愚行連鎖 WorksGBの道具達-17

ディスプレイの重要性


必要に迫られて…

Diamondtron RDG17X 先日、とあるところで拾ってきてカミさん用に使っていたTrinitron 14'が死んでしまったので、Diamondtronを1台新調した。
できれば平面CRTが欲しかったのだが、市場にほとんど在庫がない。
だいたい、ディスプレイ単体そのものがあまり流通していないようだ。
DiamondtronもTrinitronも在庫はうんと高いの以外ほとんどない。

平面の入荷は早くとも4月、それも詳細未定だというので仕方なく、従来型(円筒形CRT)のモノにした。

以前から、とにかく次にディスプレイを買うときは、Diamondtronにしようと決めていた。

三菱のDiamondtronやSONYのTrinitronは管面が円筒の一部になっている。
通常のブラウン管は管面が球の一部で、廉いモノほど球面曲率が大きく中心が出っ張っている。
三菱のDiamondtronやSONYのTrinitronは、通常のブラウン管と表示の方法が異なり、通常は黒い板に小穴を空けたモノ:フィルターを通して電子銃から管面に三原色投射を行う。
この小穴間間隔がDot Pitchと呼ばれる基準で、この数値が小さいほど表示が精細になる。
ただし、Dot Pitchが小さいほど価格も高くなる。
DiamondtronとTrinitronはこのフィルターが格子状で、要因は良く分らないが、この構造によってフォーカスが鋭いのだそうだ。
それはさておき、最近は何業も、いずこのメーカーも不良在庫の警戒か生産調整が強力なようだ。

あらゆるモノの入手がすんなり行かないような気がする。

変な物ばかり探しているからだって?そうかも知れない。
(かつて“たまごっち”騒動の後、夢の島でトラック単位の同品がトラクターでつぶされているという話を聞いたことがある。
で、お莫迦で調子に乗りすぎたバンダイはこれで左前になったらしい。
ソニーは逆に先代PSのやポケットステーションの時から今回PS2でも、強力な生産調整:生産能力に問題あり、とも…で欲しいユーザーにすら行き渡らないので、裏ルートでプレミア価格商品が相当数流れた。どっちもどっちだ)

でも、とにかくDiamondtronの管が欲しかったのでノープロブレムである。
まぁ、これでも悪くないし、平面ブラウン管モデルが出たおかげで曲面モデルはえらく廉くなっている。
(それでも1週間待たされた)

RDG17X+DSF-1618C メインマシンのEPSON 17'を3rd.マシンに降ろして、3rd.に使っていたAttic(韓国製)の15'をカミさんに降ろした。
これだって、去年15'Trinitronが死んだときに買った物。
結構新しいし、なんと今回の三菱と同じ値段だったのだ。

15'Trinitronの修理見積は15万円だった、この15'Trinitronは定価78,000.購入価格24,800.…馬鹿におしでないよ。
こんな状況だから、物を大事に使う、なんてぇ心は育つわけがない。

これはもはや「趣味の領域」かも知れないが、液晶以外のディスプレイには必ずフィルターをつけることにしている。
ディスプレイ設計者には申し訳ないが…

「折角明るいディスプレイを作っても、フィルターの類をつけて使われるのを見ると悲しくなる」
と言うコメントをどこかで読んだことがある。
今回はELECOM製のDSF-1618Cと言う樹脂製の物をつけてみた。
電解低減機能、静電気低減機能、可視光線透過率適正化(55%)、反射低減機能(1%)、紫外線低減機能(99%)、ちらつき防止…だそうである。
なんとなく、ではあるが、フィルターがあると疲れないような気がする。
「気のせい」と言われてしまえばそれまでだが、「気のせい」即ち「精神安定」と考えれば廉い物である。

で、電源投入して驚き!

今まで、ディスプレイが見辛いのは「老眼が進行した物」だとばかり思っていたのが、実は、ディスプレイの性能とヘバりだったのだ。
EPSONと三菱を並べて比べるとEPSONは目の前にカーテンを何枚も引いたようである。
独特な色合を持つTrinitronとはかなり異なるが、新しい三菱は発色も綺麗だし、画像のエッジが比べモノにならないくらいタイト。
新しいディスプレイから古い物に目を移すと、つい目をこすってしまうくらいである。
画像フォーカスがこんなにも違うのだとは知らなかったな。
EPSONはとにかく何年も使っているのでへばっていることは確かなのだが、ウチにあるその他のディスプレイと比べてもその差は歴然。
テキスト表示でも、画面がクリアでフォーカスが完璧なため、何も設定を変えていないのに関わらず表示文字が一回り大きくなったような印象すら受ける。
やっぱり、ディスプレイやキーボード、マウスなどのマンマシンインターフェイスにはとにかく気を遣わなくてはいけないな、と痛感した次第。

この疲労感の違いは商品選択の面倒さや多少の価格差には替えられないな。

快適、快適。


▽次へ続く…

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