新・闘わないプログラマ No.171

サーバ


果たして「サーバー」と書くべきなのか、それとも「サーバ」と書くべきなのか、というのはもしかしたら重大問題だったりするかも、などと思ったりしていつも悩むところなわけですが、だったら「server」と書いちゃえばそれで全ての問題が解決するかと言うと、それはそれで「なんだ、このやろ、得意になってエーゴでなんか書きやがって。そこまでするんだったら、全部英語で書かんかい」と突っ込まれて薮蛇になったりして…はい、すみません、全部を英語でなんて、英語力の全く無い私にはとても書けません ←いや、日本語力だって、かなり怪しい。
さて、語尾に「-er」「-or」なんてのがあると、それをカタカナ表記する場合、世間一般では長音記号を使うようですが(新聞なんかも大体そうじゃないでしょうか)、かと言って「ドアーに手を挟まれないように…」などと書いてあるとなんかちょっとヘンな気もしないでも無いわけで( >東急電鉄)、さらに進んで「データー」(data)という表記を見ると、それはちょっと行き過ぎのようにも思えるわけでして。
逆にJISの基準に従うと、2音節以上の単語の場合、語尾の「-er」等には長音記号を使わないそうで、技術系の文書の場合、この基準に従って書かれているものが多いようです。さすがに1音節の単語の場合に長音記号を省いたら、何が何やらわからなくなりますね。私の書く駄文も、原則としてこれに則って書いているつもりです…けど、何せいいかげんな書き方しているもので、原則から外れている場合も結構あります。
ところで、そのJISの基準では、句読点に「.」(ピリオド)と「,」(カンマ)を使うことになっているようですけど、私はこれはどうも好きになれないので、ご覧の通り「。」と「、」を使っています。

ところで、別に今回は文章の書き方について講義したいわけではなく(どちらかと言うと、私が教わりたい…面白い文章の書き方とか)、「サーバ」にしようか「サーバー」にしとこうか、ちょっと悩んだもので…。
さて、少し前に書いたようにWindows2000にActive Directoryをばりばりに使った(怖いもの知らず、とでも言うか…)システムに、先日からちょっとばかり絡んでいます。
私自身、以前から使われていたNTのドメインネットワークのシステム(って、正式には何か名前が付いているのかな?)しか触ったことが無くて、Active Directoryの全貌はいまいちよく見えてこない、というか面倒くさくてよく調べていないので、偉そうなことは全く言えません。その辺の設定自体も、全然別のところでやっていますので、私は手出ししていませんですし。
ところで、NT4までは、「ドメイン」と言う言葉は、NT Serverのドメインコントローラによって管理される「ドメイン」と、DNSの世界の「ドメイン」という2つがあって、全然別物だったのですけど、今度はそれが一緒になるみたいですね(従来どおり、別にする方法もあるのかも知れませんが)。
まあ、今までが紛らわしかったので、一緒になるに越したことはありません。「ドメイン」なんていう一般的な単語をあちらこちらで別な意味で使われていては混乱が生じるだけですし。
そういえば、一般的な単語と言えば「コンピュータ名」なんてのもありました。笑い話に、
「このパソコン、なんかネットワーク関係が調子悪いんですけど」
「んじゃあ、ちょっと調べて見るからそのパソコンのコンピュータ名を教えて」
「ええと、IBMのThinkPad 240です」
「…」
なんてのがあったりしますけど、「コンピュータ名」などと言う、あまりにも一般的な言葉を、ある特定の意味に使われちゃったりするのは結構困りものですね。で、分かってる人同士では「コンピュータ名」と言わずに「NetBIOS名」という言葉を使ったりしますけど、世間では通用しないし。

話が逸れちゃいましたけど、とにかくWindows2000(特にServer)をいろいろと触ったりしている今日この頃の私です。
でもって、以前から私も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も言っているように、Windows NT/2000 Serverのように、サーバにGUIを乗っけて、その上からじゃないとほとんど何も出来ないような仕組み、ってのは勘弁して欲しいですね。それも、そのサーバの使用目的が重要であれば重要であるだけ、そういう余計なものでトラブルの可能性を増やすのはちょっと…。
私がいま絡んでいる件のシステム、もうすでに本番運用が始まっていて(といっても、まだユーザが少ない段階なのですが)、サーバが落ちたりすると結構面倒なことになるんですけど…いや、ユーザにはそれほど迷惑がかからなくても、本番運用ということで、監視システムも動いていて、その監視に引っかかると、報告書を書いたりして面倒なわけです。
と、前置きが長くなりましたけど、つまりですね、数日前、Windows2000 Serverが動いているサーバ機、1台落としてしまいました…というか勝手に落ちてしまいました ←私は何も悪いことはしていません、ということの婉曲的な表現。
何がどうなったか、と言うと、ある日、やたら負荷が掛かっている、というか動きが鈍いサーバが1台ありました。早速、状況を確認するためにそのサーバにログオンしようとしたわけです。
ログオン自体の動作もかなり遅くて、1分くらい待ってもまだログオン中のままでした。「あ〜あ、これがUNIXなら、telnetかなんかでログインしてすぐに状況を見れるのになあ」と思いながら、キーボードやらマウスをカチャカチャやってたら、いきなり画面が真っ黒に…。
NTの「青い画面」ってのは有名ですけど、いきなり真っ暗になるのはあまり見たことがありません。呆然とその真っ黒な画面を眺めていると、リブートして、またOSが立ち上がりだしました。
原因はまだよく分かっていません。ハードウェアとの絡みがあるような気もしますけど、ディスプレイドライバ関連もちょっと怪しいのではないか、などと思っています。ディスプレイドライバのバグでNTが落ちる、ってのは結構ありがちらしいですし。
とにかく、GUI部分を切り離せないサーバ用OSって嫌い。特にWindowsNT/2000のように、GUI部分とOSのかなり深い部分が密接に絡み合っているようなのは…まあ、描画性能は出しづらいのかも知れませんけど、UNIXとX serverのような浅い関係の方がずっといいです、サーバ用OSなら、特に。
Xなら、どうしてもサーバ管理をGUIでしたい、という場合でも、当該サーバ機では管理用アプリケーション(Xクライアント)だけを動かして、GUI部分のXサーバは別な機械で動かすことも出来るわけで。まあ、NT/2000の管理用アプリケーションだって、ほとんどのものはリモート管理も出来るようになってるじゃないか、と言われればそれはそうなのですけど、それはそのアプリケーションがそうなっている、というだけで全然話は違うわけです。
まあこう言う管理は、実際にはGUIでやるより、telnetで入って、コマンドでちょこちょこっと管理することの容易なUNIXの方がはるかに便利、と思っちゃうのですけどね。

さて、本番可動しているサーバ機を落としちゃったわけで、面倒なトラブル報告書などというものまで書かざるを得なくなってしまったわけですが、一方で「お、これ、来週の駄文のネタになるなあ」と考えてしまった私だったりもするわけでして。

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