横田<miskij>萬や 通信


滋賀県警察が携帯電話の文字通信に対応


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1998.Dec.7
11月28日の中日新聞に、文字通信付き携帯電話で110番通報を受け付ける システムを滋賀県警察が導入することを明らかにした記事が掲載されたとのこと。
もちろん、聴覚障害者の要望に応えるため、と。

これはこれで喜ばしいのですが、その前にやるべきことがあるはずです。

携帯電話の文字通信は、一方通行のファクスとあまり変わりがないのです。
どうやって迅速な応答性を確保するのでしょうか?

そして、携帯電話を持たない人との格差もでてくるのではないでしょうか。
分かりやすくいえば、リフト付きバスに乗るのに、リフト代を要求されるようなものです。

警察、そしてNTTは一般通話でのDTMF文字応答に対応する必要があるはずです。


Dec.10

その後の情報によると、聴覚障害者の要望というよりは、行政側が若干先走り気味のまま、 策定が進んでいる模様とのこと。

滋賀県の条例 の第2章、
(4) 視聴覚障害者が円滑に情報を利用し、およびその意思を表示できるための情報提供手段の充実

とあります。本当は、付則で述べているように、

こうした社会を実現するためには、県民一人ひとりが自助と連帯の精神に基づき、 社会に積極的にかかわるとともに、
(略)
安全で快適に生きがいを持って暮らすことができる住みよい福祉のまちづくりを進める必要がある。

と、当事者である障害者も参加してもらったうえで策定を行う必要があるといえます。
しかしまあ、建物にかぎらず、情報にもちゃんと触れているとは進んでいますね。



1999.Jan.10

その後、連絡がないまま毎日ニュースと共同ニュースにて、滋賀県警察が対応を1月10日より開始 との報道がありました。連絡先は使用している携帯電話の系列ごとに違う。

>▽NTTドコモ系=090・9904・0110
>▽セルラーホン系=090・4496・0110
>▽ツーカーホン系=090・3829・0110
>▽デジタルホン系=090・9693・0110

番号の統一ぐらい、もう少しなんとかならなかったのかな、という気もします。

1999.Jan.31

ちなみに1月10日は警察の日ということで、新聞では携帯電話やPHSでの通報に関するお願い、 というものが紹介されていました。
音声通話で通報した場合、その後にまた掛けて確認をすることもあるので、しばらくの間は、 電源を切らないで待機して欲しい、というものです。
ということは、文字通信による通報の場合は、やはり文字通信で確認をしてくることがある?
いったい、滋賀県警察はどのように確認をしてくるのか興味があります。
こういう時こそ、キーボードによる変換送信機器が必要になりますね。
もし全国の警察も導入しよう、という事になれば、充分に商機にもなるでしょう。
そこまで見越せるか、あるいはこれに「すぐに」応じられるメーカーが、日本にあるでしょうか。



1999.Feb.7

地元の新聞の「ひと」欄で、今回の運動の中心となったボランティアさんが取り上げられてました。
聴障に理解のある警察関係者、行政方面の議員さんと知合いというのが重なって、 迅速に導入されたとのこと。
早速この方に葉書を出してみました。

1999.Feb.15

なんとe-mailで返事をいただきました。
ケンウッドの電話機の詳細を聞いてこられたので、説明書のコピー諸々を付けて送付。 今後の協議の場には私にも声をかけてね、と返事したけど、今の仕事の高負荷状況をどうにかしないと…




1999.Apr.8

先のボランティア・Tさんが滋賀県警察にカタログや資料を持って行って協議してきました、 の連絡がありました。

>以下の長所と短所に対し検討して行くとの回答頂きました。
>
>長所
>1.110番回線が使えるメリットは 大きい
>2.回線を切らずに通信できる
>3.公衆電話が使える
>
>短所
>1.送信文字数の少なさ
>2.ポケベル方式が高年齢層にわかりずらい
>3.送信文書の確認がしずらい
>
>などの問題点が挙げられます
>
>しかし 110番回線が使えるメリットは絶大で 何とか短所を克服できるシステム構築
>および各携帯電話会社の協力をお願いしているところです。


ということで、あとは送信手段だけ、といっても過言ではないですね。
(え?私が作るの? ^^;)

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