Acrobat 6の新機能から

Acrobat 6.0の、あまり語られない機能で気になったものをピックアップする。スタンダード版(¥34,800)とプロフェッショナル版(¥54,800)があるが、下記で断わりがないのは共通仕様。[03.6.28〜]


ラインアートのスムージングに問題あり[03.8.2]
現在、6ではベクター画像がスムージングされない場合がある。ベジエのポイント数が多い程、つまり画像がチマチマしている程顕著である。斜めの直線では生じない。単にスムージングされないだけでなく、過剰にガクガクしているようだ。
OS Xで作成したPDFは、テキスト関連の様々な処理が出来ない[03.7.30]
Acrobat 6.0 Macintoshは、OS X純正のPostScriptドライバでPDFを作成すると、OS X自体の仕様により、2バイトフォントが1バイトフォントに分割して格納されるため、Acrobat上でのテキスト関連の様々な処理に不都合が生じている(表示・印刷上は問題ない)。InDesign 2.0やIllustrator 10 等では独自のPostScriptドライバを用いるので、この問題を回避できる。
OS Xではプラグイン表示出来ない[03.7.19]
Mac版のAdobe Reader 6はOS X版(10.2.2以降、実際には10.2.4以降が良い)のみになったが、ブラウザのプラグイン表示は出来なくなった。アプリケーション表示しか出来ない。まあ、OS XではPreviewの方が高速だし、今後ますますPreviewが有力なものになっていくのだろう。
ヘッダ・フッタ・ノンブル
出来合いのPDFに、後からヘッダ・フッタ・ノンブルが付けられる。元の文書にノンブルが付けられなかったり、不統一である時に、この機能は助かる。
OCR機能
スキャンベースで作成したPDFにOCRをかけられる。OCR機能が内蔵されたのである。だが、検索用とされており、簡易的な位置付けらしい。
(余談だが、レイアウト再現のOCRが欲しければ、ワード対応の製品がある)
縮小版の作成
出来合いのPDFから、容量を圧縮したバージョンを作成できる。PDFのバージョン変更も出来る。これからは、プリプレス用など高品位の大容量PDFがあれば、後でオンライン向けPDFが作れる。
検索インデックスの作成
プロフェッショナル版では、全文検索のインデックスファイルが作成できる。カタログ機能というらしい。インデックス検索は、Adobe Reader 6/Acrobat 6 で利用できる。インデックス検索は、大量文書の時にすごく有効だ。作成時は、PDFの入っているフォルダを指定するらしい。
トンボ
プロフェッショナル版では、トンボが付けられる(カラーバーも)。いかにも印刷会社がターゲットの機能だ。

▽過去の関連稿

▽余談だが、Acrobat日本語版発売履歴


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