愚行連鎖 WorksGBの道具達-15

NATボックスがやって来たの巻


やっと届いたNATボックス

CA2000 この手の機器に関しては本当に情報が少なく、ネット上を探し回ってやっと製品リストを見つけた。
取り扱いも秋葉の“ぷらっとホーム”辺りなら店頭に置いてあるようだが、ほとんどの商品が直販で、一般の店舗ではまず扱いがない。
ネットで見つけた商品リストを持って行きつけの店へゆくとこのCA2000なら取り寄せ可能だという。

ただし、直販品なので値引きは不可だそうな。

前述の情報源、CATV研究所に広告のあった、 子羊ルーターは取り寄せできないようだ。
名前が気に入ったんだけどなぁ。

はっきり言って私は古い人間なので「通信販売」の類が苦手だ。
多少手が掛かっても人間と対面して商品を手に入れたい。

行きつけの店では、通信機器フロアでも自作機パーツフロアでもマスカレードルーター、あるいはNATボックス等、そのものを店員が知らなかった。 通信フロアの店員なんか、何度説明してもTVアンテナ分配器と混同していて話にならない。 タイタスが本機で営業活動している板橋地区は、この店の客層の多くが住んでいるはずで、「これからニーズが増えるよ」と言っているのにあまり興味を示していなかったようだった。商売人として問題だな。

CA2000パッケージ 注文品が届いたとの連絡で引き取りに言ったら、店員が
「こんな箱なんです。取説もリーフレット1冊とコピー1枚だけなんです…。」
と、申し訳なさそうに言う。
パッケージがコート紙でフルカラーの立派な印刷で飾ってないと商品価値がないのだろうか?
(ないんだろうな、フツーは)

考えてみれば通信機器フロアには鬼のように大げさで立派なパッケージの商品が並び、こういうシンプルな箱のモノは扱ったことがないようだ。
ま、確かに5万円に近い商品にはフツー見えないわな。これじゃ。

でも、バルク大好き人間の私にしてみれば、これでも邪魔な位だ。
私の、
「ゴミが出ない方がいいんじゃない?ホントはエアキャップ(例のプチプチ)だけ位の方がいいよね。」
という言葉は店員氏には理解できなかったようだ。


CA2000梱包内容 さて、内容物である。
本体、シリアルケーブル、(怪しげな)ツイストペアケーブル、ACアダプタ、壁付用のネジとナイロンアンカー、取説、Telnet-Loginの方法を書いた追加コピー1枚。
そして、エアキャップで包まれた上、なかなかどうして立派な極厚ウレタンフォームの緩衝材が箱一杯に詰め込まれている。
だからぁ、燃えないゴミはいらないんだってばぁ。

この「燃えないゴミ」という言い回しにはいささか問題がある。
石油製品は「燃えない」んじゃなくて、「燃やすとヤバイ」のである。

CA2000背面 こちらはバックパネル。
詳しくは販売元:トーメンサイバービジネスを参照していただくことにするが、向かって左からVDC IN(AC Inret)、Console(シリアルポート)、Global(WAN側インターフェイス)、Local(LAN側インターフェイス)である。
表側には7つのLEDがあり、左からPower、Local-Link、Local-100/10、Local-Full/harf、Global-Link、未使用、Errorとなっている。

で、作業を開始したのだが…

Inet環境が壊滅してしまった。

このCA2000でタイタスの串やDNSを発見できるのだが、その後肝心のケーブルモデムが沈黙してしまって接続できない。
ISDNルーターの方もCA2000と共存させようとIPを変更し(今までのIPをCA2000に渡した)、手動発呼に変更 したらルーターそのものが見えなくなってしまった。

最悪!

外に出られないと言うのは本当に不安な物だ。
また、CA2000のマニュアルにはSerialを使って設定をすると書いてあるが、WindowsのHiper Terminalでは直接機器を指定してアクセスする方法が分からなかった(←未熟者っ!)ので、ネットワークを介しTelnetで設定した。
更に、マニュアルにはアクセスするとNIC Testを行ってMACを表示するような記載があるが、Ver.違いのせいか、Telnet接続のせいなのか、いきなりパスワード要求プロンプトになってしまい、MACの確認が出来ない。

現在CA2000はタイタスのサーバーから端末として認識されないのでGlobal Port Addressが取得ないが、何故かGatewayとDNSは正しく認識しているようだ。

マニュアルにはグローバルポート=ケーブルモデムの接続はストレートケーブル、ハブのノーマルポートへはクロスケーブルという記載があったが、ハブのノーマルポートへの接続はストレートケーブルでないと認識でない。
冷静に考えれば、CA2000はNIC 2枚挿しのサーバーマシンと同じ機能のはずだから、ハブとの接続はストレートだよなぁ。

他にも結構マニュアルに記載ミスがあるようなので、これを買った人は気をつけてね。
販売元に正誤表もあるのでチェック必須。

だいたい、付属のツイストペアは何となく怪しくてちょっと使うのが躊躇われるし…


結局、接続不能は私のミスではなく、設置時のCATV屋さんのケーブルモデム動作確認時の初期設定に起因するモノであった。
くっそぉ〜!!二晩悩んだぞっ!

CATVに連絡すると、先方のセンターからウチのケーブルモデムが見えていないと、土曜の夜だというのにサービスマンが慌てて飛んで来た。それも3人も。
(ありがたいこっちゃ)

ケーブルモデムを代替品に交換したり、あちこち接続確認したり、信号計測したり…2時間ほどみんなで悩んで、発見した結果は、どうやら最初の工事人が動作確認したのがいけなかったと言うことだった。
CATVのユーザー確認は端末のMACによるので、工事人の持ってきたノートのMACがそのままになっていてウチのマシンはログインではねられていたのだ。
(なんて馬鹿なんだ、みんな)

最初、サービスマンは、持参のリブレットでは入れるから特に異常はない…とのたまう。でもウチから入れない理由が分からないと…
(よく考えれば分かるだろ)

タイタスも業務拡張に忙しく、人が足りないんだそうだが、サービスを売りにしている割にはスキルがいささか低い様に感じられる。特に自社環境を完全に把握していないのは困ったモノだ。
人的サービス体制そのものは決して悪くないんだけどね。

また、センターからウチのケーブルモデムが見えていないのもセンターの監視システムのエラーだったことが判明。(こら!)
結果的にはそのおかげでサービスマンがすぐに飛んできたので、私にとってはラッキーだったのだが…

しかし、IPシェアリングの設定は機器そのもの=CA2000の内部情報が取得できないため、MACが分からず、とりあえずお預け。
要するにIPシェアリングとかNATボックスという機器は小さな箱だが、実はCA2000の場合、中にx86系のCPUとFree-UNIXのROMが入っているらしい、要するにパソコン型でないパソコンのようなモノなのだな。
ウチの場合もネットワークを通してTelnetで設定しているのだが、CA200にはユーザーが使えるコマンドが数個しかない…
やっぱりPCの方が自由が利いて良いなぁ。
これらの機器はホントに純粋にランニングコストと正常稼働しているときの扱いが楽というのが売りかな?

後は、企業などで低コストで内部にファイアーウォールを設置する用途などにも良いかも。ネット内にNATボックスを入れればそれ以降が他のセクションから完全に隔離される。
例えば経理部のネットワークだけNATボックス以下にぶら下げれば他の部署からは見えないと言うわけ。
サーバー建てるよりコストも管理も数段楽だしね。
LAN内に置くのならMACを気にすることもないので苦労はないはず。

また、個人利用の場合、「結構無防備」なCATV常時接続の自宅のファイアーウォールとして考えても価値があるな。

現在、外に出るときは内部ネットワークを分断させてケーブルモデムとの直結で1号機のみ使用している。(手動繋ぎ換えの原始人だ)
今日び隣に設置したマシンとのデータ交換をFDでするなんて、極めて恥ずかしい行為をしてしまった。人にはいえないが…

(…と、HPに書く奴)
内部情報の取得方法についてはメーカーにメールで問い合わせ中。

あ〜、一部とはいえ環境が戻って良かった!
もう、ネットワーク無しでは暮らしていけない体になってしまったワタシ…

で、“512Kの高速回線”だが、思ったより速い感じがしない…
あまりに期待が大きすぎたのか、それともCATVの串(Proxy)が阿呆なのか…
いや、きっとこれは速いんだろう。なんと言っても夢の常時接続なんだから。
ぜいたくは敵だ。

等と、言いながらも、次期計画としてハブの全面スイッチング化とインターフェイスの100Base化を画策しているワタシ。

(知らぬはカミさんばかりなり。でも、そのうちあまりHPでネタばらし出来なくなるなぁ)
スイッチングにしてNICを100Baseにすれば、少なくともNATボックス以下は100Baseになるし、なによりハブ以下はFull-Duplexで倍速に近くなるモノね。
(甘い?)

メアドもデフォルトで4つもらえるし、WWWも10MBあるし。
板橋サーバーはまだユーザーが少ないらしく、やばいと思っていた、私、カミさん、高校生の長男、中学生の次男(保育園の三男はまだ要らない…と思う)の名前でアカウントがすんなり取れた。

WWWスペースを10MB貰ったので、もしかしたら近日中にカミさんのHPが開く…かも知れない。
そのときは皆さんよろしく!


続:NATボックスがやって来たの巻

CA2000その後

CA2000はあっけなくつながり、快適な回線共有を行っている。
製造元のサポートから貰ったメールでは…

Telnet接続の場合、CA2000本体をrebootするとconnectionが途切れてしまいます。
再度connectした場合、上記の起動画面は終わっている場合が多く、MACを確認するのは少々難しい模様です。申し訳ございませんが、マニュアルに沿ってSerial接続でご確認ください。

…とのこと。

MACの取得はTelnetだと、接続動作が速すぎて、ディスプレイ表示する前にセルフチェックが終わってしまって画面消去してしまうということなのだろう。

ハイパーターミナル38,400で接続したら簡単にMACを取得できましたとさ。
めでたし、めでたし。

で、やっぱりふつうに使っていると、速い感じはしないなぁ。
ただ、バイナリを扱ったときだけは「おお!やっぱり超高速だ!」と感じる。

で、カミさんマシンを設定していたら、と、あるところから拾ってきたSONYの14’Torinitoronがとうとう昇天してしまった。
こりゃ完全に寿命だね。

トラブルは内部出力系みたいなのでこれはこのまま使うのには危険を感じる。
とりあえず、ほとんど使われていない6号機のFujitsu15'をカミさんマシンに接続したが、やっぱりTrinitoronみたいな良い色は出ないし画面もダルだ。
発色もぼけてるし、フォーカスもなんか甘い感じがするんだよなぁ。

ううむ、物いりが続いてしまうが、かなりクタビレて来たメインマシン用のEPSON CR-7600を憧れのDiamondtron17辺りに買い換えて、2号コンソールの韓国製15'をカミさん用に降ろそうかななどと考えている。

どこから金が出るんだ!


▽次へ続く…

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