普段のビジネス文書のHTML化を考える。

ビジネス文書のHTML化

 普段使いの文書を、HTMLフォーマットで作成し、部内サーバに自分でFTPし、indexも自分で更新したらどうだろうか。これこそIT化の基本的な行為ではなかろうか。ツールは、テキストエディタとFTPソフトでよい(Excel等のスプレッドシートの必要性は無くならない)。

 ビジネス文書(以下、単に文書)には、DTP並の精度や、多頁の論文制作支援機能は求められていない。殆どは1頁か2頁程度である(添付文書はその限りで無いが)。物理的書式は、HTMLやCSSで何とでもなる。方針としては、無理にXML化せず、シンプル、制作性、可読性、構造性を重視する。印刷した時の頁オーバーフローが問題だが、頁下方に余裕を持たせておけばいいし、その方がレイアウト上も美しい。

 印刷でのフォントサイズ指定は、<style type="text/css" media="print">で出来る。用紙の余白指定はコントロール出来ないが(ユーザの設定に依存)、デフォールトは12.7mmか19.05mm(IE)と思われるので、それを前提に余白をつけておく事にすればいいだろう(必要なら、ユーザに設定を指示すればよい)。ヘッダ・フッタもユーザの用紙設定に依存するが、通常はデフォールトで不都合はないだろう(もちろん、ヘッダ・フッタの有無は余白の問題に直結するが)。

書式の類型

 文書の物理的書式は、下記のような類型が基本である。一部、内容を示す。

  1. 左寄せ
  2. センタリング
  3. 右寄せに近いほど大幅に右に寄せられた左寄せ
  4. ほんとの右寄せ
  5. タブで揃えるべきマトリックス
  6. 箇条書き
  7. 箇条書きと、その説明
  8. 罫線で囲まれた表、ないし囲み罫

 4は、3と同じ書式でもよい。5と7は似ている。5は枠線0のテーブル要素が使える。7には定義リスト要素が使える。見出しと説明文を横に並べたい場合は、テーブル要素で整える(5と同じになる)。8は枠線1のテーブル要素か、(セルが1個なら)枠線有のDIV要素が使える。センタリングや右寄せ、DIVの枠等は全てCSS指定する。

 以下、エレメントの一例を示す。一部、divかspanか、場合による。本来の表には、captionを付けた方がいいかもしれない。スタイルシートは外部リンクがいいだろう。

エレメントの一例(CSSは省略)
文書番号div id="num"
日付div id="date"
文書の宛先の機関div/span id="toOrg"
文書の宛先div/span id="to"
文書発信者td id="from"
文書発信者の機関td id="fromOrg"
標題と「記」h1、h2
本文p
タブで揃えるべきマトリックスtable border="0"及びtr valign="top"
箇条書きul、ol
箇条書きと、その説明dl、table border="0"及びtr valign="top"
罫線で囲まれた表table border="1" cellspacing="0"
囲み罫div class="kakomi"
右寄せdiv align="right"
扱い者等address

 文書の実例を次ページで示す>


● index  03.8.15