居合道

 今現在、稽古されてる居合道とは大きく分けて二種類のものがあります。

ひとつは、決められた形を主に稽古するもの。

もうひとつは、試し切りを主に行うもの。

もちろん、両者には重なっている部分も多いのですが、比重を置く部分が違います。

 天池会では前者の方を稽古していますが、稽古着、袴を着用して、日本刀を帯びて

(もちろん、初心者の頃は模擬刀を使用しています)稽古しています。

 普通の道場では古流制定居合を両方学びます。

 一人で形を行うのが通常ですが、流派によっては打太刀と仕太刀に分かれて

二人一組で行う組太刀の稽古も行っています。

 現代の居合道は古流居合術から流れをくむ武道としてはもちろん競技としても成立

しています。

 居合の試合は、二人の演武者が並んで何本かの技を抜き、それを何人かの審判が

優劣を判定するものです。

 全日本の試合を例に取ると、それぞれが白線、赤線で囲まれたコートの中で6分間に

礼法を含む、五本の技(最初の二本が古流:自由技、後の三本が制定居合:指定技)を

演武して、八段の三人の審判によって優劣が判定されます。

 また、他の形式として、何人かが一緒に演武を行い、それを何人かの審査員が演武者の中

から優秀者、最優秀者を選ぶものも多くの大会で行われています。