愚行連鎖 WorksGBの道具達-23

Poorman's Audio/Video…の巻


安物ステレオTVの音…

座敷/客間に設置しているTVのことである。
この我が家唯一の畳の部屋は名目上「客間」と言うことになっているが、その実ビデオルームとしての機能を果たしている。
徒歩数分の所にあるレンタルビデオショップ(カミさんのHP参照)常連の我が家の面々が借りてきたビデオを楽しむ部屋である。
昨年の夏、それまで10年近く使ってきた19’のモノラルTVのブラウン管が逝去してしまった。
あるべき所にあるモノがないのも寂しいので急遽三菱製のステレオTV(21')を購入したのだが、いかんせん安物。音が耳障りなのだ。
色々考えたのだが、都内の住宅密集地故、本気のサラウンドシステムなど入れた日にはご近所さんとの関係が悪化しかねない。
そんなある日、PCショップで激安小型のスーパーウーファーシステムを発見したのだった。

パッケージ 箱である。

売価は税別5,980.
とんでもなく廉いスピーカーシステムである。
内容物は

である。
ボディの色は箱にある「パーソナルコンピュータホワイト」と購入した「黒」があった。

microlab MODEL:M200 THE SUB-WOOFER SYSTEM MULTIMEDIA SPEAKERS

SPECIFICATION
Frequency response:40Hz-18KHz
Power output:30W RMS(15W+2×7.5W)
Sensitivity:18mV/woofer,200mV/satellite
Sperker impedance:4ohms
Sperker unit:4"(10.16cm)woofer + 3"(7.62cm) satellite,Magnetic shielding
Weight:5.4kg


サテライトスピーカー

何ともかわいらしいスピーカーであるが、サイズの割に重たい。
これは結構期待できるかも…

これはとりあえず置いてみたところ。
この位置だと結構シャリシャリと気になる音になる。このサテライトの置き場所でかなり音色は変わってくるようである。

サテライトスピーカー

サテライトスピーカーを正面から見たところ。
樹脂製のボディとスタンドは着脱式である。
設置位置が固まったら。スタンドを外してしまってマジックテープなどでTV本体に固定するのも良いかも知れない。



ウーハーユニット正面

こちらはスーパーウーファーユニット
見てくれよりから想像するよりずっと重い。

昔人間なので、オーディオは目方で判断してしまう。
アンプの類ならトランスが大きければそれを支えるフレームも重い。スピーカーユニットは、当然マグネットが大きく、巻線が多ければ重くなる。
エンクロージャー板厚があってしっかりしていればまたまた重くなる。
つまり、重ければ重いほど偉いのだ。
(実際にはそれほど単純ではないらしいが…)
正面にはバスレフダクトと、小さなボリューム/BASSボリュームが付いている。
畳直置きは気になるので何らかのインシュレーションを考える必要がある。

ウーハーユニットリアパネル

背面にはステレオミニミニジャックのインプットとサテライトへの出力、メインスイッチと電源コードが配置される。
断面を見る限りではそこそこ厚いエンクロージャの様である。
元々がパソコン用のユニットなので、果たしてテレビ用のスピーカーシステムとしてはどうか…
まぁ、駄目もとの値段である。
失敗なら他に流用の場所はいくらでも考えられる。
少なくとも安物TVの内蔵アンプとショボいスピーカーより悪いことはないだろう。
ある程度の音が確保できれば、後はセッティングで何とかなるような気もする。
元々がTVをそれほど見る方ではないのでこの環境にそんなに出費する気は更々ないのだった。


5.1サラウンドには少なからず魅力はあるが、部屋中ケーブルを引き回さなければならないのはちょっと…
だいたい、どこの試聴室で聞いてもAVサラウンドシステムの音は、異様に低域がブーミーなだけで、単に低周波振動さえ出ていればいいと思っている節すら感じられる。
かつて言われた“ドンシャリ”なんてぇかわいらしいモノでは既にない。
あれがいい音なんだとしたら、オーディオ趣味なんて恥ずかしくて言えないぞ。
(ちなみに、私は“オーディオ趣味”は持っていない。耳障りでなく音楽が楽しめれば何でも良いのだ。だいたい、オーディオマニアは6,000.のスピーカーシステムなんざ買わないぞ)

それに日本家屋でそんなに思い切った音を出してオーディオ/ビデオを楽しむのは難しい…

前にお伝えした家庭内LAN工事でこの部屋にも1系統の配線を済ませてある。
これはご想像の通り、来るべくネットワークゲーム機への先行投資である。
(もう少し安くなったら、この部屋にもプレステ2、入れるんだもんね)

最終セッティングとインプレッションはまた後日…(引っ張る、引っ張る)

しかし、先日気づいたのだが、TVの音の悪さはハードウェアだけの責任ではなさそうである。
無神経の極みのTV放送の音声、特にCM関係の音声ミキシングは神経を逆撫で、喧嘩を売っているようなモノが多い。
元来、TVはFM波なのでその気さえあれば、もっともっといい音が提供できるはずである。
TV視聴者の感性なんざ、この程度、と思われているとしたら随分じゃないか?
そんな低劣なソースに多額な出費をして良いオーディオを設置するなど愚の極みのような気もする。税別5,980.だって過大投資かも知れない。


オマケ:お馬鹿総攻撃を撃破せよ!

子供部屋AVシステム


先日、子供たちの部屋のビデオを触ったらなんだかぴりぴりリークしている…
ヤバいっ!
子供部屋に設置したTVは15年モノのパソTV(音声信号付きRGB端子付)で、ビデオもその位のお下がりモノであった。
TVも本体のチューナーがイカレてしまって、ビデオ経由でないと放送が見られなくなっていた。
これは、(仕方なく)進級進学祝いにかってやったモノである。
とにかく限られた予算内で最安価に揃えた、韓国はサムスンのステレオ14'TV、AIWAのHi-Fiビデオデッキである。
脇にあるのは、同時購入の現在一番安価であろうフルソース(CD、MD、TAPE、Radio)のマイクロコンポ、AIWA製である。
質よりも、とにかく優先インフラ整備と言うコンセプト。
息子たちは音質などには全く頓着していないようなので、これでイーのだ。
しかし、どれも居眠りしているような中途半端な色である。


“シャンパンゴールド”、“キャンディカラー”、“スケルトン”、“トランスルーセント”…思いつくままのキーワードである。

家電屋さんの世界では“白モノ”“黒モノ”と言う言葉があり、文字通り、洗濯機、冷蔵庫、台所電化製品等は“白モノ”、ステレオやTV、オーディオビデオ関連を“黒モノ”と言うそうだ。
大まかに“白モノ”は女性、“黒モノ”男性、特に若者がターゲットなのだとか。

しかし、最近は“白モノ”は女性、“黒モノ”男性の棲み分けが怪しくなってきた。
冷蔵庫や電子レンジは黒っぽいモノばかり、A/Vは白っぽいモノばかり。

iMacが当たれば猫も肥杓子もグリコのおまけのような安っぽい半透明色、台所に置くと圧迫感で息が詰まりそうになる黒い箱モノ、既存の黒っぽい色調を全く無視してラックで浮きまくる白銀や金色のビデオデッキ…
一億総お馬鹿の象徴のような、ケーハク可愛い総攻撃の“透ける豚”を見ると虫酸が走る人間もいるのだ。
台所廻りの箱モノは清潔感第一の“白”でなくては…と信じている者もいるのだ。
オーディオ機器はどっしりと存在感がある“メタルブラック”が良いという男だって多いと思うぞ。

一人が右を向けば一斉に全員右を向く、これを“ファッショ”と言わずしてナンという。
いかに軽薄に流行を粗製濫造し続ける我が日本国とはいえ、この国のインダストリアルデザインは一体どこへ行ってしまうのだろう…


▽次へ続く…

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