ALCYONE LEGEND For VRオイル&水漏れ対策修理3
冷却ホース付近です。
ホースの途中に銀紙が巻いてあるのは、構成上どうしてもエキゾーストパイプの近くにありますので耐熱用の為に巻いてあ
ります。
右側画像の赤丸の部分が何となく膨れてきていますので、こういう状態になると破裂やピンホールに至りますので注意が必
要です。
しかし、この付近は狭いので車載の状態での確認は困難ですので、出来れば一度、修理工場でタービンを外しての整備をさ
れたらどうでしょうか。
タービンの冷却水の取り出しパイプ付近です。
このパイプはクーラントの管理が悪い車はパイプ内が錆びてピンホールが開く場合がありますのでこの場所も要注意ですね。
右側画像の緑色の場所にパイプを上下に挟んで銅製のパッキンが入っています。
このパイプの純正部品番号は
14430AA002でラベル表示は
PIPE CP-TURBO NO2となっています。
値段は98年度末で¥5840です。
タービンへのオイル供給口です。
この部分のパイプは後述しますが、この箇所からも極、たまにオイルが滲んでくる場合があります。
何かの整備時にこの部分のパイプの取り付けボルトを外して、パッキンを交換せずに再使用した場合は滲む可能性は高いですね。
オイルパン付近の画像です。
オイルパンのパッキンはコルクなので経年変化で硬化してオイルが滲んできます。
滲んできたオイル気が埃を呼んで毛細管現象でじわじわと汚れが拡がっていきますので知らない間にオイルパン廻り
がベトベトになったりします。
私はこのエンジンを組み立てる場合、純正使用のオイルパンガスケットは使用せずに液体パッキンのみを塗布して組み
立てますが液体パッキンはシリコンが含有されていてゴムみたいになり小さな隙間へもベチャーと入り込み、耐久性は
コルクの比ではありません。
ヘッドガスケット付近です。
左側画像の矢印部分がクランクケースとシリンダーヘッドとの境目ですがこの部分に通称ヘッドガスケットというもの
が入っています。
左側ではオイル漏れは発生しておらずに僅かにオイル気が付着している程度ですが右側画像ではオイルとクーラント
成分の混じった緑色の液体が滲んできています。
こういう場合はガスケットを交換しなければならず、車載状態では作業性が悪い事もあり、エンジンを降ろす事にしま
した。
エンジンの降ろす作業はVX6気筒編で詳しく解説していますが、このオイル、水漏れ対策編が終了後4気筒エンジン
フルオーバーホール編がスタートしますのでここで紹介しますのでお待ちください。
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