初公開)



内側の筒の上はベアリングがわりのビー玉がならんでいる。
これは回すときのガラガラという効果音の役目もしている。

中心はベアリング付回転座金。
下の方には外筒とのすべりをよくするための「敷居滑り」をはってある。

スペースシャトルと同じに70年代のテクノロジー?だから、多少アナログだ。でもその分メンテしやすい。

あ、そのシャトル今日帰ってくる。。。

--------------------------------------------2005/8/5
夏目漱石ふうに言うならこうだろう。

我が輩は見習い落語家である――名前はまだない


植木家始まって以来のサラリーマンという職業についた息子が、会社を辞めた。

そして、三遊亭好楽師匠(落語が詳しくない人でも笑点のピンクの着物の師匠といえばわかるだろう)に弟子入りした。

マジシャンにならずに落語家になるという。

三ヶ月ためたサラリーで都内近郊至る所の寄席を自分でおにぎりを作って毎日見に通っていた。

サラリーマンになったのはその軍資金を得るためだったのだろう。(会社のみなさんごめんなさい)
確信犯だな。


今月から両国亭に毎日見習いで修行にいっている。

好楽師匠に電話をしたら、笑っていた。「何、マジック興味なかったの?」
確かに家では落語CDを聴いていたし落語の放送をビデオ録画していた。


三遊亭小圓朝師匠には昨日ごちそうになったらしい。「見習いのうちは一緒にメシは食えないんだが、まだ名前がないから今日はいいだろう」という粋なはからいで息子を一緒に連れて行ってくれたらしい。
師匠、これからもお世話になります。


それから、息子が学生のころから顔見知りの三遊亭好太郎師匠も心配で?昨日は寄席に来てくれた。

いろんな人が心配し、いろんな人が気を回してくれる。
ご迷惑をおかけしますが、息子をよろしく。(親ばかだね)


あ、それから私のファンの方々にお願いです。

落語家は10年でも一人前にはなりません。

何十年かたって一丁前になるまで、ずうーと息子も贔屓にしてあげてくださいね。よろしく。
(そのころは多分、私はいないと思うから…)





話は変わるけど、スペースシャトルには修理専門の日本人職人を連れて行くべきだろうな。
タイル貼りや窓サッシ仕事や大工仕事、それらを全部できるスーパー職人がひとりいれば何でも直せるのになあ。

「源さん、ちょっと裏側の耐熱タイルがはがれてるみたいだよ」
「がってんだい!」と船外へ。

「源さん、操縦席の窓枠がずれてるね」
「がってんだい!」と船外へ。

「源さん、宇宙塵の衝突でアンテナ曲がった」
「がってんだい! 見え過ぎちゃって困るのぉ〜、かあ!」と船外へ。

その源さんが突然、脱出ポットに乗った。
「源さん、どこいくの?」
「ゴメン、ゴメン、今日、町内の祭りだったよ! 大祭だからね。先に地球にかえるぜ! あばよ」

源さんはシャトルを脱出したんだとさ。
もちろん、BGMは祭り囃子。ヘルメットにねじり鉢巻きをして操縦したのは言うまでもない。。。。。


シャトルの無事帰還を祈る。
--------------------------------------------2005/8/2
サッカーの東アジア選手権というのが始まった。日本は男女とも初戦は敗け。

他の参加国は中国韓国、北朝鮮

うーん、1国 対 3国 の集団リンチ選手権だな。

少林サッカー』ってあったけど、『集リンサッカー』にならないように、ニッポンがんばれ!!!

日本チームもW杯が決まったから、テンションあがらないのはわかるけど…。






さて、私はヤンキースの松井ファンだが、ここのところ大活躍している。

といっても、それは私が毎日筋トレをしているお陰ではないし、生ビール5杯のところを4杯にしたからというわけではないが、好きな人とは何か自分とつながりを持ちたくなるという気持ちがある。

お百度参りなんていうのもそんな気持ちの延長から来ているに違いない。

松井選手のために筋トレ続けるかな。。。。

私は松井選手の攻撃をじっくり見るのが好きだ。
だから打てば感激、凡退すればがっくりとなる。

でも、人の性格によっては、ひいきの野球チームのテレビ放送をじっくり見れない人がいる。



肝心な時にテレビを消して、しばらくして結果オーライなら「ほれみろ、オレがテレビを見ないから点が入ったんだぞ!」と、なんら科学的根拠がないのに<自分が見ないからうまくいった理論>を誇らしげにかかげる人がいる。

これはさっきの関連づけの消極的パターンの一種だろう。



こういう人は、球場にいって野球観戦を一生できないことになる。

応援しているチームの攻撃の時は目をつぶって耳をふさいでいる事になり、
隣の人に「ね、ね、どうなった、ね、ね、点入った??、ね」と。

するとその隣の観客に「やかましいわい! ボケ! 自分で見ろ」と言われることになる。




もし小泉首相がこの性格なら、参議院で「ね、ね、どうなった? 法案通過した? ね、ね武部幹事長?ね、ね」と総理の席で耳をふさいで目をつぶっていたら滑稽だね。


あるいはシャトルの生中継を見て
「ね、ね、野口飛行士の船外活動、うまくいってる? ね、ね、見て、見て」

火曜サスペンスを見て
「ね、ね、どうなった。犯人つかまった、ね、ね、」

マジックショーを見て
「ね、ね、どうなった。ね、胴体つながった? ね、ね、」

やかましいわい!!



ま、これらは笑い話だけど、現実を直視するのには勇気がいるし、そうしなければならないことが実社会には山ほどある。最近、目を背けたくなる事件や事故ばかりだけど……。

もし、この<自分が見ないからうまくいった理論>が有効なら、とっくにイラク戦争は終わって治安が安定しているし、アフリカで飢饉もとっくに終わっているはずだ。

<自分が見ないからうまくいった理論>は逃避にすぎない。

見るべきものは見ておこう。



しかし、ことマジックの裏側のテクニックに関して言えば、この理論は正しいのだ。

タネを隠して持ってくることや、カードマジックのDLやパスやパームなんかは、この<自分が見ないからうまくいった理論>を多いに活用すべし!!!



あ、今日、ヤンキースの中継、どこもやってないじゃん! 見れないじゃん。

おっ、ということは、活躍するかも…。


追伸:この日、試合がありませんでした。。。。。


←とある楽屋の壁の張り紙。
「酒、ビールは飲まないように」とある。誰がしくじったんだろう?