新・闘わないプログラマ No.400

5台まで


IT Proの「記者の眼」はなかなか興味深い記事が多く、よく読んでいるのですが、少し前に「Bフレッツの企業利用を推進するオトナの配慮」というのが載りました(会員登録していないと読めませんが、無料なので興味のある人は会員登録してみてください)。タイトルの「オトナの配慮」ってなんだよ、と職場で暇つぶし……いやいや、仕事の合間の気分転換にこの記事を見つけて、さっそく読んでみました。
NTTのBフレッツ(に限らずFTTHサービス)を、企業ネットワークに利用(特にバックアップ回線として)するケースが増えてきているんだよねー。でも、こういうFTTHサービスには、接続台数の制限が約款に定められていることが多いんだよ。Bフレッツの一番安いコースだと5台までしか繋いじゃだめってことになってるのよん。でも、接続台数なんて網側から監視できるわけじゃないから、実質野放しって感じ?
ってところでしょうか(かなり意訳)。さて、記事によれば、

一般的な企業のオフィスでパソコン10台というのはかなり小さい方だろう。また,パソコンだけでなく「IPを利用して通信する機器」(NTT東日本)はすべて制限の対象になるから,社員が少なくても10台を超えるケースは出てくる。電話機やPOS機器,店舗用の情報端末,ATMといった機器がIPを使って通信するなら数に入ってしまうからだ。

だそうですが、「IPを利用して通信する機器」をすべて合わせて5台以下、という条件は一般家庭であってもむちゃくちゃきついのではないか、と思うのですが。最近は家電製品にもLANインターフェースを持っているものが増えてきていますし、5台以下なんて制限はあっという間に越えてしまいそうです。
ちなみに私の住んでいる集合住宅では、FTTHのサービスとして(NTTのBフレッツではないですが)東京電力の「TEPCOひかり」のサービスが使えるようになった、という話は先日しました。そういえば、TEPCOひかりでの台数制限はどうなっているのか全然気にもとめていませんでしたので、慌てて調べてみました。「Q: 同時に複数の端末を接続することはできますか?」
いま私のところで契約しているのは「マンションタイプVDSL」コースですので、やはり5台のようです。この5台というのは約款(http://www.tepco.ne.jp/information/pdf/ipnetwork.pdf)によれば「自営端末設備」というのの台数らしいのですが、その「自営端末設備」の定義というのが「契約者が設置する端末設備」としか書いていません。いったいどこまでが自営端末設備に入るのかよくわかりません。困りました。まあ、いずれにせよ制限はかけていない(というか「技術的に、かけられない」か)ので、そこんところは「オトナの配慮」で、ごにょごにょ……。

ちなみに家のLANにつながっている「IPを利用して通信する機器」を挙げてみると、

と、これだけで13台あります。「IPを利用して通信する機器」とは言っても、ルータと、あと外部との通信を一切行わない機器は台数に含めないことを許してもらったとしても、まだ8台です(ルータ2台、無線LANアクセスポイント2台、プリントサーバを除外)。
このくらいの台数の機器はどこの家庭にも普通にあるのではないか、と思うわけで……え? ウチだけですか、こんなにあるの。

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