横田<miskij>萬や 文字放送と字幕放送


IT放送・文字放送・字幕放送のエアチェック方法


S−VHS規格のビデオデッキにも、数社からIT・文字・字幕放送(以後、データ放送と総称します)の記録・再生を保証したものがでてきています。

注意:この内容については各自の責任で行ってください。
いずれも各社のweb siteではデータ放送の録再に触れています。最初に出してきた東芝では、「難聴者のニーズ」と触れています。
東芝から遅れること1年、なんとビクター、松下のVHS宗家も保証してきたことは、驚きに値すると思います。これで他社も保証してくれるようになれば願ったりです。

しかし、マニュアルには具体的な接続方法があまり記されていないことがあります。理由は、テレビとビデオを製造している部門が違うことと、テレビやチューナー側(以後、文字放送受信機と総称します)が、ビデオ入力に対応していないことなどがあげられます。

その前に、「録画」と「記録」について区別をしておきましょう。
これまでは、「字幕を表示している映像を録画する」方が大多数の声でしたが、これには重大な問題がありました。 どうでしょうか?これでは、「普通の人と同じ予約ができる」とはいえないでしょう。
しかし、A−BS6が出るまで、某情報誌では字幕を表示している映像を出力する方をメーカーに要望していたのですよねえ・・・これで「普通の人と同じ社会」を目指せるでしょうか?
なにしろ、普通の人にとっては字幕放送は無縁だし、わざわざ2万も上乗せしてまで、特別に回路を搭載しようとしたら、搭載してないすっぴんなテレビとの価格競争には勝てず、いきおい売れないでしょう。そういうものが一般市場の原理です。

さて、「字幕信号を記録する」とはどんなメリットがあるでしょうか? いかがでしょうか?特に、最後の「字幕放送も裏録」というのは、もはや「普通の人がやっていること」でしょう。普通の人と同じ使い勝手になるのです。
もっとも、欠点も少しばかりあります。
最後の方はほっといて、早送りで読めないのはちょっとつらいかな。
儀式は、後の方で述べます。

最近の文字テレビとビデオデッキとの接続

まずは、普通にビデオデッキと文字テレビを接続してください。

接続図1

テレビの「入力切り替え」で、ビデオデッキの映像を出してください。
ワイドテレビならば、1画面にしてください。
字幕放送をエアチェックしたテープを再生してください。
では、リモコンの「字幕」ボタンを押してみてください。
画面に「字幕放送を探しています。」が表示され、しばらくすると字幕が表示されます。

簡単でしょ?え?でない?じゃあ、チェックリスト。 他、再生時の映像いじりを抑制する意味では「エディト」も効果的です。たとえば、ビクターのHR-X5の場合は「レンタル」だと露骨に画質がぼけてしまい、全く信号を読み取れなくなってしまいます。

文字チューナとビデオデッキとの接続


各図に入れてあるアンテナ線は、単独でテレビ放送を見る場合を想定して配線しています。

最近の文字チューナ(東芝TT−X1、X2、松下TX100、TX80など)は「外部入力」端子を装備しています。これを、ビデオの映像出力と接続します。
(ソニーのTXT1は未チェックですが、アメリカの字幕放送"CC"入りビデオを見ることができるというので、外部入力端子は装備されてると思われます)

接続図2

テレビは文字チューナの映像を出します。
ビデオを再生します。
文字チューナを「外部入力」にします。
文字チューナの「字幕」ボタンを押します。

私は松下の文字チューナを使っていますが、次の儀式が必要になることがあります。
リモコンには「字幕」のボタンもありますが、ソフトの処理の問題なのかどうか、字幕が出るまでに時間がやたら掛かることがあります。これを解消するために、あえて「999#」を入力させるのです。
もしかして最近の松下の文字チューナでは改善されたのかな?

「外部入力」がない文字放送受信機の場合は?

ちょっと前の文字テレビや文字チューナには、「外部入力」が付いていません。厳密には、大昔の「文字放送アダプタ」には付いてたりしますが。
しかし、これでも映像信号は入力できるようになっています。文字放送受信機で、放送中の文字放送を見ているとき、映像はどこから入ってきていますか?

そうです。アンテナから入ってきてますね。そこで、ビデオデッキの再生映像信号を、わざとアンテナ信号に変換して入力してやるのです。
よほどケチなメーカーのビデオでもない限り、普通のビデオデッキは「ビデオ入力」のない古いテレビで見ることが考慮されています。
アンテナ線をビデオ→テレビと直列に接続し、テレビを「空きチャンネル」に合せて(関東ではVHF2ch、関西では1ch)、ビデオを再生すると映像が出るようになりますか?

接続図3

そうなんですよ。このビデオデッキのアンテナ線出力を文字放送受信機で見られるようにすれば、あとは一般放送と同じように再生できるという寸法です。

接続図4

実際、実家では、ソニーの文字チューナ、「TXT5000」で字幕番組を再生してみることができています。上の図では文字チューナとテレビの間をビデオケーブルで接続していますが、実家では、テレビとはRGB接続なので鮮明な字幕表示です。

欠点としては、「アンテナ信号に変換する」仕様くらいでしょうか。たとえば、音声がモノラルになってしまったりします。まあ、これはビデオデッキの音声出力を別にアンプにつないだりするなりすれば解消しますが。



衛星放送(NHK−BS2)の字幕放送を見るには?


最近の文字ワイドBSテレビでは、字幕ボタンを押すと表示するようになってきているようです。この場合、「2画面」モードのままだと、文字放送の方が出てきたりすることもあるので、全画面モードにしてから字幕放送ボタンを押すのがよろしいようです。

そうでない文字放送受信機の場合でも、基本的には、BS放送の映像信号を「入力」するだけです。
一番簡単なのは、BSチューナ内蔵ビデオデッキを文字放送受信機と接続するだけです。
ビデオデッキでNHK−BS2を選局したら、文字放送受信機でビデオデッキの映像を表示させます。そして、「字幕放送」ボタンを押して表示させる。これだけです。

もちろん、NHK−BS2を予約録画しておいたものを再生すれば、字幕放送信号も一緒に再生されます。


私は奈良在住ですが、関西在住で、接続が良く分からない方で実際に来て欲しい方には交通費と弁当代のみのボランティアで参上いたしますのでメールをどうぞ。

RTS
1998 Feb. 1
1998 Feb. 20 連絡の取れたメーカーのweb pageへリンク張り。
シャープについては、最近の製品は文字放送に対応しなくなっているので、抗議の意味もかねてリンク張りを致しません。

※Web Page以外のメディア(雑誌・放送・CDなど)に掲載する際は連絡乞う。
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