新・闘わないプログラマ No.415

世界一わかりやすい???


年末ということもあって、この週末の休みは大掃除をしていました。そんなとき家のチャイムが鳴りました。インターフォンの受話器を取ってみると……

「宅配便です〜」

何だろう? 何か荷物が届く予定があったっけ? 先日など、宅配便を装った新聞の勧誘があったしなあ(←いまどき、こんなベタベタな手で来るやつがいるとは思わなかった)。
などと思いつつ受け取った荷物を開けてみると、本が数冊。
あれ? もう出来たんだ。来週あたりかと思っていたんだけどなあ。だいたい、発売日も定価も刷り部数も、な〜んの連絡もまだ来てないんだけどなあ。「決まったら教えてください」って言っていたのに。ぶつぶつぶつぶつ……。

というわけで、今年ずっと書いていた本、『世界一わかりやすいCプログラミングの授業』の見本が届きました。
あの、ここでいいわけしていいですか? 毎度のことですけど、書名には著者の意向は、ほとんどまったくと言っていいほど反映されません。私も、書名について、いくつか案を出したのですが、ことごとく却下されてしまいました。ぶつぶつぶつぶつ……。まあ、売るのは私じゃなくて出版社なので、そちらの意向が強く反映されるのも仕方ないことなのかも知れません。
で、「世界一わかりやすい」というのは、冗談……というと語弊がありますので、「著者はそのつもりで努力したんだ」と思っていただければ幸いです。
ちなみに発売日は、出版社のサイトによれば12月14日になっているようです(←いまだ知らされてない私)。amazonだと、なせか12月12日になっていますね。まあ、実物が私の手元に届きましたし、今週中くらいには発売されるんじゃないかなあ、と思います。

さて内容ですが、「いまさらCの本かよ」と思わなくも無い(んなこと著者が言ってどうする?)のですが、プログラミングのキホンということで。ここを読まれている方の中で、この本の想定読者層に含まれる方がどれだけいらっしゃるかわかりません(たぶん、それほど多くはない)ので、ここで宣伝してもあまり売り上げに貢献しないような気もしなくもありません。基本的には、これからプログラミング言語を勉強したいと思っている、特に若い人たちが気軽に読めるように書きました。「まえがき」の中で、この本の特徴ということで、こんなことを言っています。

構成上の最大の特徴は「見開き2ページで1テーマ」というところです。全部で80テーマあります。80テーマというのは最初に決めていたわけじゃなくて、書いていったらたまたまそうなった、というか、いま目次でテーマ数を数えで知りました。
その見開き2ページの中に「リード文」「本文」「リスト」「図」のための枠があって、そこに原稿をはめ込む形で書いたわけですが、文字数の制限がむちゃくちゃきつかったですね。
以前、どこかで、ある著者の方が、「見開きで1テーマ完結の本とか、枠が決まっていてそこに文章をはめこむ形態の本とか、そういうのを書くと死ぬよ」と言っていたのを記憶していますが、確かに死ねました。いやもう、大変なんてもんじゃなくて、「あと2文字、どうやって削ろう、おろおろ」とか、ずっとやっていました。まだ本文のほうならなんとかならなくもないのですが、Cのソースを文字数制限のある枠にはめ込むのは、めちゃくちゃ大変でした。
……って、このレイアウトを提案したのは自分だったのですが。すみません、文字通りの自業自得ってやつです。もうしません、許してください。

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