思ツタコト No.32

誤魔化し方


わはははは、やってしまいました。間違いました。しかもメールをもらうまで全然気づきませんでした。
いや、先週書いた新・闘わないプログラマ No.78「C言語入門書」でのお話です。

関数の宣言のときに、関数の型を省略した場合はintと見なされる、というのもどうやら知らないような書き方だし。

はい、嘘です、デマです、間違いです。「宣言」ではありません「定義」です。他人の本の間違いを嬉しそうに指摘しておきながら、その本人がこれですもんねー。でも、これだけならまだかわいげもある間違いなのですけど、その後がいけない。下の方で「『宣言』と『定義』などの用語を混同している」ような入門書は駄目な入門書だ、なんてことをエラソーに書いています。それって要するにテメーのことじゃん。
早速、知り合いからメールが来ました。「あれー、エラソーに書いてるけどさあ。それって『宣言』ぢゃなくて『定義』ぢゃないのー、うりうり」っていうメールを。はい、そのとおりでございます。とにかくあわてて直しました、こっそりと。

さて、ここはどうやって誤魔化したものでしょうか。
まず考えられるのは、こっそり直してあとは知らん顔をする。つっこまれたら「え? 間違っていたところをこっそり直した? そんなことしていないよ。どこに証拠があるんだよ」と開き直る。
でも同じ開き直るのでも「わざと間違えて書いたんだよー。どれだけの人が指摘してくるかと思って。君が初めてだよ、指摘してきたの。えらい、えらい」と言って、ホメ殺し(←もう死語だって)する手もあるな。
「私は間違いなく『定義』と書いた。なのになぜかそれが『宣言』になっていた。これは私を陥れるために仕組まれた○○(←適当に埋めて下さい)の陰謀に違いない」と言って陰謀論を展開する、というのもいいかも知れない。

はい、ごめんなさい。そんな馬鹿なこと言っている場合ではありませんね。素直に謝ります。間違いでした、ごめんなさい。正しくは、

関数の定義のときに、関数の型を省略した場合はintと見なされる、というのもどうやら知らないような書き方だし。

となります。謹んで訂正させていただきます。m(_ _)m

でも、最大の問題は、間違いに気づいたときに「やったー、これでコラムのネタが出来た」と思った私自身のモノの考え方だったりするかも知れませんけどね。

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