横田<miskij>萬や 情報重力の法則


2002.Apr.1

この日を選んで掲載したわけではないのだけど。
元ネタの「重力の法則」。これは物質が持つ質量自体が発生する重力である。
高校くらいに物理を学んでいれば知っていると思うのだけど、
たとえば原子力から出た重い物質でもある核のゴミも、宇宙空間の適当な場所に集めておくと、
そのまま球状の物体となり、そして衛星などにもなったりするという。
もちろん凄まじい放射能の存在はわきにおいて考えるとして。

さて、これを「情報」という事象にたとえてみると、結構思い当たる所がある。
たとえば「類は友を呼ぶ」という格言。「同好の士」。「夫婦似たもの同士(これは違うかも)」。
いずれも突き詰めていえば人間自身がもつ情報が一種の吸引力を発生しているとも言える。
インターネットの普及により各自が持つ情報を自由に提供できるようになった今、
まさに情報重力の法則がはっきりしてくるようになってきたように思われる。

少なくとも、ある事象を詳しく掲載すればするほど、それを頼りにする同好の士が集まり、
さらに洗練された情報が自然と集まってくるようになる。
そしてまた情報が洗練され、持続していく。
しかし最初からいいかげんな情報しかなければ、また同様な情報しか集まらず、
そのうちに人も離れていき衰退し消滅していく。

また、重力があまりにも強くなったものは、ブラックホールになる。
ただ違うのは、いちど入ったら出られず、また観測も困難とされるのではなく、
事前にブラックホール然り、とした状況を観察することが容易であり、離れるのも容易である点。
そしてまた他の場所で情報を見つけることが可能であり、また情報を発信することもできる。
そしてそこがブラックホールよりも洗練され、またブラックホール化を起こさないような配慮がされていれば、 それが新たな情報の中心となりうる。

事実、文字放送に関し、民間の中ではもっとも詳しいと言われる私のweb siteが縁で、 各方面のかたと親交が持てるようになった点では、まさに情報重力のなせるもの、といわずして何といおう。

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