新・闘わないプログラマ No.6

95と97と98と


最近、随所で話題になっていますね、マイクロソフトのInternet Explorer 4.0(以下「IE4.0」)。でも、バージョンアップして使いやすくなった、とか、すばらしい機能が付いて感動した、とか、恋人が出来た、とか、癌が治った、とか、そういった話を全然聞かないのはどういうわけなんでしょ(^^;)聞くのは、IE4.0をインストールしたら、いままで動いていたソフトが動かなくなった、とかそんな話ばっか。
まぁ、こんな事態ははじめから見えていたと言うか、たかがアプリケーションの分際で、インストールするとOSのベースとなる部分まで書き換えてしまうわけですから・・・。今度のことも、どうやらマイクロソフトがIE4.0を動かすためにOSの仕様を一部いじったことにあるそうですし。私は、職場では前から警告していたんですけど、やっぱり客先で勝手にインストールされてしまったようで、案の定、動かないソフトが出てきて、担当者はてんやわんやのようでした。

マイクロソフトは、IEで「OSとブラウザの統合」なんて言っていますけど、露骨なNetscapeつぶしですもんね。NetscapeはOSをいじることは出来ませんから。
だいたい統合されると何が嬉しいんでしょうか。そもそも、専用線でつながっているようなところじゃないと、鬱陶しくてやってられんような気がしますけど。ダイヤルアップでつないでいるユーザーには、はた迷惑なだけではないでしょうか。もちろん、常時接続、って方向性は正しいと思いますが、家庭にまでインターネット常時接続環境が整うのはいつ頃だろう・・・・
しかも、私は現在、職場では専用線でインターネット常時接続環境にあるのですが、それだって、統合されたって全然うれしくないなぁ。エクスプローラ(≠IE)でWEBページが見れたって、だからどうしたの?(^^;)ふ〜ん、あっそ。
そんなことより、ただでさえ不安定なOSが、そんな変なことをやってますます不安定になってしまうのをなんとかしてほしいものです。言っても無駄のような気もするけど(^^;)

この話は、WEB上で精力的に追いかけてくださっている方が何人もいらっしゃいますので、私からは、これ以上はコメントしませんが、なんとかならんもんでしょうかね、あの会社。

話はかわりますが、私の勤務先、いまみんなOffice95を使っています。私自身は、MS Officeは別に好きでも嫌いでも無いのですが(MS Wordは嫌いかな、たががワープロごときでなんであんなに重いの?)、まぁ、社内のデータ交換のために割り切って使っています。で、こういう会社、多いのかも知れませんが、うちのところもあえてOffice97にバージョンアップしていません。まぁ、それはそれで(優れた)見識であろうと思うのですが、社外からの文書が結構Office97だったりして、困ってしまうことがあります。
これはこの間実際にあった話なのですが・・・社外の人からの電子メールで、本文がWord97で作った添付ファイルだったりするんですね。でもって、そういうときに限って、それが重要なメールだったりして、しかも、送り主に電話してもつかまらなかったりして。そうなると、社内中、Word97がインストールされているマシンを探しまわったりするはめになります。それで、やっとのことで内容を見てみると、単なるテキストだけだったりして「おいおい、なんでこんなもん、Wordで作って添付ファイルにするんじゃ〜」

ところで、Office95とOffice97って、どこが違うんでしょ?いまだに全然分かっていない私なのですが。その前のバージョンOffice 4.3は16bitアプリケーションでしたから、これと32ビットアプリケーションのOffice95が違うのはたしか(でも、機能面では全然変わっていない)ですけど。
なんかもう、機能面での進化って、ほとんど飽和してしまったように思えるのですが・・・最近は、あまり機能が多すぎで操作性が悪くなって、結局、進化じゃなくて退化しているのかもしれません:-)
同じ事は、来年出るはず(たぶん)のWindows98にも言えると思います。結局あれってWindows95+IE4.0とどこが違うんでしょ?雑誌とか見ても全然分からないのです。ありゃ、売れね〜だろうなぁ(^^;)Windows 3.1からWindows95のときは、まがりなりにもセールスポイントがいろいろありましたけどね(あくまで「当社比○○%アップ」の世界ですが)。Windows 3.1でネットワーク接続は悲惨でしたからねぇ・・・今となっては懐かしい、EMSだのUMBだのXMSだのHMAだのを駆使して、なんとかネットワークドライバをメモリーに突っ込んで、の世界でしたから。

私はずっと思っているのですが、なんか進んでゆく方向性が全然違っているような気がしてなりません。
OSをアプリケーションが動作する基盤として見た場合に、たとえばアプリケーションのインストールというものにもっと目を向ける必要があるのではないかと思います。家庭用パソコンではインストールの容易さ、企業ではソフトウェアの自動配布とライセンス管理、もちろん今でもそういう努力はされていますが、どうも取って付けただけのようにしか、私には見えません。OS側の根本的な仕組みとしてそういったところにもっと目を向けて欲しいと思います。
あるアプリケーションをインストールしたらシステムのDLLが置き換わってしまって、今までのソフトが動かなくなった、とか、インストールされていたソフトのあるファイルをユーザーが間違って消してしまった、とか、そんなことOS側でなんとかしてほしい、と思うのは私だけでしょうか。

企業の場合、パソコンの管理コストが非常に問題になってきています。Network Computer(NC)にも期待しているのですが、どうなるんでしょうね。Javaアプリケーションが揃わないことには普及しないでしょうし。NetPCは意味無いと思いますし。X端末の上でWindowsアプリケーションを操作する、ってのもかなり前に私が考えたことがあるのですが、なんかやろうとしているところがあるみたいですね。

なんか、今回はまとまりの無い話になってしまいました。サブタイトルと全然関係無い話が多かったような気がしますが、気にしないでください(^^;)

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