新・闘わないプログラマ No.281

描けない


某月某日、某所にて、某氏から、 「Leptonさんって、絵とかイラストとか、そういうの描けちゃったりするんですか?」
「あ、ダメです。全くダメです。完璧に出来ません」
と、間髪をいれずに答えてしまった私なのでした。余談ですけど「間髪をいれず」と書こうとして「かんはつをいれず」と入れたのですが、なぜに変換してくれないんだ、MS IME 2000よ。「かんぱつをいれず」だと変換するのに。思わず辞書を引いてしまったではないか…辞書(「広辞苑 第五版」と「新明解国語辞典 第五版」は見た)を調べた限りでは「かんぱつをいれず」という読みは載ってなかったんだけどなあ。ぶつぶつぶつぶつ。
とまあ、そんなことはどうでもいいのですが、とのかくですね、私は絵が全く描けません。そりゃあもう、幼稚園児並と言ったらあまたの幼稚園児に失礼ではないだろうか、と思うほどです。いや、ま、そんな偉そうに言うことでも無いのですが。
そもそも芸術関係はどれも、見たり聞いたりするのは好きな場合が多いのですが、自分でやるものに関しては、子供の頃からどれもさっぱりでした。音楽だって聴くのは好き…と書いて、よくよく考えたら最近ろくに聞いてないことに気づきました。久々に聞いてみるか、と目を瞑って適当なLP(←うち、音楽CDがほとんど無いんです)を取り出して聞きながら、ここを書いています。しかし、偶然取り出したLPっつーのが、ショスタコーヴィッチに交響曲第7番、ガチャガチャいっていて落ち着かないことこの上ない。もうちょっとこう、なんというかあっさりした曲をかけるべきだったかも知れません。この曲が終わったらもっと静かな曲をかけようっと。
ううむ、相変わらず話が逸れるなあ。要するにそういう方面は子供の頃から全くだめだった、ということです。そんなわけで、これではいかん、と思い学生の頃に始めたのが写真。絵や音楽と違って、技術が無くてもシャッターボタンを押せば、何かの間違いで傑作が撮れるのではないか、と思ったのがそもそもの動機。でも、それは勘違いだった、ということも嫌と言うほど思い知らされたりもしたわけでして…。
で、その駄作の山を何とかしようと、当時は高かったMacintoshを買って、撮った写真をPhoto CDで焼いてもらって、Photoshopを使っていろいろと弄ってみたりして、それでなんとか誤魔化せないものか、などと無駄な努力をした話は今までにも何度か書いていますね。しかし、いったい写真のためにいくらお金を費やしたんだ、私は。多分「三桁」万円であることは想像が出来るのですが、それが100万円であるのか、999万円であるのか…あまり考えたくない話です。

って、何でこんな話になったんだろう?
とにかく絵が描けない私なのですが、それでいろいろと困ったりすることもあるわけです。私のやっている仕事の上でも、図を書かないといけない状況というのは多々あるわけですが、そういう方面のセンスが皆無の私に単純な図とは言え、そんなものを描かせてもどういう結果になるかは、火を見るより明らかですね。
などと偉そうに自分の能力の無さを暴露しても仕方ないわけで、私としては絵が描ける人は純粋に「すごい」と思ってしまいます。それだけで尊敬してしまいます。だいたいにして、このサイト、文字ばかりで「うちのサイトは文章で勝負していますから」などと言えば聞こえがいいけど、その実体は…だいたい「文章で勝負」してるんか? 勝負できるほどの文章力なんか? などと自己突っ込みをしてしまいたくなります。
ええと、話を元に戻しまして、先日あるコンピュータ関連のプレゼンテーションというかセミナーというか、そういうよく分からんものをやるために、話すネタになる資料作りをしました。当然、そういう人に見せる資料って図を満載するわけですね。というか、文章をだらだら書いたって誰も見ちゃくれないわけで、図をぱっとみせてなんとなく分かった気にさせる、というのが重要だったりします。
で、四苦八苦しつつもなんとか仕上げたのですが、ある図の中にどうしても人物の絵が欲しい、ということになりましてですね…へ? 人物ですか? いや、それは…人物のイラストなんて、私に描けるわけないじゃないですか。いったいあなた何を考えているんですか? 2ちゃんねるあたりでよく見かける、いわゆるAA(アスキーアート)でもパクって載せちゃおうか、などと真剣に思ってしまった私なのでした。だいたい、一番身近にあるだけに、一番難しいのではなでしょうか、人物の絵。写真でもポートレートが一番難しい、って言うし。

ううむ、いったい何を言いたかったのかさっぱり分からない、まさに「駄文」になってしまいました。まだ手抜き企画の影響を引きずっているのかも知れません。ごめんなさい。

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