新・闘わないプログラマ No.388


先日、100MB超のデータを知り合いのところに送ろうとして、さてどうしたものか、はたしてどういう方法が一番いいんだろうか、と悩みました。これがせいぜい数MB程度でしたらメールに添付という手も取れますし、数10MBでしたら、契約しているプロバイダのウェブスペースに暗号化でもして置いておく、という手も取れなくはありません。でも100MBを越えるとそれもなかなかできません。今まででしたら、こういう場合にはCD-RやCD-RWに焼いて郵便で送ったりしたのですが、それも料金もかかるし面倒です。
まあ、いろいろと解決策はあるのでしょうけど、今回は家のテスト用PCをwebサーバにして、そこにファイルを置いておいてそれを持って行ってもらう、という形にしてみました。基本的に家では通常webサーバは運用しておりません。ここのサイトを常時稼動している家サーバで公開する、なんてこともできなくは無いのですが、面倒くさいことが嫌いな私としては、そういうののお守りはしたくないなあ、と思ってしまいます。だいたいにしてファイルサーバも同居しているような家サーバを外部に公開なんてしたら……クラックされて、あんな写真やらこんな写真やら、ヤバげなものが外部に流出して……いえなんでもありません。
とにかく、テスト用PCにLinuxを入れて、持って行ってもらうときだけ立ち上げて、なんて感じにしました。家でwebサーバを立ち上げて、それを外部に公開するテストはかなり前に一度やってみたことがあるのですが、そのときにはどうもうまく行きませんでした。途中にNAPTをやってるルータがあって、そのルータの用語で言う「バーチャルサーバ」の設定を行って、外部からの接続ができるようにしたのですが、すぐに通信が止まってしまうという障害がありました。まったく繋がらないわけでもないし、ある程度は通信ができるし、と言う感じで、そのときには面倒くさくなってそのまま放っておいていたわけです。
この週末にもう一度そこのあたりを調べてみようと、外部からいろいろとアクセスしてみて、ログを確認して……とやってみたところ、どうもルータに問題がありそうだ、というところまでは判明しました。で、電源を入れ直したり、設定をリセットしたりしてみたのですが現象は変わらず。次にメーカのサイトで新しいファームウェアが出てないかどうか調べてみたところ、ありました。とりあえずこの新しいファームウェアを入れてみたところ、何の問題もなく外からの通信が行えるようになりました。
というわけで、むやみに新しいファームウェアを入れるのもなんだけど、だからと言っていつまでも入れないのもやっぱりなんだったりするわけで、まあようするにそういうことで(意味不明)。

で、ここまでは実は前振りでして、ここからが本題です。
そうやってなんとか外から、家の急造webサーバに対してアクセスできるようになったので、件の100MB超のファイルを持って行ってもらったのですが、ダウンロードがなかなか進みません。転送速度は50KB/sec(≒500Kbps)程度しか出ていません。家のいまのインターネット接続はCATVがメインでこいつが公称8Mbpsです。とは言えこれは下りの速度で、上りはたったの512Kbps。なので、上り帯域をほぼフルに使っている、ということでこれ以上は仕方なさそうです。
とりあえず、今までに上りの速度で困っていたことは無かったのですが、こういうふうに外にデータを出すことが多くなるのなら、もうちょっと上りの速度があったほうがいいかも知れません。

で、「ここまでは実は前振りでして、ここからが本題です」と言ったのに、まだ本題に入っていません。
さて、先ほど「家のいまのインターネット接続はCATVがメイン」と書きましたが、実は他にADSLも契約しています。家で、バックアップ回線が必要な「ミッションクリティカルな業務」をやっている……などということはもちろん無くて、せいぜい去年ネットワークの本を書いたときに多少役に立ったかも、と言う程度です。あとは遊びと単なる自己満足ですね。現状ではルータに静的な経路を設定して、CATVとADSLの2回線にトラフィックを振り分けています(などと書くとなんか凄そうですが、全然大したことはありません)。
実は、今住んでいる集合住宅はNTT局からかなり遠く、ADSLでは速度があまり出ていません(下りで1Mbps以下)。しかも電話がかかってくるとADSLのほうが切れます(これは、なんとかいう装置を交換すると直るらしいのですが、別にメインの回線じゃないし困ってないので、放っておいています)。そんなわけでそろそろADSLは止めてもいいかなあ、と思っていたところ、こんどこの集合住宅まで光ファイバを引くことになったようで、そっちに乗り換えようかな、などとも考えています。そうすれば、上りの転送速度も改善されるでしょう(たぶん)し、ADSLよりもしかすると安く上がりそうですし。
「光」と言えば、公団住宅(じゃなくて今は何て言うんですか?)に住んでいる知人が、電話回線は途中が光になっていてADSLが使えないし、公団(じゃなくて、何でしたっけ?)は光ファイバを引くのを最近まで認めてくれなかったし、ということでフレッツISDNをずっと使い続けていました。実は、そのISDN用のTAは実は私が不要になったのをあげたやつだったりします。なんか最近そのあたりの方針が変わったらしく、光ファイバの接続サービスがやっと使えるようになったそうでフレッツISDNより安い料金で通信速度は雲泥の差なわけで、即効でそっちにしたみたいです。
で、「いままで使っていた黒い機械(←ISDNのTAのこと)、いらなくなったから返すよ」と言われました。でも、いまさらそんなもん返してもらっても……ねえ。

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