愚行連鎖 WorksGBの道具達-8

1号機 三度目の大改修-2-

得意の玉突き移植


ひょんな事から電源交換

ATX300W電源L&C Model:LC300ATX 1号機のMB・VA-503AはAT電源と組み合わせたとき、電源投入時に毎回 Check Sum Error が出る。
First International Computer Japanによると、ATX電源を使用した場合はこの症状は出ず、AT電源を使うならBIOSアップデートで解決するとの事。

ううむ…フラッシュROMの書き換えは出来ればやりたくないなぁ。心臓に悪いし。

あえて危険を冒すよりも安全策、電源交換を選んでしまう弱気な私であった。
元々2号機のケースを探していたとき、できれば300W電源付が欲しかったのだが、あまりの廉さと5'ベイの多さに目を奪われて250W電源付ケースで妥協したというのも大きな理由。

ミドルタワーの癖に5'ベイ4、なんてぇケースだから。こりゃもう全ベイを埋め尽くすという野望が生まれるのは当然のこと。
そのためには最低でも300W電源は必需である。

更に1号機のAT電源は既に6年近く酷使しており、かなり疲れてきている。たまにファンから異音が出たりもする。
そろそろ交換してもいい頃…

という訳で、手ごろな電源を探していたら300Wのお買い得電源にめぐり合った。
写真のL&Cというメーカー(聞いたことある?)のATX300Wである。
L&C Model:LC300ATXという型番。
こりゃもう、得意の玉突き移植をするしかないな。


2号機より摘出の250W電源 CODEGEN MODEL:250X-1 ATX 2.01 早速作業開始である。

あっという間の心臓?摘出である。
型番はCODEGEN MODEL:250X-1 ATX 2.01

はっきり言って我が家のマシンたちは仕事しているよりも内臓をさらけ出していることの方が多いような気もする。
全く持って本末転倒というかなんと言うか…
(→右は摘出した250W ATX電源ユニット)


2号機作業中 初公開2号機オールヌード。

MBはクロックアッパー御用達のAOpen AX6BC Pro V Spec.だが、大人しく定格で使っている。(今のところは…)
良いMBだとは思うが、ただ一つ、FDDコネクタの位置がCPUスロットの後、リアパネル側にあり、接続にはCPUを跨ぐ形になる。
長めのフラットケーブルを裂いて作ったスマートケーブルモドキを使って結構苦労して配線しているのがお分かりだろうか?

電源ケーブルのまとめにはノイズ対策を兼ねてフェライトコアを使っている。



1号機オペ

1号機作業中 電源タイプを変更したので、組上げる前にとりあえず、動作チェック。
予ねて用意のATXスイッチユニットを組み付けて確認。

古いケースであるが、本当にこのデザインと内部レイアウトは私好みなのである。
ハウジングごと外したHDD(2台)が脇においてあるが、これがそのまま空いている後上の空間に縦置きに収まり、通常の点検時には上辺を軸にしてスイングさせて開くことが可能である。

大手術を繰り返して使い倒してきたケースであるが、もう次は交換可能な新しい部品は無さそうである。10回に及ぶ(MB交換は3回)大改装を経て、冷静に考えると、最初から残っている物はガワとFDDだけだったりする。

1号機作業中-2- 動作試験完了。HDDハウジングを取り付けたところ。
このケースは5'ベイも特殊なスライド固定式で、非常に作業性は良いが、通常販売される5'ベイ用の取付金具などが利用できないのが難点ではある。(フレームにネジ穴あけちゃえばいいんだけどね)

MBがATファクターなので外部インターフェイス周りに配線が集中して大変ごちゃごちゃになっている。
これもフラットケーブルを裂いて作ったスマートケーブルモドキを使ってかなり苦労して配線しているのを見て欲しい。(流石にATA66ケーブルを裂く勇気はないが…)

吸気ファンは8φのものをあまり誉められた工作ではないが、フレームにタイラップで固定している。
やはり電源ケーブルのまとめにはノイズ対策を兼ねてフェライトコアを使っている。

お疲れ様のAT電源 ILANTEC I-20PPT 外して始めて気が付いたのだが、230Wだとばかり思っていた(買った時にそう言われた)この電源は、実は200Wだったのだ。
スリットには埃が詰まり、ファンにも埃とヤニが堆積している。
そう言えば、2年程前に一度ストライキを起こし、電源を供給しなくなったこともあった。AT電源は大容量外部スイッチ回路を持つので、ケーブルがにぎやかである。
ファンの軸受けも油切れでかなりうるさい。ともあれ、長い間ありがとう!


1号機後姿

1号機最終調整前の後姿。

電源ファンの右横の白く細長いものは、5'ベイ用吸気ファンを加工して作った4φ三連排気ファン。
フロントパネル下から吸気した空気は2台のHDDの隙間を通って電源ファンとこの三連ファンから排気される。これは結構自画自賛の排熱システムである。
何しろコンパクトなケースなので放熱装置の設置にはかなり頭を使った。

マウスインターフェイスはATなのでカードスロットカバーに取り付けるタイプだが、1番スロットAGPはもちろんビデオカードの定位置となる。

2番はコンフリクトを避けるためあえて使わず、ビデオチップ排熱対策に「怪しい部品」で紹介した排気ブロワーを取付けてある。
ケース1番スロット口はMBにスロットがない位置なのでUSB端子を装着した。
マウス端子はD-SUB端子取り出し用の穴を利用して表に出した。

写真では見えないが、MB上のMVP3メインチップが剥き出しで寂しいので、アルミ製の金色のヒートシンクを取付けた。(このチップは性能の割にはあまり発熱はしないようなので、単に格好良いからとも言う…)

CPUも含めて、この1号機は全体的に発熱量が少ないようだ。
AMD K6は発熱が大きいと聴いていたが、かなりぶん回してからヒートシンクに触って見ても「熱い」と言う感じではない。(発熱が大きいのはK6-3の方なのかしら?)
無理やり取付けた8φケース吸気ファンの風がCPUを直撃する位置なのも効いているかもしれない。
ビデオカードも2世代前のもの(TNT)なのでビデオチップはファンなしヒートシンクのみ。
HDDも多少の性能差に目をつぶり、敢えて発熱の小さい5,400rpm(メインHDDは低回転型では高速なWDのTypeAA)にしたのだ。ATA66の効果だろうか、それでもそこそこのパフォーマンスは出ている。
狭いAT仕様の筐体なので、これら発熱源が少ないコンポーネンツは非常に嬉しい。

電源を交換したらポンコツファン起因の作動中ノイズもずいぶん低くなった。


1号機から外したWinChip2のこと。

3号機(Baby-AT)に装着して見たら、何の苦も無く動いてしまった。
(得意の多重玉突き移植)

その前のK5/166のときもそうだが、このマザー互換CPUはもちろんMMXにも対応していないということだったが…

ベンチを取るとちゃんとMMX利用可能と出る。
もしかして、MMXの可否って、単にCPU電圧の問題だけだったの?

3号機の情報はまた次の機会に…


▽次へ続く…

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