01/6/16

禁断!? ロシアレンズの世界に

一部マニア??のあいだで受けているLOMOを手に入れてしまいました。
以前に、LOMO関係のホームページを見てはいたのですが、その時は感覚だけで撮る写真なんて・・・・と、写りが面白いことを 知ってはいたのですが、私自身の中では邪道じゃないかと気にも止めてませんでした。(近年、そういう私写真的なものも多いですしね)
が、その後、たまたま関連のホームページを見ているうちに、私自身アマだし、写真なんてどーせ決まりもないんだからと・・ 思ってるうちに、妙に気になり居ても立ってもいられず、手に入れる事となってしまったのでした^^;
ハハハ、結局、ミーハーなだけですね(笑)

さて、どうやってLOMO LC-Aを手に入れるか

そのLOMOですが、ロシアのカメラらしい・・・。どうやって手に入れるのか? いろいろとホームページを見ると、正攻法では、Lomographic Society Japan でインターネット注文するか、 青山ブックセンターなどに行くと買えるらしい。ただし、値段は22000円 ! ! これを高いとみるか、安いとみるかは判断の分かれるところだと 思いますが、いやいや、私には高いです・・・ハイ^^;
なんとかならないものかと、さらにいろいろと調べると、LOMOにも歴史があって、一度は生産中止されたものの ウィーンのある芸術家がノミの市で、このカメラを手に入れ、その素晴らしさから、再生産をお願いして、 現在のLOMO(ウィーンバージョン)があるということがわかります。さらに再生産前のLOMO(ロシアバージョン)については、デッドストック(未使用新品)があり、 それが一部の業者さんより、並行輸入されているらしい。
並行輸入だと保証はなくなってしまいます(正確には保障期間が違う??)が、日本でもLOMO LC-Aの修理を受け付けているところもあることだし、 値段もデッドストック新品で13000円と俄然お安くなります。私にはコレしかないってことで、早速、ある業者さんにネットで注文しようとしたのですが、
がーーーーん(T_T) ないっ ! ! その他どこを探しても物がなく、入荷未定! ! それどころか、見込みがないので、予約さえ打ち切られ再開の目処がたっていないとのこと。

それならと、今流行りのオークションをYahoo! JAPANイーベイジャパン他とみたのですが、日本での入手が厄介なことを反映してか、 ヤフオクには出品はあるものの、高値安定 ! ! (18000円なんかじゃ、4000円足して正規品新品を買いたくなります)。その他については、出品がなく、入札したくても入札できない状態でした。
ここで、ふと冷静になってみれば、そもそも外国のカメラなのに日本で買うことにこだわらなくてもいいじゃない。ということで、 本国の eBay をのぞいてみると、あるある!! 新品から、新品同様、中古まで多数出品されています。 円安(この時120円程度)を考えても、十分に安い値段です!!
すぐに eBay への登録を済ませ、数ある中から新品同様のものに狙いを定めました。ずーっと watch して終了30分前に bid ! !。無事に落札しました(^^)v
な・なんと$58です。
ただ、待てない私は、送金を、手続き後10分程度で相手に届くウエスタンユニオンで済ませ、 現品は特急での送付をお願い(これが$22かかりました)した為、トータルでみると、なんだかんだで1万円ちょっとかかってしまいました(笑)
sellerはモルドバ(旧ソ連)の方だったのですが、送金後4日程度で外側が書類だらけの小箱が、無事、家に届きました(写真参照)。

やったーーー\(~o~)/

当初、思っていたより、全然速いです。世界も狭くなりました。ウエスタンユニオンの手数料は1700円(今回)と高くはなく、郵便為替などと違って、 相手にすぐ送金できるところがよいのですが、日本では唯一スルガ銀行でしか扱ってないというところが不便ですね。

LOMO LC-A

全然どういうカメラかわからないので、まず、スペックをみてみましょう!!

LC-A (LOMO COMPACT-AUTOMAT)
■使用フィルム:35 mmフィルム
■画面サイズ:24 X 36 mm
■レンズ:Miniter-1
   焦点距離:32 mm
   口径比:1:2.8
   画角:63°
   フォーカスレンジ:0.8 m , 1.5 m , 3 m , 無限遠 
   (クリックストップ付)
■露出:プログラムAE
   シャッタースピード:1/500〜2sec  1/60(X接点)
   絞り:f2.8〜16
■ ISO/ASA:25,50,100,200,400
■サイズ:107 x 68 x 43.5 mm
■重量:250g
■電源:SR44またはLR44を3個

露出は自動で、結構広角のレンズは明るめ、割と普通のカメラですね。だけど、ピントは目測であわせなきゃというところか。
なるほど。これだけしかないスペックでも、カメラの好きな方ならだいたいの様子はつかめることでしょう。 外観は写真を見てのとおり、ちょっとレトロでなかなかオシャレです。実物は写真よりもコンパクトに感じますね。 外装は金属のようなんですが、なかのフレームというかボディーはプラスチックになってます。
さて、私が手に入れたLOMO(1991年製)ですが、確かに新品同様の状態で、キズ等もなく、レンズ・ファインダーとも極めてクリアです。 ただ一点、惜しむらくは、ファインダー内のポインター(ピントのゾーンを刺す針)が狂っていることですかね。まっ、ピントは目測であらかじめ あわせますし、どのみちよく見えないポインターなので、さして問題はありません。 この辺は、あくまでもロシア製と大きな心で受け入れなければいけないところでしょう^^;
実際にフィルムを入れて、さあ撮影・・・。ハテ?? 付属のマニュアルは変てこなアルファベットが並んだキリル文字だし、 うーーーん。使い方が・・・。と思いつついろいろと触っていたら、意外に一昔前の普通のカメラと同じでした。 巻き戻しノブを引き上げると、裏ブタが開きます。フィルムの装填は、スプールにフィルム先端を差込み、フィルムのパフォーレーションにスプールにある小さい 爪が引っかかって巻き上げられていけばOKです。その際フィルムがきれいにレールの上に収まっているのは言うまでもありません。 最近のカメラしか触ってない人には、ちょっと面倒かもしれませんが、難しいと言うほどのものでもありません。 (巻き戻しは、底の小さなボタンを押せば、巻き戻し可能になります)
フイルムを入れた後、正面の星型の小さくて回しにくいダイアルを回してフィルム感度をあわせ、絞りレバーがAになっていることを確認したら、 あとは、ピントレバーで撮りたい物との距離を合わせて、シャッターを押せばOK !! (もちろん、この時、前面底のレバーを動かして、レンズカバーを開けていなければシャッターーは落ちません) ハッ、全然、楽ですね(笑)

(注)絞りレバーにより、絞り値は固定できますが、その場合シャッタースピードも1/60に固定されてしまいます。 要するに、ストロボ撮影時以外はAに設定するってことですね。

英文のマニュアルはここにあります。

巻き上げて、実際に撮影。 ダイアル式の巻上げは軽く、異常に深いシャッターストロークでシャッターが落ちます。ジージージー、カション、ジージージー、カションて感じですね。 ハハハ^^; うるさくはないですけど、安っぽい"音"!! 使い捨てカメラの親戚のような音です。
ファインダー内には、上部に2つのLED(赤)があり、シャッター半押しで点灯します。左は電池チェック、右は1/30以下のシャッタースピードの場合の手ぶれ警告です。 笑えるのは、このLED、ファインダー上部からまさにLEDそのものがぶら下がってるだけで、点灯すると眩しいのなんのって、暗いところだと、目が眩んで ファインダーがよく見えなくなります(笑)

まあ、いろいろとありますが、目測によるピントはあらかじめ4点の中から、選ぶような使い方で意外に苦にならず、下手なオートフォーカス より速写性があり、スイッチなんかも今のカメラと比べるとないと言ってもいい状態ですから、使いやすいですね。 こうした使い方でピンボケがでてくるのも、それはそれでLOMOの味で面白いものです。

しばらくは、このエキセントリックなカメラで遊んでみましょう。

実際のテスト写真はこちら

思っていたより、LOMOらしくないというか、まともに写ります(笑)
記念撮影用としても十分実用になりますね。
カラーネガの場合プリントするところで、仕上がりが結構変わってきますが、それでもトンネル効果とよばれる 独特の画面周辺の光量落ちや変な色は楽しめます。あまり真剣にならず、適当にシャッターを押したほうが、よりLOMOらしく 写るようです。

より、LOMOっぽい写真は、ウエブリングなどをたどっていけば プロの方の写真を含めていろいろと見られますので、そちらをどうぞ。



(注)ここに書きこまれたことは m.takeda のまったくの独断と偏見によるものです。内容についてなんら保証するものではありません。

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