新・闘わないプログラマ No.408

散財


今まで使っていたノートPCが、買ってから3年が過ぎてそろそろ買い替えの時期かなあ、ということで注文していたものが週末に届きました。今まで使っていたのが松下のCF-R1Nというやつで、今回買ったのが、同じ松下のCF-R4Hというやつです。
珍しく、同じメーカーの、しかも同じ系列の製品を2世代続けて買ってしまいました。ちなみに私のノートPCの遍歴は、

富士通 → IBM → 松下 → 松下

という感じです。いずれも、いわゆる「1スピンドルノートPC」というやつで、内蔵されているのはハードディスクのみで、光学ドライブは付いていないタイプです。サイズはB5程度以下、重量としては1kg程度で普段持ち歩きができる、でも小さすぎてタッチタイピングができないというわけではない、というようなタイプですね。
「サブノート」なんていう言い方も昔はされていたようですが、最近はあまりこの言葉を聞きません。というか、この範疇に含まれるノートPC自体、最近はほとんど選択肢がありません。松下製を続けて買ったのは、私の希望に合うような製品が他に無かった、というのが、これに決めた最大の理由です。
さて、新旧の製品を比較してみますと、

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               CF-R1N                          CF-R4H
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      CPU      Pentium 3 866MHz (ULV)          Pentium M 753 (1.2GHz)
      Memory   256MB(標準)〜512MB(最大)        512MB(標準)〜1GB(最大)
      HDD      40GB                            100GB
      LAN      100BASE-TX, IEEE802.11b         100BASE-TX, IEEE802.11a,b,g
      OS       Windows XP Professional         Windows XP Professional
      バッテリ 7.4V 4.4Ah, 公称5時間           7.4V 7.8Ah, 公称9時間
      サイズ   幅240mm×奥行183mm×高さ37.2mm  幅229mm×奥行183.5mm×高さ41.6mm
      重量     960g                            999g
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ってな感じで、大幅に性能が向上しているわけではありません。以前、3年経って交換した時には、CPUのクロックが約3倍、メモリ容量が4倍、ディスク容量が約7倍と、大幅に向上していたものですが、もういい加減そういう進化の時代は終わったのかなあ、という印象です。OSだって、たとえばWindowsにしても、Windows 3.1 → Windows 95 → Windows 2000 という大幅な変化からもう何年も経っているというのに、さしたる変化が見られませんし。今度のWindows Vistaもどうなんでしょう。
「じゃあ、何も無理して買い換えなくても」と思われるかも知れません。いやまあ、実際そうなんですけど。まあ、3年もあちこち持ち歩いて使っていると結構ガタが来ているところもあります。あとハードディスクの容量を増やしたかったというのもあります。ハードディスクの大容量化だけでしたら、自分で換装することもできなくもないのですが、最近の1スピンドルノートPCによくある「ハードディスクリカバリ」、つまりハードディスクの見えない部分にリカバリ用のデータを入れておくタイプは、換装が結構面倒くさい。そんなわけで、この際だから……ということで買っちゃったわけです。
ううむ、いまいち理由になっていないような。ま、新しいノートPCが欲しかっただけなんだよー、ということで。
ちなみに購入は、松下の直販です。ここで買うとハードディスク100GBのモデルを選べるのと、3年間の特別保障を申し込めるのと、予備バッテリを割引価格で買えるので、多少高めなのですが(量販店のポイント還元分くらい)、ここで買いました。

さて、そんなわけで新しいノートPCのセットアップをこの週末に内職(=原稿書き)と並行してやっていました。なんとかある程度使えるようになりましたので、この駄文は新ノートPC(CF-R4H)で書いております。よくよく考えてみたら、私が今までに書いた原稿のほぼすべては旧ノートPC(CF-R1N)でのものでした。その間、故障らしい故障もしなかったのは、頻繁に持ち歩くノートPCとしてはきわめて優秀だったのではないか、と思います。
旧ノートPCは私のところからは引退しますが、とりあえず嫁ぎ先は決まっておりまして、そこでまた何年か動き続けることと思います。で、嫁ぎ先が決まっているので、新ノートPCのセットアップをさっさと終わらせる必要があり、内職(=原稿書き)と並行してセットアップをしていたわけです。
しかし、このセットアップというやつ、本当に手間と時間がかかりますね。「旧環境の設定情報をすべて吸い上げて、それを新環境に移す」なんてのが簡単にできればいいのですが、そういう仕組みも無くはないのですが、なかなかうまくは行きません。結局はドライバやら、アプリケーションやらをまっさらからインストールして、それぞれのアップデートをかけて、それから設定を行って、なんてことを延々とやって行かざるを得ず、もういい加減にいやになってきます。
なんか、インストーラも何もなくて、適当な位置に適当にディレクトリを作って、プログラムなど放り込んで、あとは旧環境からiniファイルを持ってきてコピーすればお終い、なんていう昔ながらのやりかたができるアプリケーションが一番単純でわかりやすいし扱いやすいかも、とか思ったりするわけで。
さて、アプリケーションのインストーラって、大きなお世話みたいなことをやりますよね。勝手にファイルの拡張子の関連付けを変えたり、変なところに変なファイルを放り込んだり、デスクトップやクイック起動のところに勝手にアイコンを置いていったり、なんだかわからないプログラムを起動時に動かすようにしたり。
で、ムッとするのがタスクトレイのアイコン。邪魔なので消したいのに、消す方法はアプリケーションによってさまざま。まだ2個ばかり消したいのに消せないアイコンが残っているんですが。以前も同じところでさんざん悩んだような記憶があるんですが ←だったらどこかにメモでもしておきなさい。

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