愚行連鎖 WorksGBの道具達-16

Play Station 2がやって来たの巻


発売日朝一Get成功!

パッケージ Webは全くつながらないし…(まさか仕事中に職場の端末からアクセスするわけにもいかんだろう?)
家族の名前を全部使って応募したカメラ量販店の予約抽選も全て外れ…
さて、と思っていたら、つきあいとは有り難いモノで、子供の頃から懇意にしている玩具店の社長が「一台確保してあるよ」と言ってくれた。
(ワシは両津勘吉か?)

幸いにも発売日の今日は土曜日で休み。
普段なら絶対昼まで寝る体制なのだが、社長との信頼関係の維持のためにも朝一番で受け取りにゆく。

パッケージはイメージカラーのブルー一色。
なかなかシンプルでよろしい。
…って、邪魔なんだよな、化粧箱。
取説には必ず、「パッケージは捨てないでください」と書いてあるが、壊れたら笑ってごまかせばいいのだ。(なんだそれ)

パッケージ内容 さて、内容物。
本体・システムCD-ROM・8MB(!)メモリーカード・コントローラ・電源ケーブル・出力ケーブル・取説・注意書・アンケートはがきである。

某ゲーム機の場合は喜んでを買ってきて開封すると、「接続ケーブルは別売りです」とか、「何とかユニットがないと何タラ機能は利用できません」とか、子供やゲーム機ユーザーにとっては極めて不親切なパッケージングになっていた。
PSでもそうだったが、このPS2でもワンパッケージを買えばアプリケーション以外は全部入っていてとりあえず起動して殆どの機能を試すことが出来る。

歴代コントローラ コントローラである。
一番手前の黒いモノがPS2 DUAL SHOCK2である。

外見は先代のDUAL SHOCKと同じだが、仕様が少々違うとのことである。
後方にあるのは参考品のNINTENDO64のコントローラである。
PS用のワンハンドコントローラもあったはずなのだが、息子が持っていっているらしく、見あたらなかった。


これからいろいろと試してみるつもりである。
詳細なレポートはその都度報告、と言うことで、乞うご期待。


PS2 Report #1

凄い機械である。価格は決して安いとは言い難いが、これは買っても損はない。
DVDもPentium!!!450MHz程度のマシンでRIVA TNT2クラスのビデオカードの支援機能使ったソフトDVD再生など(ウチのメインマシンだ)比べモノにならない位滑らか。
そのことを取ってみても、「絶対価格」はともかく「相対価格」は極めて安い、といえよう。
(2000.3.時点のPC用最速AGP 3Dビデオカード単体がPS2本体とほぼ同じ価格である。次に述べる5.1デジタル出力付きサウンドカード単体は1万円前後、ロワークラスPentium!!!が2万円前後だろうか…。映画しか見られないDVDプレーヤーが実売価格2万円代後半から、上は10万円近い)

オーディオは、5.1光デジタルサウンド出力もある。
(それすると追加出費が高くつくね)

旧PSのゲームもCD-ROMが高速化しているので読み込み待ちが短くなっているのが体感できる。
メモリーカードなど、あっと驚く8MB。
ちなみに、旧型PSのメモリーカードは容量120KBで、上位互換あり、使用可能。
当然ポケステも使える。
初期状態では付属のメモリーカードにDVDプレーヤーのシステムが既に入っている。

I/Fも旧式のモノを廃して、使えそうな新世代I/Fを殆ど網羅しているので拡張に期待が持てる。
ドリームキャストの場合は「今あるインフラ」を意識するあまりシリアル+アナログモデムにこだわって、速度にも将来性にも問題ありだが、PS2にはシリアル等という化石的旧式低速I/Fはない。
(アナログモデムで通信ゲームやビデオオンデマンドなんてやった日にゃ電話代で破産しちまうな)

PS2には、i-EEE、USB×2、それとPCカードスロット(それもType-III)まであるので、それらを使ってイーサネット経由で高速かつどこにでもつながるはずである。
(もちろん、衛星やCATVにも)
当然、必要とあればモデムも接続可能として用意されるであろう。
(私ゃ使いたくないが…)
Type-IIIカードには大容量HDD接続も可能と言うのが強い。
(SONYはイーサネットによるCATVネットワークとHDDを狙っているようだ)
i-EEEはビデオ編集の主流I/Fとなりつつあり、USBは外部接続のスタンダードに既になっているから、こりゃ、何でも出来るわ。

昨日内部仕様を手に入れたのだが、それを見ただけで「メカマニアは目眩がする」ほど凄い。
ソニーは「ゲームマシンではない」と言っているようだが、確かに。

なによりデザインがかっこいいな。
筐体デザインも落ち着いていて高級感があるし…
(値段が値段だ、当たり前か?)
ウチはTV脇に縦置きした。
オプションの縦置きスタンドはどこでも品切れ状態らしいが、設置場所に気をつければ特に構造的には必要なさそうである。
(単なる倒れ止め。使わなくとも内部換気などには影響はないと思われる)

少なくとも今の時点ではDVDデッキなどを買うならPS2にした方が良いだろう。
(特殊再生など多少機能的に劣るが、普通に映画見るんだったら全く関係ない)
ホームシアター構築と言う目的だけを考えても、PS2をコアにしたモノが今のところ一番安上がりになりそうである。
光--コアキシャルコンバータを使ってCREATIVE辺りのAMP付き5+SUB Wooferスピーカーセット(実売2万円位、色も白黒揃っている)をつなぐのが一番リーズナブルか。

ただし、新CPU廻りは発熱も半端ではないのだろう。今までのゲームマシンにはなかったパーツ《強制換気ファン》が付いているので慣れないと動作音が少々うるさい感じはする。
CD-ROM(DVD-ROM)シーク音もPC用ユニットに比べれば遅いアクセス速度に関わらず結構大きい。
(音のうるさいファンにしてもCD-ROMにしてもコストはいかんともし難いのだろう)

当初ゲームはしばらく様子見で、買わずに置こうと思ったのだが、これだけのポテンシャルを秘めたマシンの動作確認をせずに入られない。
結局1本買ってきてしまった。

“ETERNAL RING”(FROM SOFTWARE)である。
一番人気の“RIDGE RACER V”でないところがヒネクレモノであるが、こればかりは好みでないので致し方ない。
ゲームシステムは典型的一人称Action RPGである。

DUAL SHOCK2コントローラはレバーのみアナログだった先代のDUAL SHOCKの上位互換で、スタート/セレクト以外の殆どのボタンが256段階アナログ仕様となっている。
(早い話が、押した速度、強さに反応すると言うこと)

オープニングを見たとたんに鳥肌が立ってしまった。
これは凄い!
子細にあら探しをすると、まだプログラマが完全にハードウェアを掌握しきっていないのでは?と感じる部分がなきにしもあらずだが、それでもこれは感動モノである。

3Dダンジョンに侵入するとそこは360°見渡せる仮想世界。
かつて“DOOM”でネットワーク対戦に熱中し、3D酔いで嘔吐しそうになったことがあったが、これはそれどころではない。

あ゛…敵が来たっ!

それでは、続報に乞うご期待。


PS2 Report #2

PS2 Reportというより、もしかしたら“ETERNAL RING”レビューになってしまうかも知れない。

確かにリアルである。
ムービーシーンと実際のゲーム部分は殆どシームレスと言っていいだろう。
これは凄いことである。
一人称のゲーム画面(プレイヤーの見る画面がキャラクタの視点そのもの、“DOOM”等と同じ)の眼前に現れるNPC(操作キャラクター以外の人間など)や、突如現れるモンスターなども、今まででは考えられないほど滑らかなテクスチャ(肌)を持って流麗に動く。
360°移動可能で、歩くとその歩みにあわせて画面も揺れる。
これはまさしくハードウエアの勝利、エモーションエンジンここにありと言ったところであろう。

しかし、新ハード登場時は大抵こういった「ハードウェア性能に挑戦」した実験的ソフトウェアが出現するが、肝心のゲームとしてはどうだろうか。
今現在、二つ目のダンジョンに入ったが、進行があまりに平坦のような気もする。
分岐もなく、一本道、戦闘も(まだ魔法が手に入らないので)ただ手持ち武器で殴りまくるだけ。
今のところ戦略性などの知的楽しさはあまり発見できない。
かといって、“BIO HAZZARD”シリーズのような、「いささか心臓によろしくないドキドキする」臨場感・緊迫感にも欠ける。
敵の出方も類型的なのだな、思うに。(読めちゃうんだよ、簡単に)
出現数も少ないしな。
これは序盤だからなのか、それとも…

中盤以降に期待することにしよう。

ちなみに私の“Favorite Game”はオウガバトルシリーズのような、特に戦略性を重視したモノ、あるいは純粋にストーリーを楽しむFinal Fantasyシリーズのようなゲームである。
(FFシリーズもパーティーバトルで、少なからず戦略性の要求されるゲームシステムではある)

他に気に入らないのは、これは一人称タイプでは仕方がないのだが、単独バトルであると言うこと、単独バトルではどうしても戦略性は犠牲にならざるを得ない。
それから、キャラクターが可愛くない。これは一番の気になる点である。
(そーだよ、オイラはヲタクさっ!)
キャラが可愛くても「格闘ゲーム」はあまり好かん。
やっぱり敵があまりに人間だと、叩きのめす罪悪感が大きいし、特にボコボコにする相手が可愛い娘ちゃんだったりした日にゃ、自己嫌悪に陥っちまうぞ。
でも、イヤな奴の顔をデジタイズして敵にはめ込める格闘ゲームがあったら売れるだろうなぁ。
ワシ、絶対買うぞ、きっと。

レーシングゲームなどが好みでない理由は至って簡単。
ゲームはあくまでも仮想世界を楽しむモノだから、現実世界で実行できることをなにもわざわざディスプレイ上でする気がないと言うこと。
車やオートバイなら、本物に乗った方が絶対に楽しい。
だから、釣りキチでも釣りゲームなども絶対にやらないし、したいとも思わない。

それはさておき、さっき気づいたのだが、PS2はRESET/STAND BYボタンのLEDが/、ディスクトレイ-エジェクトボタンのLEDが、なんと珍しいブルーなのだ。
青いLEDはいまだに単価が高く(赤、緑、橙、黄色などのざっと10倍くらい)、通常は滅多に使われないのだが…

あえて単価の非常に高い青いLEDを使ったのは何故だろう。
なんでもPS2のイメージカラーはブルーなんだそうだが…
設計者のこだわり、かな?

そういえば、PS2専用ソフトのディスクは綺麗なブルーだ。
旧PSの頃、遊びに来た子供にオーディオCDを「お兄ちゃんのCD光ってて変」と言われた奴がいたそうだが…
子供にとってはCDの裏は黒だったが、これからは青が標準になるんだろうな。

凄く綺麗だから、結構気に入ったことは確かなのだが…

まだまだ続く、かも知れんぞ。乞うご期待。


PS2 Report #2-a:補足

LEDの項で書き忘れたのだが、メインの電源スイッチはリアパネル:背面にある。
雰囲気としてはATXの電源のような感じである。
ACコンセントに接続すると常にSTAND BY状態になり、スイッチのLEDが常時点灯、待機状態となる。
表パネルのスイッチは前述の(動作時)/(待機時)のRESET/STAND BYボタン、ブルー(動作時、待機時消灯)のディスクトレイ-エジェクトボタンの二つ。
後はおなじみの形、メモリーカードスロットとコントローラインターフェイスが各二つ。
更に二つのUSBと一つのi-EEE。PC-CARDスロットは背面である。

つまり、電源を完全に落とすにはコンセントから電源ケーブルを抜くか、あるいは後ろに手を回してメインスイッチを閉塞しなければならない。
機械設計上、断続がし辛い位置にスイッチを設定すると言うことは、通常は頻繁なスイッチ操作を望まないと言うことになるだろう。
要するに常に待機状態で使う前提である。
事実、TV脇やTVラックに設置した場合、背面のスイッチをいちいち断続するのは大変に面倒である。

これがなにを意味するか…

常時待機状態を保つコンピュータと言えば…もはや“Wakeup-on-LAN”、起動操作レベルでのリモートコントロールへの準備くらいしか考えられない。
元々が家庭内制御の中核としての発想が大きいのかも知れない。
ううむ…恐るべし、PS2。


PS2 Report #3

PS2は(…って書いても、もはや誰もIBMのマシンと混同したりしない。いにしえのIBMマシンはPS/2と表記される場合が多い)構造的に旧PSのCPU廻りをそのまま組み込んで、普段、PS2専用ソフトやDVDのときはIO系に使っているようだ。
で、基本的には旧PSのソフトはほぼ完璧に動作する…はずなんだが…。

一部駄目が出ているようである。
グラディウスは使い物にならないくらい速度が出ないらしいし、モンスターファームは特定の場所で必ずハングするらしい。
(まだ試してないけど…)
モンファは良くできたゲームだから、惜しいなぁ。

他にもいくつかあるのでPS2のみユーザーの方が旧作を安く買ったりするときは要注意。

今世紀最後のFinalFantasyが夏に出るらしい。
プラットフォームは(おそらくこれもSQUARE最後の)PS用アプリケーション。
これはPS2発売後の商品なので、互換問題は無い…ことを願おう。

(やっぱ、ゲームと言ったらFFっしょ。何故か8等身から4等身キャラクターに戻るようだ)

一般的には速くなったDVD-ROMのおかげでPSよりも読み込み動作が向上。
テクスチャマッピング補完機能などがあるので旧PSのグラデーションエッヂ等がちょっと綺麗になったりするそうだが、私は鈍いのか、違いが良く分からない。
処理速度は…基本的に旧作を動作させるときは旧システム部分が処理を受け持つので変わらないとか。

そもそも先代PSが良くできたマシンなので、処理速度なども先代並で十分と言えば十分。

先代PSのウィークポイントは、あえて言えばCD-ROMの読みとり速度。
しかし、これすらもプログラマの技術で読みとり時間をユーザーに意識させないようにすることが可能であり、事実FF VIII等では、定型処理を実行させながら次のデータを読み込むことで実現していた。

かつてi486マシンがが出た頃、古いPC-ATゲームを動かしたら、スタートしたとたんにキャラクタが全速で走り出し、即座にルートから外れて墜落ゲームオーバー。
マシンの処理速度が速すぎて制御できなかったのだ…
プログラムはちゃんと走るのに何度やっても、CPU速度を落としてさえ「物理的にゲーム開始不可能」と言う情けない状況があったことを思い出した。

ETRNAL RINGについて

はっきり言って「難易度の高いゲーム」である。
まず、提供される情報が少ない。
オープニングで状況説明があるのだが、実際には自分のやるべきことが明確でない。
システム(キャラクター操作)が複雑な上、キーアサインがあまりよろしくない。
トラップや出現モンスターの強さのバランスがあまり良くない。
(弱い段階でも、行くべきでないところへ行けてしまう)
剣と魔法の世界はよいのだが、物理攻撃が完全にサブコマンド扱いで、ほとんど魔法のみで前に進まざるを得ない。
その割にMP補給が非常に難しい。
なにより、前にも書いたようにキャラクターが可愛くないっ!
感情移入しにくくて、あまりプレイしたいっ!と言う意欲がわいてこないなぁ。

早い話がQuestがはっきりしないのでRPGとしての魅力に乏しいのだ。
序盤だから…と言われてしまえばそれまでだが、序盤でプレーヤーを惹きつけられなければ、いくら後半が良くても、ね。

ソフトウェアの現状について

新ハードにありがちな状況で、まだまだソフト日照りである。
発売されるのも格闘系とレースゲームばっかり。
要するにアクション系で、人物や車を動かす、それも続編で前回よりも映像が進化していれば一目瞭然で一番わかりやすいからだろう。

(春麗様って、本当に美しかったんだ…あぁ。)

「どーだ、こんなに凄いんだぜ」と言ったところか。
一時期のSEGAみたいだ。

現状では、お奨めと言っても、これと言ったモノが思い当たらない。
しばらくはハード性能と周辺話題で盛り上がるだろうが、早く何か「これ」というモノが出てこないと尻窄みになってしまうかも…
美少女系が近々出る。あの“テライユキ”である。(違う?)
コーエーの“決戦”も目玉らしい。戦国時代の合戦シミュレーション。
うじゃうじゃの騎馬白兵戦が凄いぞっと。
でも、ちょっとなぁ、キャラクタがあまりと言えばあまりだし、コーエーのシミュレーションというのが強力にヲヤヂ臭い。
将棋…思考ルーチンが凄いらしいが、やっぱり人間とやりたいしねぇ。
私が期待しているのは3/9にでたSCEIの“FANTAVISION”かな?
夜空一杯に花火を打ち上げて、その花火を捕まえて、誘発させるパズルである。
これもPS2でないと出来ない壮絶な演算らしい。見かけ地味だけどこういうのが秀作なのかも知れない。
(ただし、個人的にはパズルゲームも好みでないので…あまり購買意欲はわかないが)

しばらくはDVDプレーヤとしての活躍が多いかも知れない。

“マトリックス”に期待しよう。
新作映画以外なら、ワーナー系の旧作は多くの店で\1,800.程度にディスカウントされており、かなりの数が安くなっている。
私は“オズの魔法使い”“俺たちに明日はない”“アルタード・ステーツ”等買い込んだ。
他にも、マックイーンの古いの…“ブリット”とか“ゲッタウェイ”、“雨に唄えば”とか“焼けたトタン屋根の猫”“禁断の惑星”なんてのも廉価版ラインナップにある。 この辺好みならお奨めだなぁ。

各社スピーカーシステムもPS2対応をカタログに謳いだしたし、これはやっぱりホームシアターがトレンドか。


▽次へ続く…

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