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VQFの圧縮手順



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VQFの圧縮
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エンコード元ファイルの用意
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エンコード元ファイルのリネーム
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エンコード定義ファイルの作成
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VQFへのエンコード


VQFの圧縮手順
 
 ここでは、私のVQF圧縮方法を紹介します。
 


 エンコード元ファイルの用意

  まずはエンコード元のオーディオデータを用意します。
  データフォーマットは
   ・拡張子が".wav"の「Windows WAVE format」
   ・拡張子が".aif"もしくは".aiff"の「Apple AIFF format」
  があり、それら以外はすべて「Raw PCM format」として判断します。
  使用できるビット精度は8bits/16bitsで非圧縮なものに限ります。

  所有しているCDをエンコードしたい場合には、まず、
  これらのファイルフォーマットに変更する必要があります。

  方法としては、次の2通りの方法があります。

   ・LineInから入力したアナログデータをWAV形式でキャプチャする。
     サウンドレコーダ、Wave Studio、CD革命 Virtual 等

   ・CD−ROMの音声データをデジタルデータとして取り込む。
     Wav Player、CD革命 Virtual、CD2WAV32、Windac32 等

  CDからデジタルデータとして取り込んで直接WAVデータに変換する方法では
  音質の劣化無くキャプチャすることができますが、CDROMドライブが
  デジタル取り込みに対応している必要があります。
  SCSI接続のCD−ROMドライブならば、この機能を持っていることが多いですが、
  最近では、IDE接続のものでもデジタル取り込みできる(カモしれない)ソフト
  [CD2WAV32、Windac32]も出てきています。

  わたしが使用しているのは、Panasonic製DVD−RAMドライブ LF−D100
  に付属の”Wav Player”です。このソフトはドライブ付属のものだけあって、
  高速かつキャプチャミスなく、無圧縮・16bit・44kHz・ステレオで連続取り込みが可能です。
  
  ただし、ハードディスクにはそれ相当の空き容量(1分で10MBぐらい)が必要です。

  
   


 エンコード元ファイルのリネーム

  これからの処理を行いやすくするために、キャプチャしたWAVファイルのファイル名を
  変換(リネーム)、ディレクトリの変更してしまいましょう
  私は、次のように変換しています。

    
<ドライブ名>:¥<分類><通し番号><曲名><歌手名>).WAV

  ただし、<歌手名>がアニメのキャラクターなどの場合は

   キャラクタ名[CV]

  という風にしています。

  

  例 セイントテールのオリジナルCD「オールスターソングコレクション」の
    2Track目の曲「ポニーテールをほどいたら」
    歌っているのは「羽丘芽衣美(CV:桜井智)」の場合は 
   
     
D:\セイントテール\オールスターソングコレクション\2.ポニーテールをほどいたら(羽丘芽衣美[桜井智]).wav

   としています。
 


 エンコード定義ファイルの作成

  ここでは、エンコード定義ファイルを使用したエンコード方法を紹介します。
 
  スタートメニュー\プログラム\YAMAHA SoundVQ Encoder\SoundVQ Encoder Ver2.54b1
  を実行し、SoundVQエンコーダを立ち上げます。

  

  エンコードするWAVファイルを、まとめてSoundVQエンコーダのパネルに
  ドラッグ&ドロップします。
  ディレクトリ下にWAVファイルしか無い場合は、
  フォルダごとドラッグ&ドロップしてもOKです。
  複数のディレクトリに分かれているものを同時にエンコードしたい場合は
  OS付属の「検索」を使ってWAVファイルのみを抽出し、
  ドラッグ&ドロップすればよいでしょう。


  Default Setting画面が現れるのでファイルの共通情報を入力します。

  
  
  ここで設定するのは、
   Output folder 出来上がるSoundVQファイルの出力先を選ぶことができます。
        "Same as source file"(エンコード元ファイルと同じ) を選んでおきます。

   Default Compression Mode
    Encode Mode  waveファイルが44.1KHzなら、
            44KHz,22KHz,16KHz,11KHz,8KHzが選べます。
            また、waveファイルが44.1KHzの時、EncodeModeとして44KHzを選ぶと
            CD並みの品質でエンコードできます。
    Channels    STEREO か MONO を選択します。
    quality    HIGH,NORMAL,LOWから選択します。
            HIGHにすると、エンコードに時間がかかりますが、
            その分音質はよくなります。

   Default Description
    Title         Use filename as title にチェックを入れておきます。
    Author        アーティストの名前を入力しますが、
               ここでは入力しなくていいです。
    Copyright       著作権者の名前を入力します。(必須入力項目)
    Comment        必要があればコメントを入力します。
               (ファイルごとに異なるコメントを入れる場合、
               ここでは入力しなくてもOK)
    Permission to save プレイヤーからファイルを保存できるようにするなら
               チェックします。

      
  ここまで、入力したら「OK」を押すと曲ごとに詳細項目をセットする画面となります。
  ここで、項目をセットして、エンコードを開始する方法もありますが、
  ここでは、エンコード定義ファイルを作成して後でエンコードすることにします。

  

  エンコードする曲数分「Next>」ボタンを押すと、
 「Save Script」というボタンが現れるので、押して、
  エンコード定義ファイルを任意の場所にセーブしてください。
  拡張子は何でもいいです。ただ、後でエディタで修正するので、
  テキストエディタに関連つけられた拡張子がいいかもしれません。

  セーブが終了したら、「Cancel」ボタンを押してエンコーダを終了してください。


  テキストエディタで、先ほどセーブエンコード定義ファイルを開きます。

  

  [begin] から [end] で囲まれた部分が1曲分のエンコード情報です。
  ここで、[title] にセットされている部分の後半に歌手の情報が
 ()で囲まれて入力されているので、[author] にその部分を移動します。

   例

title = "2.ポニーテールをほどいたら(羽丘芽衣美[桜井智])"
author = ""

    を

title = "2.ポニーテールをほどいたら"
author = "羽丘芽衣美[桜井智]"

    とします。

  また、"copyright"や"comment"を変更・入力したいときには、それぞれ

   ・copyright = ""
   ・comment = ""

  の""のなかの部分を変更します。

  これらの変更を、すべてのファイルについて行います。
  ただし、上記以外の部分は変更しないでください。  

  修正が終わったら、上書き保存してエディタを終了してください。


 VQFへのエンコード

  作成したエンコード定義ファイルを使用して、エンコードを開始します。

  スタートメニュー\プログラム\YAMAHA SoundVQ Encoder\SoundVQ 連続Encoder
  を実行し、SoundVQ 連続Encoderを立ち上げます。

  あとは、SoundVQ 連続Encoder に エンコード定義ファイル を
  ドラッグ&ドロップするだけです。エンコードが実行されます。
  後は待つだけです。
  MMX Pentium 233MHzマシンで5分の曲をエンコードするには約20分程度かかります。

  ただし、エンコード中は、CPUパワーを完全に占有するので、
  その他のアプリがまともに動かなくなります。
  (priorityをlowにすれば、CPUパワーを占有しなくなりますが、エンコード時間が
  すごくかかります。Pentium133マシンで実行したら5分の曲のエンコードで9時間...)

  

  エンコードが終わったら、WAVファイルを削除してすべて終了です。
  あとは、お好きなように(^^)


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