新・闘わないプログラマ No.445

壊れる


家のデスクトップPCのハードディスクが壊れました。それも、急いでDVDを焼かないといけない最悪のタイミングで。しかも、その週末は家にいなかったもので、復旧すらままならないタイミングで。
「やけにPCの動きが遅いなあ」「なんか変なプロセスが怪しげなことやっているんじゃないだろうな」「とりあえずOSを再起動してみるか」と再起動してみたところ、出るわ出るわ、不良セクタの山。こういうときのために、デスクトップPCとノートPCの2台体制で相互にバックアップしていたわけですが、さすがに「DVDを焼く」という作業はデスクトップPCでしかできないので、非常に困ってしまったわけです。
2台体制と言えば、余談ですが最近のパッケージソフトの類には、よく「同一人が使用する前提で、同時に使わないのであれば、1本のライセンスでデスクトップPCとノートPCの2台にインストールしてもいいよん(あれ? ノートPC2台でもいいんだっけか?)」というのがあって、これで非常に助かっています。家にあるソフトで言えば、Microsoft Office, VisioやAdobe Acrobat, Photoshopや、あと何だっけ? とにかくそれらのソフトは1本しか買っていませんが、デスクトップPCとノートPCの2台にインストールしています。プロダクトアクティベーションも2台で行っていますが、特に怒られるということもないようです。個人で2台同時に同じソフトを使うことはまずありえないわけでして、バックアップ用途で持っている2台のPC用に2本のソフトを買うのはさすがにバカらしいですし、こういうライセンス形態は助かります。

それはともかくハードディスクが壊れてしまいました。壊れたディスクは、確か今年の3月くらいに買った、家で一番新しい、250GBのIDE(パラレルATA)やつです。バルク品なので、保障がどうなっていたかまだ調べていないのですが、いま新品を買ってもせいぜい8千円くらいでしかありません。いちいち面倒くさい目にあってまで交換してもらうかどうか悩むところです。
しかし、いままで自分で何台のハードディスクを買ったのか、もう覚えきれないくらいなのですが、ここまで何の兆候もなくいきなり壊れてしまったのは、今回が初めてです。他に壊れたディスクと言えば、その昔、PC9801に繋いでいた外付けのSCSIのやつ(なんと大容量100MB ←100GBの間違いではありません、念のため)くらいだったと思います。しかもこれは、壊れる前から怪しい音や動きをしていたので、事前にデータ等を退避でき、実害はありませんでした(←いや、「10万もしたハードディスクが壊れた」という実害がありましたが)。
しかし、今回は……だいたいにして、一番新しいディスク(“FEB 2006”とラベルにありましたから、たぶん今年の2月製造なのでしょう)が、急ぎの作業があるときに、しかもそろそろPCを新調しようか、という最悪のタイミングで壊れなくても、と思ってしまいます。あ、ちなみにPCを新調したら、ハードディスクはシリアルATAのやつにして、パラレルATAのはケースに入れて外付けにでもする予定でした。
というわけで、とりあえずケースに入れて外付けハードディスクとして余生を送ってた120GBのディスクを急遽取り出して、件の故障した250GBのやつと入れ替えて復旧を行う、という作業を1週間ほどかけて行ったわけですが、なんというか大変でした。

ハードディスクの故障と言えば、少し前に仕事で入れた某社のラックマウント型のサーバ機でもえらい目に遭いました。入れた10台ほどのサーバ、半年ほどの間にそのうち8台でディスク障害が発生して、しかも、1サーバあたり4台のディスクでRAID5を構成していて、障害が発生したのは1台だけなのに「4台すべてを交換する必要がある」とか保守会社が言い出して、最終的には、全台のハードディスクを総入れ替えとなってしまいました。
「総入れ替えは予防的保守だ」と詳しくは語ってもらえなかったのですが、どうやらヤバいロットのディスクが使われていたようです。結局、全部のサーバのOSから再インストールとなってしまいました。で、前回のUSBメモリの話につながるわけで……あ、いかん、いかん。あれは「どこかの宇宙のどこかの地球のどこかの国のどこかの会社でのお話」でしたか。

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