愚行連鎖 WorksGBの道具達-4-

かぁどのまりょくぅ〜!


ああ、無限連鎖、輪廻の地獄…続

あ〜も〜辛抱堪らん!

カミさん用マシンである。
とりあえず動作確認用に入れたビデオカードが、パフォーマンス不足により一人で足を引っ張って不調の原因となっているのは明白であった。
画面消去が間に合わずにスクリーンはやたらゴミだらけ、窓を開ければ、部分的に表示が黒塗りになっている。
昔、メモリが高かった頃、16MB実装程度のマシンでデスクトップのアイコンを増やすと端から表示不可能になって行ったのを思い出した。
メインメモリは128MB、用途から言えば「潤沢」といっても良い容量である。
ううむ…やはり機械物は総合バランスが一番大事なのだ。

このヘナチョコカードが修理から戻る予定のBansheeと入れ替われば、一応バランスの取れた使いやすいマシンになるはず…だったのだが。

我慢しきれずにビデオカードを買いに行ってしまった。
何よりも、人のために自分の作ったマシンが完璧に動かないのはプライドが許さない!
もはや銭金の問題ではなく、完全に意地の世界になっている。


先日、カミさんの友人がPC買うというので、アドバイザとして付き合った。
何分にも予算が少ないと言うので、

「少なくともF通の不要不急テンコ盛F*Vを20万30万出して買うよりもキュキュパのPCを買う方が極めて健康的だし、機械的素性もずっとよろしい!」

と、SOTECを推薦した。
セットアップまで面倒を見てその際、密かにベンチマークデータも取得して、“確かにあれはなかなか良いマシンである”と確証を持ったのだが…
はっきり言ってカミさんのメル友のマスプロマシンに総合性能で負けるマシンを作ると言う愚挙だけは避けたかったのだ!


店頭で迷ったのはMatrox Millenium G400とCanopus SPECTRA5400R2。
どちらも品質と速度で定評のあるカードである。
値段は…シングルの16MBならMilleniumの方が幾分廉い。
しかし、昔からのCanopusファンである私は値段の差よりもブランドを選んだ。
なにより、見栄のメモリ32MBである。
(基本的にPCでゲームをしないし、CRTも17'なので16MBメモリでも必要にして充分なのだが…)


ボーナス一括、金利なし!

もちろんSPECTRAはPentium!!!のマイマシン用で、現在使用中のAOpen PA3000Plusをカミさんマシンにおろすのは言うまでもない。

そそくさと帰宅してケースを開く。
新しいハードはいつでもわくわくするなぁ。
ぴ!と再起動戦士ランダム。
(って、今号のDOS/V Magazineの漫画か?良いなぁ、この意味のないフレーズ)
起動してちょっと窓を開いただけでも動作がきびきびしている。これは期待できる。
うひうひとベンチマーク…スクロール速度が異常に速い!。
おおっ!HDBench261のグラフ画面をはみ出してしまったぞ!
この速度はなんじゃらほい!バス幅半分のM64とオリジナルのTNT2とはいえほぼ3倍の速度。
(何故かもともとPA3000PlusはベンチでBansheeに負けるほど遅いのだが…)
これはチップやメモリの差だけではないと思われる。昔からCanopusのドライバには定評があるのだ。素晴らしい!

なんと、Win3.1の頃から指標として使っている16Bitベンチマークなんか、計測不能で0Pointを記録してしまった!


と、言うわけで2号機-改 II-

GB Special#4(Win98)

CASE Justy CAT-6001 250W/ATX V.2.01
MB AOpen AX6BC Pro Type R Socket-1
CPU Pentium!!! 450MHz
MEMORY ASAHI 128MB PC100 CL2×2(256MB)
HDD1 WESTERN DIGITAL Caviar64AA(ULTRA DMA66/33Mode)
HDD2 WESTERN DIGITAL Caviar310200(ULTRA DMA66/33Mode)
FDD MITUSUMI 2Mode
CD-ROM SONY DVD-ROM DDU-220E
VIDEO Canopus SPECTRA5400R2(RIVA TNT2)32MB
AUDIO VIBRA128 PCI
NIC MELCO LG-PCI-TR

やっぱりAT互換機はビデオ命だねぇ!
快適さが全く違う。
で、このCanpous SPECTRA5400R2、付録のゲーム(TOMB RAIDER III)を省いて価格を下げたタイプで、ゲーム以外は全く同一。
一つ下のタイプ SPECTRA3200R2(RIVA TNT 16MB)にはBIOHAZZARD 2、 SPECTRA5400(ゲーム付きの物は既に店頭に無い)にはTOMB RAIDER IIIが付いている。
これだけ快調に動くならこれらのゲームははちょっとやってみたい気もするが、まぁ、ゲームはコンシュマーマシンと決めているので…
ゲームはついていないが、これも定評あるSoft-DVDプレーヤー“Win DVD”が付属する。
今まで使っていたPower DVDを削除して、早速これをインストール。
ユーティリティーも豊富に付属するが、インストールするとランチャーソフトなどと共に勝手に常駐体制に入る。
そんなモノにリソースくれてやるのはいや なので画面調整を済ませてさっさと解除する。


誇りを賭けた最終調整

さて、さて、外したビデオカードとPower DVDのディスクを持って食堂へ…。

装着して、はたと思い出した。
このカードに付属するドライバディスクは、なんだかおかしくて正常にドライバのインストールが出来ないのだった。
オートランしないし、大体Rootにあるインストーラと思しきExeファイルがなんとしても起動しないのだからオートランのしようがない…
ディスクの中はAOpen製の何種類ものビデオカード用のドライバがどどんと入っている。
機種別個別のデレクトリにあるインストーラは動くのでとりあえず、最低限のドライバは動かすことが出来るがユーティリティを使うことが出来ない。せっかくのTV出力も使えなければ、スクリーン調整も出来ない。リフレッシュレートすら分からずに使わなければならない。
さて、困ったぞっと。

日本のAOpenのサイト(AcerのAOpen事業部)には情報が無い。
恐らく並行輸入品なのだろう。 台湾のAOpen本社サイトにはカタログもあるし最新ドライバも置いてあるのだが。

販売店にクレームで新しいディスクを取り寄せて貰ったのだが、店頭のデモマシンではちゃんと起動するのに自宅ではやはりうんともすんとも言わない。

池袋B*CパソコンのN藤さん、いろいろありがとう!
やっぱり、多少の価格差はあってもサービス重視の近くの店だね。

家中のCD-ROMドライブを動員して試験したところ、どうやらこのディスク、極めて神経質に環境に依存するようだ。
5種類のCD-ROMを使ってテストしたが、ちゃんと起動したのはAopenのAX6BC Pro(V.Specって奴です)+SONY DVD DDU220Eと言う組み合わせだけ。
PA3000PlusはAOpenのAX63 ProにCREATIVEのDVDなんですが、全く駄目。
ネットワークでこのAX63からAX6BCのSONYを開くともう駄目、更にこのAX63にSONYを載せ変えても、また駄目…
1号機IwillにMITSUMI、Iwillに太陽誘電(SCSI CD-R)、ついでに3号機MicroSterにSANYOもアウト…

AOpenのサイトでニュースグループを発見。
その中で、やはりPA3000Plusのドライバで悩んでいる人を見つけた。

そのニュースグループでお友達になったYさんの

実は偶然にもちょうどSONYのDDU220Eを買おうと思っていたところでして、買い次第、私も試してみたいと思います。

推測ですが、CDに記録されている問題のsetup.exeが、何らかのミスでCD-ROMドライブの読み取り可能範囲外の位置にあるため、ドライブとマザー(IDEコントローラ?)によっては読めないのでは、と考えました。
そこで試しにHDDにコピーして実行してみましたが、結果は同じでした。
もともと読めないCDドライブからコピーしたのでは同じことなのかもしれません。やはりDDU220E待ちです(^^;

とのメールをヒントに、DDU220EからHDDにフルコピーしてみると、ちゃんと動作するので、それをCD-R焼き機のメインディスクに転送して、CD-Rに焼いたらもしかしたら…とやってみると起動可能なマシン以外に転送したファイルは全く使用不能になってしまう。
こんなのは初めてだ。いったい何なんだろう????

結局、製品付属のユーティリティーは使えないままだが、その後何度かのメールのやり取りでどうにかまともに使えるようにはなったのであった。

Yさん!ありがとう!

AOpenのドライバや、他社製のドライバのインストールやアンインストールを繰り返した末、最後にnVIDIAのリファレンスドライバを入れると、画面のプロパティの詳細の中に新たなタブが追加され使用できるようになっていました。
ただ、どうも先にインストールしたAOpenとVIDIAのドライバがごっちゃになっているらしく、ボード名の表示が「nVIDIA PA3000」とおかしくなっています。

このユーティリティーは、おそらくレジストリで表示のON・OFFを切り替えるのだと思うのですが、調べてみたものの分かりませんでした。

とりあえずTV出力ができるようになったので、私はこのままで使っています。

この方法で使えるようになるユーティリティーはマニュアル写真で見る限り、製品添付のものよりは使い勝手が良くなさそうではあるが、とりあえずはボードの能力は引き出すことは出来る。
更に、http://www.entechtaiwan.com/で発見したPowerStripと言うユーティリティは、3Dfx系、nVIDIA系のカード、チップ、メモリの細かい調整が可能であり、もちろんPA3000でも使用できるので、これを使えばまぁ、不自由は無いだろう。

何より、インストールしてもPowerStripそのものはレジストリをいじらないのが買いである。
(俺のリソース勝手に使う奴は許さんっ!)


ボーナス一括、金利なし!

カミさん用食堂ブラウズマシン 改(最終形態?な訳無いな)

GB Special#6(Win98)

CASE Made in China MET-12 ATX250W
MB AOpen AX63 VIA Apollo Pro
MB Acer Socket370 CPU Card
CPU Celeron 433
MEMORY No Bland 64MB PC100 CL2×2(128MB)
HDD1 QUANTUM FIREBALL CX10200A(ULTRA DMA66/33Mode)
HDD2 None
FDD MITSUMI 2Mode
CD-ROM  CREATIVE(Matsusita)DVD-ROM SDR-430
VIDEO AOpen PA3000Plus(RIVA TNT2 M64)32MB
AUDIO AOpen PhantomAW724
NIC corega PCI Ether
KEYBOAD Acer AirKey Include Pointing Device PS/2
MOUSE VICTOR cordress Mouse HC-M10

何度も言うようだが、 やっぱりAT互換機はビデオ命である!
快適さが全く違う。
ベンチが思わしくないとは言っても、現実に作業に使うのだったら、このくらいのパフォーマンスがあれば何やかや言うのは全くの贅沢である。
マニアックな興味からくるベンチマークの値と、実際の使用感は全く別物である。
(…とは言ってもやっぱり気になるベンチヲタク)
ただ、Canpous SPECTRA5400R2の速さは尋常ではないということなのである。

さて、見つけたときは結構感激したAcerのワイヤレスキーボード、便利と言えば便利なのだが、付属のポインティングデバイスがなんとしても使いにくい。せっかく使い勝手を考慮したのにカミさんには大いに不評である。
仕方ないのであちこち漁っていたらVICTERのワイヤレスマウス(昔広告で見たな)が在庫処分75%offで一つだけ商品棚の陰に隠れているのを発掘した。
これも赤外線式で、通常のPS/2用のマウスコネクタもついており、赤外線受光部のスイッチで切り替えて使える。
これは結構便利物である。
あくまでも食堂/茶の間用マシンとしてはワイヤレスオペレーションにこだわるのだ。

このマウスは既に製造中止になっているはずだし、現行品ならホイール付きのワイヤレスもあるのだが…使い勝手はなかなか良いし、デザインも悪くない。
何より値段には代えられない。

Power DVDもインストールし、TVにはS端子を使って接続した。
TV画面でのデスクトップは汚くて使い物にならないが、何故か、DVDの出力は綺麗である。(この辺の仕掛けがわからないなぁ)
Celeron433程度でも、映画を見るだけでほかの作業しなければ駒落ちもさほど気になら…ない。(と言う事にしておこう)

こうなってくると食堂マシンには4または5channelのサウンドカードとサラウンドスピーカーシステムが…
(物欲魔王の食欲は無限である…養いがたし)

人生なんてさ…

アメリカ(え?台湾じゃないの?)まで戻ってしまったと店員が言った、待てど暮らせど、戻ってこなかったBansheeその後である。

元はといえば、こいつが壊れなければ、こんなにすぐにカミさんマシンを作ろう等とは考えなかっただろう。
最初は3週間ほどで戻ると言っていた修理がこんなに待たされなければ、思い切ってCanopus買ってしまおうなどとも考えなかったはずである。

カミさんマシンが完璧調整完了し、本格稼動開始したその日、販売店から電話があった。

「大変お待たせしました!お預かりの修理品が本日上がってきましたので、ご都合のよろしいときにご来店ください」


▽次へ続く…

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