新・闘わないプログラマ No.495

みつからない


古いPCにWindows 2000を再インストールすることになりました。目の前にあるのは「まだこんなPC使うんかよ」という代物と、そのPCに付属してきたWindows 2000 ProffesionalのインストールCDだけ。会社の所有物でも、私の所有物でもないので、「PC、古くなったので新しいやつに換えました」ってわけにもいかず、また、もちろんOSのライセンスの問題もあって「Windows XPをインストールしときました」ってわけにもいきません。
そんなわけで、久しぶりにWindows 2000のインストールをしました。インストールCDは当然のことながら、最新のサービスパックなど当たっているわけもなく、とりあえず使えるようにするためには、

    Windows 2000のインストール(インストール直後は、確かSP1)
      ↓
    Windows 2000 Service Pack 4(SP4)のインストール
      ↓
    Windows Update実施

という手順を踏むことになります。最初のWindows 2000のインストールはインストールCDがあるので特に問題なし。で、その次のSP4のインストール。Windows Updateに任せてしまう方法もあるのでしょうけど、ダウンロードに時間かかかるのと、偶然SP4の入っているCDが見つかったので、このCDからインストールすることにしました。
と、ここまでは順調に終わったのですが、問題はその次のWindows Update。いつものようにWindows Updateのサイトにつないでみると、

ブラウザを Internet Explorer 5 から Internet Explorer 5.5 以降にアップグレードしない限り、このサイトの一部の機能は正常に利用できません。

最新バージョンのブラウザにアップグレードするには、Internet Explorer ダウンロード Web サイトを参照してください。Internet Explorer 5 を引き続き使用する場合は、更新プログラムを確認するために [高速] オプションを使用することをお勧めします。

「おお、そうか。Windows 2000当時はInternet Explorer(IE)の5とかいう古いブラウザだったなあ。確か2000ではIE6が使えたはず。これにバージョンアップすればいいんだな」

などと思いつつ、上記メッセージの「Internet Explorer ダウンロード Web サイト」のリンクをクリックしてみると、「Windows Internet Explorer 7: ホーム」とかいうページに飛ばされました。

「あれ? Windows 2000ではIE7は使えなかったんじゃ? なんでこんなページが表示されるんだ?」

使えないソフトのページに飛ばすというのも不親切というか、どうかと思いますが、文句を言っていても仕方が無いので、マイクロソフトのサイトからIE6のインストーラを探すことにしました。……けど、これがなかなか見つかりません。IEのページにはIE7のことばかりしか書いていませんし(「旧バージョンはこちら」などというリンクがあってもよさそうなのですが)、ダウンロードセンターは使いづらいし。
余談ですが、前にも書いたような気がしますけど、どうしてあちらの会社のサイトって、欲しい情報を手に入れるのに苦労するサイトばかりなんでしょうか? Appleのサイトもそうだし、Adobeのサイトもそうだし……。何というか、空虚なマーケティング用語ばかり並べられていて、欲しい情報がなかなか手に入りません。
その点、日本の会社のサイトのほうが、情報を手に入れるのが容易に感じるのは私が日本人だからなのでしょうか? あちらの人は、あちらのサイトで、必要な製品を選択したり、必要なソフトのアップデータを簡単に取得したりしているのでしょうか。
などということを思っていたら、前橋さんが、ちょうどこんなことを書いていました

Linux環境は、今はマルチブートなんだけど、VMWareでもいいよなあ、と思ってVMWareのページを見に行ったんですが…

正直、どの製品で何が出来るんだかさっぱりわからんですわ。別途Googleして見つかる記事を読んだほうが早い。この手の「何言ってるんだかさっぱりわからん宣伝文句的文章」というのはどういう人がどういう目的で書いてるんだろう。

たぶんVMware Workstationでいいかと……というか、いまは無償でもVM環境を作れちゃったりするので、必ずしも有償ソフトにこだわらなくてもいいかも知れません。私は、昔買ったVMwareをずっとバージョンアップしている関係上、VMware Workstationをずっと利用しておりますが。
……って、そんな話はどうでもよくて、やっぱりあちらのサイトってわかりづらいですよね。宣伝文句につられて(実は、自分の要求仕様を満たしててないかも知れない製品を)ほいほい買っちゃうような人間ばかりなんでしょうか?

さて、先ほどのメッセージに戻ります。

Internet Explorer 5 を引き続き使用する場合は、更新プログラムを確認するために [高速] オプションを使用することをお勧めします。

Windows Updateでは[高速][カスタム]の2つのオプションを選ぶことができます。これらのうち[カスタム]を選ぶとIEを5から6に上げることができます。が、しかし、メッセージによればIE5を使う場合には[高速]にしろ、と言っています。困りました。どこかにIE6(IE5.5でもいいですが)のCDかなんか落ちてないか、ファイルサーバ内に入ってないか、あちこちあさってみたのですが見つかりません。
仕方が無いので、マイクロソフトのお勧めに逆らって、[カスタム」でWindows Updateを実行……無事IE6がインストールされました。


2007.7.2追記
「IE7のページの一番下に『Internet Explorer 6 の詳細については、Internet Explorer 6 Web サイトにアクセスしてください』ってあるだろうが」というお叱りのメール(たぶん)と山ほど(数通くらい)いただきました。すみません。私が見たときには見つからなかったんですけどねえ、単に見落としていただけ?
それからダウンロードセンターでもIE6は容易に見つかる、とのことでしたので再度探してみたところ「Internet Explorer 6 Service Pack 1」というのが上位にありました。「Service Pack 1」と書いてあるから、これはサービスパックで、本体は別のところにあるんだろう、と思ってしまったようです。だって「Windows XP Service Pack 2」というパッケージがあったら、これには本体は入っていないわけで……それはともかく情報ありがとうございました。

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