無人島に生きる

 

(1)趣旨

 青年の島(無人島)ヘー人乗りカヤックで漕ぎわたり、自分たちの力で食料・水・寝床等を確保し、たくましく生き抜く知識・技術・気力を養うことによって、人間も自然の一部でありその中で生きていることに気づかせるとともに、班活動をすることで自己表現や対人関係のあり方を深めていくことをねらいとしています

(2)内容

 無入島生活にそなえて、まず一日目に、カヤックの練習、ブロックで作られたかまどを用いての自炊・常設テントでのテント泊などの野外生活での基礎知識・技術を学びます。夜、「無人鳥についての心構え」の話を、チーフから間き、無人島生活での不安が生じたり、意気込みが高ぶったりします。

 そのような思いのもと、カヤックで青年の島に渡り、四泊無人島で過ごします。各班には、米・鶏・小麦粉・じやがいもとわずかばかりの調味料などの食材と飯ごう・なたのこセット・釣り具・ヤスなどの生活に必要なものが与えられます。おかずにする海の幸や薪は、すべて自分達で探さなければなりません。水が滴り落ちる岩場を見つけ、ポトポト落ちるわき水を容器に数時間かけ辛抱強く汲み取る作業が一番大変です。ナイトハイクを除けば、特別なブログラムはありません。各斑についているカウンセラーと中学生がともに話し合い、何をするのか決めていきます。無人島での生活は、「自由」そのものです。与えられた指示に従って行動することが多い中学生にとっては、自分達が考えていた「自由」と違い戸惑ってしまうのです。また、疲れと食事を作る大変さから体を動かすことざえ苦痛になる者もでてきますが、その後、各自が動かないと食事にありつけない、無人島で生活することができないことに気づいていくのです。すると、食材を求めてたくましく生き抜こうと積極的に動くように変わっていきます。また、鶏をさばくことで命の尊ざを知り、感謝の気持ちから物を粗末にしなくなるのです。

 無人島生活を終え、母と子の島まで、またカヤックで戻ってきます。配給の食事を食べることで、改めて豊かな恵まれた環境の中で生活していることに気づき、物を大切にしようという考え方に変わっていくのです。

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