柴又八幡神社古墳・調査全体図 青い枠が調査区、赤点が埴輪列、茶線は溝、緑×は石(1999)
調査区配置図
社殿、東から
社殿東から

社殿西側のE'-3区(Eダッシュ3)に円筒埴輪が立った状態で検出されている。社殿東側のB'-3区(Bダッシュ3)ではサブトレンチから検出されている。E'-3区の埴輪列は若干外側に傾き、埴輪列は少し乱れているが、ほぼ同じ深さで、直線上に並んでいる。これに対し、B'-3区で確認された周溝(と考えられる溝)は、円弧の一部をなすように見える。
社殿東の埴輪列 ただし2000年度にB'-4区で確認された埴輪列は、弧を描いて社殿域の北東角の下に入っていく。D'-5区で人物埴輪が出土したが、社殿の北側は墳丘の外側にあたり、埴輪破片が多数出土している。E'-5区では、房州石が単独で検出されている。2000年度の結果を以てしても、墳形を確定する資料は得られなかった。 ともあれ、検出されている埴輪列の東西の間隔は14m程、周溝外側のラインは、東西方向で径20m程である。

※なお本図はスケッチに基づく暫定的なものであり、本稿の内容も公式な見解ではありません。2000年度の調査区は未記入です。


<インデックス 図:葛飾区郷土と天文の博物館1998・1999より作成