新・闘わないプログラマ No.340

ディスクが狭い


最近、というかここ1〜2年ほど、ハードディスクの大容量化と低価格化が、それ以前と比較して足踏みしているような気がするのですが、気のせいでしょうか。一頃は、ディスク自体が物理的に壊れるより以前に、1年くらいで「こんな小容量のディスクで貴重なインターフェースを1個消費できんわい」ってな感じでお蔵入りしてしまう場合が多かったのですが、最近はそれほどのことでもないようです。
「AKIBA PC Hotline!」の「IDE HDD最安値情報」を見ても、300GBという製品もあるようですが、まだまだ値段が高く、「1GB単価」の安い売れ筋の製品は120GB〜200GBのディスクのようです。これって、1年くらい前とあまり状況が変わってないように見えます……確かに、1GB単価は下がってますけど、売れ筋商品が大容量のに移行していないわけで。
まあ、「善良な一般市民」はディスクを何百GBも使ったりしないようなので、もういい加減大容量ディスクのニーズが減ってきているのかも知れません。

さて、私自身のことを言えば、家のデスクトップPCのほうは、160GB+120GBでいまのところあまり問題ない状況なのですが、ノートPCのほうは40GBでかなりキツイ状況です。私はノートPCを約3年おきに、いままでに3台買いました。その3台のノートPCのハードディスク容量の推移は、

800MB → 6GB → 40GB

という感じで増加しています(すべて、ノートPCを買ったときに内蔵されていたディスクの容量)。ほぼ7倍になっていることがわかります。つまり、3年でハードディスクの容量は7倍になっているということです。最後に買った(いま使っている)40GBのディスクが搭載されているノートPCは 2002年の11月に買っていますから、この7倍の法則に従えば、来年(2005年)の秋には300GB程度のディスク容量を持ったノートPCが発売されているはずなのですが…どう見てもそこまでは行かないような気がします。
たとえば、このノートPCを買ってからいま現在20ヶ月を経過していますから、これを3年で7倍になる指数関数で計算してみますと、20ヶ月だと約3倍という値になります。つまり、現在120GBのハードディスクが搭載されているノートPCが発売されていてもおかしくはないのですが、そもそもノートPCに入る2.5インチハードディスクで120GBくらいの容量のはまだ無かったような……。私の持っているノートPCの後継機種でも60GBが最大ですし。さらに悪いことに、最近は軽量化のため、2.5インチじゃなくて1.8インチのハードディスクを搭載するノートPCが増えてきたようで、これの大容量化ということになると、ますます望み薄のように見えます。
ノートPCで、なんでそんなに大容量のディスクが欲しいんだ、と思われるかも知れませんが、光学ドライブが付いてない、もし付いていたとしても必要ありそうなCDやDVDのディスクを全部持ち歩くわけにもいかない、という状況下では、データはできるかぎりハードディスクに全部入れておきたいわけです。外ではインターネット接続環境だって限られているので、地図ソフトや辞書や百科事典やなんやらもすべてハードディスクにフルインストールしていますし。
その上、録画したものを外で見たいなあ、とか思いはじめると、ディスクはいくらあっても足りません。今のノートPCなど40GBのハードディスクが付いているにもかかわらず、DVD1枚に録画した内容がなんとか入るかどうか、というくらいです。

と考えていくと、なんのことはない、

ってことなんですね。動画以外に、GB単位の容量が必要なファイルってそうそうないですもんね。って、あ、そうだ。Winnyのキャッシュとか、そっち方面もあるか。
そういえば以前、Winny作った47氏はハードディスクメーカーの社員だ、という噂(デマ)を耳にしましたが、Winnyで一番利益を得たのがハードディスクメーカーではないか、というヨタ話に尾ひれがついてそんな話になったのでしょう。
っていうことはなんだ、Winnyがポシャるとますますハードディスクの大容量化の必要性が薄れ、値下げも望めない、という展開になる…のか?

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