新・闘わないプログラマ No.88

ツバを付けとく


下品なタイトルですみません。
この間、Windows2000(というかWindowsNT)を話題にしたら、NetWareはいいですよー、という趣旨のメールをいただきました。確かに評判を聞く限りではかなりよさそうすね。特に、ディレクトリシステムのNDSは世間の評価が高いですよね。WindowsNTの「ドメイン」なんていうクズに比べればはるかに管理しやすそうなシステムではあります。
では、何で私がNetWareを取り上げないか、というと話は簡単で、使ったことが無いからです。いや、正確には昔のバージョン(確かVer.3.?? ←よく覚えていない)は使った、というかかじったことはあるのですけど、いま話題のNDSには全然縁が無かったりします。そういう仕事はやったことが無かったもので。
NetWareのようなソフトは「試しに家で個人的に入れてみるか」などと言えるよう代物ではありませんし、そもそもクライアント機にするPCが何台か無ければ、入れて使ってみる、なんてことやっても無意味ですよね。
前々からNetWare……というか特にNDSには興味があったのですが、そういうわけでいまだに使ったことの無い私だったりします。前々からツバは付けてあるのですが、いまだに食べていない状態なわけです。

そーいえば、ツバだけつけておいて食べていないものっていっぱいあるなあ、などと思ってしまいます。
プログラミング言語の分野では、はるか大昔の学生の頃からLISPに憧れているのですが、全然やっていません。そもそも、LISPを使って何をやるのか、というと特に何もなかったりして、単なるミーハー的興味だったりするのですけど。
プログラミング言語の歴史を溯ると、COBOL、FORTRAN、LISP、ALGOLなんて言語が出てきますが、COBOLとFORTRANは今でも一般的によく使われていますし、ALGOLはほぼ絶滅してしまっています……よね?「いや、そんなことは無い。自分は現役のALGOLプログラマだ」とか言う方いらっしゃいます? 私が見たことのあるALGOLコンパイラ(確か)はCP/M上で動くやつでしたから、もう20年近く前のことだったと思います。
まあ、そんな中でLISPは、やっておきたいなあ、とか思わせるものがあるんですよね、なんとなく。
それから、私、実はばりばりにオブジェクト指向なプログラムって、ほとんど全く作ったことがなかったりします。日ごろ偉そうなこと言っているわりには、オブジェクト指向はあまり実体験していないというか、そういうところはあります。で、「オブジェクト指向ったら、やっぱSmallTalkっしょ」などとハッタリをかましておいて、実は全然知らなかったり……。
私はC++はどうも好きになれません。「えー、いまどきCでプログラミングしているの。今はC++が常識だよ」などと言うやつが社内にもいますが、文法上いろいろと問題を抱えているCの上に、さらに機能拡張してあるもんだから、言語仕様が爆発してしまっているような印象を、私は受けます。なんか、PL/IとかAdaとか、そんな単語が頭に浮かぶ。
純粋に言語仕様だけを考えれば、オブジェクト指向的に書くんだったらC++よりJavaの方がいいし、もっと低レベル(レベルの低いプログラムという意味ではない)のプログラムを作るんなら、Cで十分だと思うんですよね。もちろんこれは、今現在実用になっているかどうか、ということじゃなくて、あくまで言語仕様からのみ見た話です。それはそうと、Javaもかじっただけで、ほったらかしにしてあるなあ。
その他にも、関数型言語にも触れてみたいなあ(あれ? LISPって関数型言語の範疇に入るんでしたっけ?)、とか、Perlもまじめにやっていないなあ、いっそのことRubyにしちゃおうかなあ、他にも、あれこれやってみたい言語があるなあ、とか、思ってはいるのですが、全然手が付いていません。

話は変わりますが、私は実はOSマニア(?)だったりします。と言っても、専門的にOSの内部構造を調べた、とかそういうことは無い単なるシロートなので、基本的にはユーザーサイドの「OSマニア」なのですけど。
使えるOSがあったら、ひととおりいじり倒してみないと気が済まない、というか、いろいろいじり倒してみると、そのOSの設計思想が見えてきて面白いです。
メインフレームのOSもいくつか使ったことがありますが、その中ではNECのACOS6ってマイナーなOSが結構面白かったですね。他に私がいじったやつはみんなIBMのOSの流れをくんでいるか、その影響をもろに受けているのですが、その中で「我が道を行く」ってところがよかったですね。って言っても、ACOS6も確かハネウェルかなんかのOSの系列なんでしたっけ。
まあ、メインフレームのOSは、いまは「使ってみたい」と思わせるようなものは無いのですが、もっと小さなコンピュータになると、IBMのAS/400のOSは興味ありますね。というか、AS/400自体は、かなり先進的なアーキテクチャのようで、いろいろといじりたおしてみたいコンピュータです。一応、ツバは付けてあるのですが、なかなか使う機会が無くて、職場でこれの開発している人をみて「いーなー、あれ」とか指をくわえて見ています。
PCで動くOSは、安い値段のものや、タダのものは結構入れて遊んでいました。Minixも入れたことがあるし、FreeBSDやLinuxもかなり前から入れて遊んでいたし、Windowsだって、ver.1を会社に買わせていれてみたこともありました。しかし、MS Windowsの最初のバージョンって凄かったですね。もちろんDOS上で動くのですが、今のような表示形式じゃなくて、タイリングって言うんですか、画面を縦横に分割して、それがウィンドウになるタイプ。そもそも、はじめから付属してくる時計とかメモ帳(って言ったかな? 忘れた)などを除けばアプリケーションなど何も無いですから、単にそれで遊ぶだけ。当時、一応実用になるアプリケーションのあったMaciontoshと比較すると雲泥の差。
他にもCP/Mも使っていたし、OS/2もVer.1から使っていたし、WindowsNTだってVer.1から……おっと、そんなんありませんでしたね、WindowsNTはver.3.1が最初でした。というわけで、とりあえず、まだ使ったことの無いのっていうと、BeOSがツバをつけてあるだけですし、あとは何があったかな。まだ使ったことがないOSというと、あ、そうだ、Windows98があった。

[前へ] [次へ]

[Home] [戻る]


mailto:lepton@amy.hi-ho.ne.jp