新・闘わないプログラマ No.154

パッケージソフト


パソコン向けのパッケージソフトって、ワープロとか表計算とか主な分野ではもうほとんど寡占と言うか独占が進んでしまっていて、いまさら新規に参入する余地が皆無に等しかったりするかも知れません。
まあ、Linuxあたりのオフィススイートあたりはまだいろいろと攻防が繰り広げられていたりするようなのですが、Linuxでワープロとか表計算とかを使うような用途が今後普及するのかどうか、と言われれば、現状ではそれは難しいだろうなあ、普及しないだろうなあ、というのが、私の正直な感想です。
余談ですけど、これをもって「Linuxブームは終わった、Linuxは結局Windowsの当て馬として使われたに過ぎない」などと言うバカな論調も散見されるようですけど、まあ実際に「ブーム」だったかどうかはともかく(「Linuxの最大の利用目的は『インストール』だ」っていう話もありましたよね)、少なくとも、うちでは、家庭内サーバとして活躍中です…そう言えばあのサーバ、もう、何ヶ月もリブートしていないなあ。

ああ、また話が逸れた…。
とにかく、ワープロソフトをとってみても、今の日本の現状を見ると、Microsoft Wordと、あと一太郎くらいで、あと何があったっけ?? ロータスの…あれは何て名前だったかなあ、なんかありましたよね。うちのノートPC、IBM製なので、ロータスなんちゃらオフィスっていう製品が付いてきたのですけど、一度もインストールしてませんです。
さてさて、振り返って10年くらい前を考えてみますと、日本語のワープロソフトにもいろんなのがあったように思います。MS Wordはまだ日本語版は出てなかったのではないかと思いますし(Macintosh用も日本語版は無かったですよね、確か…というか、MS Word / ExcelってMacintosh用のソフトだった、ということを知らない人も多い今日この頃)、「一太郎」と「松」が二大ワープロソフトとして争っていたころだったと思います。
ほかにどんなワープロソフトがあったかなあ、「P1.EXE」とか「VJE Pen」とか、そんな名前は覚えていますけど…。

ああ、すぐ話が昔話になってしまう…。
今回はそんな昔話がしたいわけじゃなくて、「いまさら新しいパソコン用パッケージソフトで市場に参入するのは難しいよね」ということが言いたいわけでして。
でも、全く参入の余地が無いか、と言えば、必ずしもそうでも無いわけでして、なんかよく訳のわからんユーティリティソフトの分野とか、そんなあたりならば、多少はそういう余地があるようです。
この分野と言えば、色々な意味で有名なソースネクストなんて会社があります。そう、あの「驚速なんちゃら」とか「凄速なんちゃら」とか「携速なんちゃら」とか「爆速なんちゃら」…あれ? こんなのは無かったか、まあいいや…とか、そーゆーソフトをいっぱい出している会社です。
「いったいいくつユーティティソフトを出せば気が済むんだよー」とか、「何で、ソフトの発売前から『ユーザの絶賛の声』が会社のサイトに載るんだよー」とか、まあ、いろいろと話題を振りまいてくれる会社でして。まあ、そのノリは、雑誌の裏表紙に載っている「使うだけで背が伸びる」とか「付けているだけで恋人が出来る」とか、そんなやつに近いものがあったりしますね。
この会社、小さなユーティティソフトを山のように出し続けていたりして、まあそれはそれですごいなあ、と思うわけですけど、なんかほとんどのユーティティはWindowsの標準機能やフリーソフトでも間に合うような奴ような気がしないでもない。
そういえばこれも余談ですけど、週末に秋葉原をうろついた時に(「なんちゃら98」という名前だったので多分、旧バージョンだとは思いますが)、道端で1000円位で大量に投売りされていたのを見かけました。
もちろん、初心者にとっては、フリーソフトの類を入れる、ってのは結構大変なことなのであろうと推測されますし、またちゃんとしたサポートが期待できる(かも知れない)パッケージソフトを買うのは安心だという気持ちもあるでしょうから、それが一概に変だと言うつもりはありません。そんなあたりに、こういう市場が生まれる余地があるのだろう、と思いますけど、パッケージソフトの世界って、定番のソフト以外は、こういう市場しか残っていないとしたら、それはそれで寂しいなあ、などと思っちゃうわけでもあります。
とは言うものの、パッケージソフトを不特定多数に売って行くような商売って、いろいろな意味で結構大変だと思うし、なかなか難しいところはあるんでしょうね。
私自身のことを言えば、そういう方面の仕事はしたことがありませんし、今後もそういう仕事にかかわることは無いと思います ←仕事として考えたらあまり儲かりそうにないし。

ところで、このソースネクストと言う会社のパロディで「ショーユネクスト」ってのがあって、そこのサイトを初めて見たときに大笑いしてしまいました(ちなみに職場で)。この会社(なのか?)のホームページは無いみたいなので、製品(?)紹介のページにリンクを張っておきました。
でも、このパロディ、ちゃんと動くソフトを提供していますから、かなり凝っているというか、なかなかやるなあ、と思ったりして…私も冗談で作ってみようかなあ、この手のパロディソフト ←まともなソフトを作っているような時間的余裕が無いもんなあ…。

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