アンケート集計報告

本サイトで「電子メディアのニーズに関するアンケート」を2000年9月1日から公開して、これまでに 14 件のお返事を頂きました(但し2000年11〜12月に寄せられた情報が手違いでmissingになっております。恐縮です)。特に宣伝していないせいか、少々回答数が少ないような気もしますが、傾向は表れていると思われます。やはり、世の中は静かに、ダイナミックに動いているような気がします(まだ始まったばかりですが)。これからも回答が増えることを期待しつつ、中間的な集計報告を続行します。

2001年5月17日…10月29日改定

質問[1]と[3]は単数選択、その他は複数選択可能な質問でした。回答数は集計のままです(質問[2]の回答数には矛盾もありますが、そのままにしておきました。質問[5]無回答は集計に含めておりません)。
質問回答数比率
[1]どのような機関の状況ですか?
私個人 429%
市区町村の行政・埋文 750%
臨時の調査会等 00%
県や国の行政・埋文 17%
博物館・研究室 214%
[2]PDFをご存知ですか? 報告書のCD-ROM版を手にしたことはございますか?
PDFを知っている1286%
PDFは有効だと思う857%
印刷版と同一内容の報告書CD-ROMが、実際にいくつか制作されたことを知っている1071%
データや写真を収録したCD-ROMなら知っている643%
報告書CD-ROMを実際に閲覧したことがある1286%
報告書CD-ROMは手にしたが、中味を閲覧したことはない00%
フロッピーディスクの付録なら見たことがある00%
[3]報告書の寄贈前に尋ねられたら
印刷本のみでよい(CDは不要)00%
印刷本+CDのセットで欲しい1071%
CDのみでよい214%
オンラインで公開されていれば、パッケージは不要214%
こちらは寄贈を受ける側なので、送る側の機関の自由である00%
[4]報告書電子化の状況
来年度も、報告書は印刷媒体のみを予定している857%
報告書の電子化の可能性を模索している750%
報告書CD-ROMを制作した/している/する予定である429%
ただし、CD-ROMには写真ないしデータのみ収録し、印刷本編の収録は見送る00%
インターネットで報告書を公開する可能性を模索している750%
インターネットで報告書を部分的に公開している214%
インターネットで報告書を全面的に公開している17%
[5]遺跡地図のデジタル化を含む遺跡台帳のデジタル化の状況
遺跡地図・遺跡台帳は、印刷媒体のみである867%
現在、コンピュータによるデータベース化を準備中/試行中である542%
データベースは、内部的/窓口的には、運用中である217%
現在、インターネット公開を予定するデータベースを準備中/試行中である542%
遺跡データベースをインターネットで公開中である18%
地図(GIS)を含む遺跡データベースをインターネットで公開中である00%
網羅的ではないが、主な遺跡はホームページで紹介している18%

質問自体が少々複雑でしたので、複数選択質問の回答数に矛盾が生じている場合がありますが、ご容赦ください(選択しきれない回答はコメント欄で追加情報を戴いております)。インタビューを実施したわけでもありませんし、理論的には問題があるかもしれませんが、傾向を見る程度の解釈は可能と思われます(電子化を実施しなくても、印刷会社にPDF制作を依頼し、とりあえず保存しておくというケースもあるなど、現実は複雑です)。

質問[2]でPDFの評価が意外と低いのですが(支持率が概ね半分弱)、これはオーサリングのデザイン、コンピュータの表示速度、及びディスプレイ解像度といった、PDF外の要素も関係しているのではないでしょうか(筆者の希望的観測でしょうか)。以下、コメントの一部を紹介します(若干編集しております)。
PDF版のCD付報告書を刊行した.. 印刷物と同じPDFを印刷報告書と同時に配付は疑問.. まだまだ電子媒体化は無理な状態.. 報告書のCD-ROM化を実現したい.. 報告書デジタル化計画中.. あと数年かかる.. WWW配信を考える方が良い.. 周囲の理解が得られない..

質問[3]によると電子化の肯定率は100%、印刷本のニーズが71%のようです。[冊子体及びCD:CDオンリー:オンライン化]の比率が[5:1:1]ですが、これが概ね今の世論のような気もします(逆に言うと、多様だということです…やや冊子体+CDの意見が多いですが)。以下、コメントの一部を紹介します(若干編集しております)。
報告書を置く場所が無い.. 閲覧と保管場所の問題.. 手近な機関で印刷本が利用できれば個人としてはCD.. 原則は活字本だが利活用を考えると.. センターの書庫がすでにパンク.. 紙は実績があるがCDは歴史が浅いから両方欲しい(送る側の意思を尊重すべき).. 印刷物によってしか情報を得られない者も(未だ)存在するから、両方.. サーバに置けばいい.. 検索の有用性はデジタル、印刷本の方が閲覧は簡便..機関として回答するならCDのみに傾く..

質問[4]は錯綜していて、(当方が)ちょっと勘違いしていましたが、実際の回答は以下の通りです。
印刷媒体のみ電子化模索中CD-ROM制作中/予定Web模索中部分的Web公開全面Web公開
 
   
   
     
     
    
     
     
     
     
    
   
   
    
当面印刷版のみ予定しているケースが29%(4/14)ですが、他は何らかの形で電子版制作中か模索中のようです。無論、このアンケートの経緯を考えれば、回答者は元々電子化に興味ある層に限られていますから(9割方がCD版を閲覧したことがある)、これが世の中全体の傾向と決定するものではありません。

集計結果は多様な解釈が可能と思われます。今後、回答数がさらに増えることを期待します。なお当初、一部の機関に質問を送ってみたのですが、そちらからの回答は皆無でした。 (御意見もお寄せ下さい


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