愚行連鎖 WorksGBの道具達-3-

もう始末に負えないんだから…


ああ、無限連鎖、輪廻の地獄…
実録:増殖するAT互換機

押入れに死蔵してあるLPレコードを何とかしたい、などと思ってしまったのが悪夢の始まり…

Analog-Digital-Analogと言う2段階の変換が気になるが、LPを利用価値高く保管するにはCD-DA(普通の音楽CDのこと)に焼きなおしてしまうのが一番手っ取り早い。
そこで、出来立てほやほやのマシン、新2号機でA-Dコンバートを試みたがサウンドカードのノイズが気になる。
このAOpenのPhantomAW724と言うサウンドカード、普通に“PCの音”として使っている分には全く気にならないし、値段の廉さから言ったらなかなか良く出来たカードだと思うのだが、いざ手の込んだ事をしようとすると粗が目立つ。
そこで新たなるサウンドカードの物色を始めてしまった。

9/01

サウンドカードと言えばやはりCreative。
YAMAHA始め他にもメーカーがあり、それぞれいいものを作っているが、やはりPC使いとしてはSoundBlasterのブランドイメージは強力だ。
一口にSoundBlasterと言ってもグレードや用途によって各種ある。
う〜ん。
光接続の機器は無いし、ゲームがしたいわけでもない。

(ゲームは絶対コンシュマーマシンだよな。DOSの頃は輸入ゲームを「動くようにする」事自体が面白かったけど、何の苦も無く英語版のゲームが「動いてしまう」今となっては、いまさらPCでゲームなんかしたくないな)

…で、結果的にSoundBlaster128(PCI)かVibra128と言うことになる。
ISA版はリソースが無いので却下。
結局、音源チップが違うだけだよな、と自分を納得させつつ価格差に負けて“バルク”のVibra128を買ってしまう。
豪華箱入りのリテール品とたった1,000円しか違わないのに静電防止袋に入っただけのバルクを買ってしまうのがトホホだ。

ううむ…
早速Phantomと交換するがon/off時のショックノイズは多少小さくなった程度。
ノイズレベルは格段に低いと言う事だが、感覚的には良く分からない。
インストールして気づいたら、Vibraにはミキサー以外のアプリが付属せず、Phantomの物はボード専用で使用不可。
ううむ…ISA 16Bitボードの頃はVibra16にもSB16と同じ種類のツール類が一式ついていたのに…SB128にすればよかったかな?
録音、Edit等のアプリはフリーウェアで探すしかない。

サウンドカード1枚余剰発生

作業のついでに1号機の内部整理しPCI 1番を塞いでいたマウスコネクタをバックパネルに穴をあけて移設し(ATだからスロットカバーから出す仕様なんだよ)、2番に挿していたビデオカード、Total3Dを1番スロットに移動、2番にスロットファンを装着する。
すると今まで3年越し、あんなに苦労していたVGA(640×480)での異常があっけなく直ってしまった。
ううむ、カードってこんなにスロットを選ぶんだ…

9/4

心細くなってきた1号機に増設をたくらみHDD等を買いに行く。
気合一発2本のWESTERN DISITALを買ってしまう。(IDEはなんと言ってもWDが一番!と信じている)
1号3号機ともHDD換装増設、1号機はスレーブにしていたCaviar31200を外してマスターだった21600をスレーブに、 新規購入のCaviar28400をマスターにする。
OSがWin95aでFATしか使えないので、8.4GB一発で使いたい私はFAT32を目指してWin95b(OSR-2.1 With USB)に差し替える。
…と書くと簡単だが、入手していたWin95bは新規インストール版で古いWin95への上書きインストールは出来ない。
現在の環境を持ち越して新ドライブに乗り換えるのは通常の方法では不可能なのだが… (話すと長くなるので知りたい方はメールで。ネットワーク使えば割合簡単よ)


1号機-改-

GB Special#1(Win95b OSR2.1)
CASE MICRON Classic AT 250W
MB Iwill P55TV lite PB SRAM 512KB Intel 430VX
CPU IDT WinChip2-200(200MHz)3.3V
MEMORY EDO 96MB
HDD1 WESTERN DIGITAL Caviar28400(DMA)
HDD2 WESTERN DIGITAL Caviar21600(DMA)
FDD NoBland 2Mode
CD-ROM MITSUMI FX1200S
CD-R TAIYO-YUDEN EW-50
VIDEO Canopus Total 3D PCI 4MB
AUDIO Sound BLASTER VIBRA16
NIC ELECOM LD-PNE20(NE2000 Compatible)

新2号機の方は、新しいディスクをそのままスレーブにすれば何の問題も無かったはずなのだが…
買ってきたディスクが6.4GBで現在装着のマスター(10.2GB)よりも小さい。
このマシンの使用目的から、データディスクに大容量が欲しかったのと、同程度のHDDなら容量が大きいほうが速いと思い込んでいたので…、また、スワップを置くのもスレーブの方が有利だと、これも結構苦労をしてマスターとスレーブの入れ替えを行った。
ところがギッチョン、Caviar312000(10.2GB)とCaviar64AA(6.4GB)では後者の方が圧倒的に速かったのだ。
どうにも苦労の甲斐も無し、全くトホホな努力であったが、AA型番タイプの物はディスク枚数が少ないので速いらしい。

個人的趣味から言うと非常に気分が悪いのだが、スワップは仕方なくC:にある…

9/7

ここで恐ろしいことが起こった。
2台のマシンのディスク増設、システム入れ替えが完了し、更に調整を行っていたら、突然2号機が立ち上がらなくなってしまった。
DOSは動くし、セーフモードもOK。しかし、VGA(640×480)以上の解像度を出力しようとするとビデオ回路が沈黙してしまう!!
さっきまで何の問題も無く動いていたのに…
ドライバ?OS?それともHDD増設に伴って新規導入したNortonと相性が合わなかった?
ソフトがらみを疑って丸2日、仕事帰りにいつもの店を覗くと、RIVA TNT2 32MBが超特価!
(超特価とか、処分と言う言葉に異様に弱いこの性格、何とかしないと…)
もしやと思いつつひょいと購入、試しに換装してみると、あらら、やっぱり。
何の問題も無く動いてしまった。
エラー原因はビデオカードの物理損傷だったのだ。
原因は…きっとオーバークロックのときにダメージを与えてしまったんだろう。

9/9

壊れたBansheeを店に持ってゆくと保証期間中なので無償でできると言うので修理に預ける。

修理完了すれば、ビデオカード1枚余剰発生

発見

Win98にあってWin95に無いもの

9/25

仕事帰りに久々新宿で途中下車、電脳街を歩く。
ひょいと入ったDOS/Vパラダイスで本日のセール(こらこら、また)でFDD(1,980.)衝動購入。

FDD1台余剰発生

9/26

時間が出来たので秋葉原。
あちこち歩いて、怪しげな店でInteliMouse。後で気づいたら、梨地のOEMタイプでなく、中途半端な艶の怪しげな物だった。本体裏のラベルの印刷文字も線が細くて薄いし…
私ゃ純正のつるっとしたのよりOEMタイプのざらっとしたのが好きなのだ。
でも、化粧箱入りではなく、ポリ袋入りで、付属品はプリンタ打ち出しのラベル付きのドライバディスクだけと言う姿だけで購買意欲が湧いてしまうのはやはり病気かも。
更に無線Acerのキーボードを発掘Get.
黒い無線キーボードは良く見るが、白いのはメーカーマシンについているの以外始めて見た。
最後に余りの廉さにミドルタワーケースを思わず買ってしまう。
ただただ整備性と値段だけで買った2号機のガワのデザインがあまり好きでないのでもう半ば無意識の購入である。

Justy CAT-6001 250W/ATX V.2.01 C/No.514

Justy CAT-6001 まずバックパネルに排気用4φ3連Fan取付け用の穴をあけることにする。
普通はI/Oパネルの横のスペースに6〜8φのFanを付けるのだろうが、手持ちに3つそろった厚型4φFanがあったのと、この位置は内部構造に最も影響が無いところから決定した。
空気の流れも真中に1個6〜8φFanを取付けたのに遜色は無いはずである。逆に内部の電源ユニットの吸い込みに干渉しないので良いと思う。
何より見た目がエレガント。(デザイン優先、自画自賛)
スロット上から2番目、ビデオカードの下にはビデオチップ排熱用スロットダクトfanも取付けてある。
工作して分かったのだが、このケース、形はスマートなのだが廉いだけあって、なにやら軟弱、フニャなケース。
フレーム剛性は低いし、さてMBや各パーツを取付けようとすると、各所のネジ切りは甘いし…組み立てそのものに電気ドリル、ヤスリやタップ/ダイスが必要なケースは初めてだ。
つまらない所で時間を食ってしまった。

Justy CAT-6001 MB装着が完了した所で、新2号機の中身を移植する。
ケース用のバッジを製作。装着すると幾分それらしくなる。
写真では見づらいが、バッジはいにしえの“SUPER ASCII”のステッカーから取った物である。(この辺りもこだわりだな)

このケースは、5'ベイが4つあるのとATXの癖に幅が狭くスマートなところだけが売りだな。
空きベイがたくさんあると、金は無くても夢は広がる…(困った奴だ)

5'ベイが全部埋まるのはいつの日のことだろう…
(3.5'ベイが1つ空きに見えるが、残念ながら中にはHDDが鎮座負わしている)


ATXケース1台余剰発生
マウス1個余剰発生
(マウスは蒐集しているので他にもたくさんあるが…)
無線キーボード1台余剰発生

9/30

職場で打ち捨てられていたPC486からMITSUMI FX-400 CD-ROMを外し、持ち帰る。
他には利用できそうなパーツはないようだ。
340MBのHDDなんか要らんし。

CD-ROM1台余剰発生

とりあえず、空いているケースに取付けておく。
あぶれケースがだんだんマシンになってゆく。

10/01

行きつけの店でAOpenのVIA ApolloチップセットMBが捨値(現役ボードなのになんと8,980.)になっている。
暫し考え8φfanと共にgetしてしまう。
帰宅後空いていたケースに装着。

残すはCPU、HDD、メモリ…
(それが高いんだって!感覚がフツーじゃないな、もはや)

10/02

行きつけの店でメモリの特売があった。128MBは既に売り切れ。64MBはまだある。一人1枚限りと言うが、居合わせた顔見知りの店員氏に言うと内緒で2枚出してくれた。
結果的には128MB1枚よりも廉かった。
勢いに乗ってPentium!!! 450、HDD QUANTUM FIREBALL CX10200A10.2GB(WDはロット不良発生とやらで店から姿を消していた)、Bansheeが戻るまでのつなぎと動作確認のために一番廉いPCIのビデオカード(1,980.)、売り場を移動してcorega PCI Ether他買い込む。このNICは友人がインストールに苦労したと聞いていた。“面白そうなので”敢えて買ってしまった。完全に常人の感覚ではない。

2号機のCeleronをPentium!!!に換装する。
Pentiu!!!は普通に使う分には全くその真価を体感できない。ベンチも思わしくない。ううむ。普通に使うために買うんだったらCeleronにした方がいいよ。


2号機-改-

GB Special#4(Win98)
CASE Justy CAT-6001 250W/ATX V.2.01
MB AOpen AX6BC Pro Type R Socket-1
CPU Pentium!!! 450MHz
MEMORY ASAHI 128MB PC100 CL2×2(256MB)
HDD1 WESTERN DIGITAL Caviar64AA(ULTRA DMA66/33Mode)
HDD2 WESTERN DIGITAL Caviar310200(ULTRA DMA66/33Mode)
FDD MITUSUMI 2Mode
CD-ROM CREATIVE(Matsusita)DVD-ROM SDR-430
VIDEO AOpen PA3000Plus(RIVA TNT2 M64)32MB
AUDIO VIBRA128 PCI
NIC MELCO LG-PCI-TR

1台分のパーツが丸々そろった!

Celeronと無線キーボード 外したCeleronを使って余剰部品利用カミさん専用機を一気に組み上げるが、MITUSUMIのCD-ROMは旧式でブートできないし、遅いしでOSインストールに手間がかかってしまった。
その後調整も遅いCD-ROMのお陰で時間がかかり、深夜3時頃一応完成、一式を食堂(私の書斎/作業部屋は屋根裏なのだ)に降ろし、死蔵していた14'トリニトロンCRTを接続、ネットワークケーブルも仮配線する。

これでカミさん、食卓で家計簿やらブラウジングやら、友人とのメールのやり取りが出来るようになった。
(今までは屋根裏部屋の4号機を使っていた。)
coregaのネットワークカードは何の問題も無く動いた。よく考えてみると苦労したと言う友人はLinuxサーバを組んでいたのであった。

10/03

SONY 14'CRT 写真に見えるCRT脇のスヌーピーのペン立てのそばに見える物が無線キーボードの赤外線受光部。
無線キーボードのポインティングデバイスは決して使いやすくないので“チューチューマウス”を入れた。

工事の仕上げに配線モールを買って来て、ネットワークケーブル本配置。

現在カミさんマシンはVGAのマッチングが非常に悪い。処理も遅いので画面がゴミだらけ。流石に得体の知れない安物カードだ。


これはもう、Bansheeが戻るまでは我慢してもらうしかない。
(もう先立つものがない、小遣いの限界である)
CD-ROMの遅さも気になる。その他のスペックはちょっと素敵だが、この2点で非常にバランスの悪いマシンとなってしまっている。余裕が出来たら2号機にもっと速いDVDを買って、今使っている4.8×のDVDを入れてあげよう。

…って、もしかして、結局MBこそ違えど最初に作ったマシンが 一旦分解されてからそのまんま カミさんのところへ行ったんじゃないか?
よくよく考え(なくても)てみると、3号機も5号機も1号機の余剰部品で発生したもんだしなぁ。
産めよ殖やせよ地に満てよ、後は野となれ山となれ(…ってちょっと違うか)ってか? これがトホホの真髄。


カミさん用食堂ブラウズマシン

GB Special#6(Win98)
CASE Made in China MET-12 ATX250W
MB AOpen AX63
MB Acer Socket370 CPU Card
CPU Celeron 433
MEMORY No Bland 64MB PC100 CL2×2(128MB)
HDD1 QUANTUM FIREBALL CX10200A(ULTRA DMA66/33Mode)
HDD2 None
FDD MITSUMI 2Mode
CD-ROM MITSUMI FX400(暫定使用)
VIDEO ACT VG168 PCI 2MB(暫定使用)
AUDIO AOpen PhantomAW724
NIC corega PCI Ether
KEYBOAD Acer AirKey Include Pointing Device PS/2

…と、ここまで書いて、更新する時間が無くなって2日間の出張。
その帰りに出張手当でSONYのDVD-ROMドライブ(DDU-220E)ってのを買ってしまった。
(もちろん、箱はおろか、取説も、ドライバすら付いていない怪しいバルクだっ!おいおい)
結局、Pentium!!!マシンにこのDVDが載って、CREATIVEのDVD-ROM SDR-430はカミさんマシンのMITSUMI FX400(暫定使用)と置き換わった。
うう〜…

結局カミさんマシンになったのはほとんど元の2号機の分解再組み立てじゃないか!
MBこそ新規だけど…
現在パフォーマンス不足により一人で足を引っ張って不調の原因になっている暫定用のビデオカードが、修理から戻る予定のBansheeと入れ替わったら、完璧「引っ越したけどやっぱり元に戻った」状態だよ。
最初から2台作った方が手間がかからなかったよなぁ。
こういうのを
トホホ者と言わずしてなんとしょう。

でも、新2号機のMBとこのカミさんマシンのMBは同じメーカーのチップセット違い(ボードレイアウトは同じ)なんで、そのうちにまた入れ替わったり元に戻ったりする可能性も高い。
(だって、IntelよりもVIAの方が癖があって面白そうなんだもんね)
ますますもって、トホホだなぁ。


▽次へ続く…

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