この額は、いわゆる耳と呼ばれる部分を内側にするデザインなのですが、これがぱっと見ると、普通の額の上から耳付の薄板を貼っているように思われるようで、そのことを聞かれると、ここぞとネタばらしする姿に自己満足具合が感じらて、我ながら子供っぽいと思ったり思わなかったり…。
横からみれば、框が一体であることがわかるのですが、もう少しわかる方には、木組みが少し変則的な仕口であることにも気付いていただけると思います。
仕口というのは伝統的なものというイメージをお持ちかもしれませんが、どうしてもそれではそのときのデザイン(意匠)を納めることができないということがあり、そのときには基本的なものをベースに変則的な仕口を考えることがあります。
わざわざそんなことをしなくても、貼れば簡単で仕事も早いのに…、と思ったりもするのですが、変なところで見栄っ張りなんですねー。
ただ、手前味噌かもしれませんが、木組みでできてる感は表れていると思います。
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